キックボクシング
レポート

【RISE】軽量級最高峰の対決で大崎一貴が王座奪取、狂犬vs反抗期は3度ダウン奪った前口太尊の勝利

2020/09/04 13:09

▼第5試合 バンタム級(-55kg)3分3R延長1R
×金子 梓(新宿レフティージム/同級5位)
KO 1R 2分28秒 ※右フック
〇鷹介(=ようすけ/魁塾)


 金子は空手とレスリングをバックボーンに持ち、デビューから8戦全勝と無敗の快進撃を続けていたが、2018年11月、初代スーパーフライ級王座決定戦で田丸辰にプロ初黒星。バンタム級に階級を上げるも連敗を喫し、2019年7月にチェ・ソクヒから勝利を収めるも同年9月の京谷祐希戦ではKO負け。DEEP☆KICKで“関西の好勝負製造機”と呼ばれる鷹介を相手に再起を懸けての戦いに臨む。


 1R、パンチから強い右ローにつなげていく金子。鷹介は一発一発力のこもった強打を打ち込んでいく。金子は回り込んでの右ローを蹴るが、鷹介の右ストレートをもらって後退。


 鷹介の右でダウンした金子が立ち上がると、鷹介は強打で一気に襲い掛かり、右フック、右ストレートを連続ヒットさせて金子をコーナーへ追い詰める。最後は打ち下ろしの右ストレートで金子がダウンし、レフェリーがストップした。

▼第4試合 -52.7kg契約 3分3R
△片島聡志(フリー/WPMF世界スーパーフライ級王者)
ドロー 判定1-0 ※30-29、29-29、30-30
△酒井柚樹(TEAM TEPPEN)


 片島は26勝(4KO)16敗4分と50戦近いキャリアを持つベテラン選手。ムエタイルールを中心に活躍し、2014年5月にWPMF王座を獲得し、2016年2月には藤原あらしを破っている。黒星が続くこともあったが2017年8月の『BOM』ではヒジありワンデートーナメントの「WMC日本53.00kg契約トーナメント」で優勝してベテラン健在ぶりを示した。前戦は2019年12月にタイ人選手にTKO勝ちしている。


 酒井はジュニアキックからプロになった選手で、ムエタイベースで戦ってきた。RISEでは2018年9月に金子梓と対戦して判定負け。心機一転、TEAM TEPPENに移籍してRISEで頂点を目指す。この試合は4月大会で組まれていたが、新型コロナウイルスの影響で大会中止となり、今大会にスライド。


 1R、片島は前蹴りを多用し、右ロー、左ミドルと蹴り主体。この距離をとった戦い方に酒井はワンツーで飛び込むが、片島の前蹴りがうるさくなかなか踏み込めない。


 2R、蹴り返し、打ち返しが続く中、片島は左右に構えを変えて左ミドルを的確にヒットさせていく。酒井はステップを使って回り込み、飛び込んでの連打で反撃。


 3R、強引に中に入り込んでパンチを回転させる酒井に片島もパンチの手数を増やして打ち合う。片島は右フックをヒットさせ、左ミドルや前蹴りにつなげる。酒井も打ち合いに持ち込んでパンチを放ち、強い右ローを蹴る。

 最後は打ち合いとなり、判定は片島をジャッジ1名が指示したがドローとなった。

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