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レポート

【iSMOS】北岡悟vs.小金翔は白熱ドロー、近藤有己がTKO勝ち、矢澤諒が大井洋一を下す

2020/07/31 11:07

▼第2試合 61kg契約 5分3R
×大井洋一(61.35kg/フリー)※THE OUTSIDER 55-60kg級王者
[1R 2分09秒 TKO]

○矢澤 諒(61.25kg/パンクラスイズム横浜)



 61kg契約試合では放送作家にして現THE OUTSIDER55-60kg級王者の大井洋一が、パンクラスイズム横浜の矢澤諒と対戦。矢澤も元キックボクサー。2019年4月の「Fighting NEXUS vol.16」で井上涼太に1R TKO勝ちしている。

 大井は高校時代に名門・山木ジムでプロキックボクサーとして8試合を戦うなど活躍後、2012年5月「THE OUTSIDER 第21戦」ディファ有明大会でMMAデビュー。朝倉海とも対戦し、2018年9月の「THE OUTSIDER第52戦」でTHE OUTSIDER55-60kg級王者となる。2019年5月のAbemaTVの番組『那須川天心にボクシングで勝ったら1000万円』では、那須川に挑戦する相手を決める「異種格闘技」部門のトーナメントで優勝経験も持つ。

 大井は、前日計量で「北岡さんから連絡が来て、断る選択肢は無かったので、選ばれたことが凄く嬉しくて、あとはしっかりと戦って勝つことまでが求められているかなと思うので、しっかり勝つところまで見せたいと思います」とコメント。対する矢澤は「全力で戦って勝ちに行きます。見ていてください」と勝利を宣言した。

 ともにオーソドックス構え。左ローから前に出る大井に右を当てる矢澤。詰める大井は左ジャブを突くが、矢澤も強いロー。大きな右は大井がかわす。しかし詰め返した矢澤が右ストレート! 後方に倒れた大井を見てレフェリーがすぐに間に入った。

 劇的な勝利を決めた矢澤は涙を流しながら、「合宿して試合決まってから毎日が苦しくて逃げ出そうと思うくらいでした。頑張ってよかったです。ジムで『オマエのパンチじゃ倒せない』と言われていたんで、鼻クソをぶつけてやろうかと思います。右ストレートなんて当たったことない……。でも自分ではいいパンチだと思っていたんで良かったです。この凄い大会で勝利できて嬉しいです」と泣きじゃくりながら語った。

▼第1試合 73kg契約 5分3R
△友實竜也(73.15kg/ゼロ戦クラブ)
[時間切れ] ※判定無し

△木村裕斗(72.7kg/パンクラスイズム横浜)

 73kg契約試合で木村裕斗と友實竜也が対戦。MMA10勝4敗、7連勝中の友實は北岡のDEEPジム時代の後輩。パンクラスイズム横浜の木村はアマチュア無敗。プロデビュー戦をホームで迎える。北岡イズムを継ぐと言われる木村は、「プロデビュー戦で相手の戦績もキャリアも全然、俺より上で。でも全然勝負できないとは思っていないので。全力で頑張ります」とコメントしている。

 1R、ともにオーソドックス構え。右ローから入る友實。さらに強い右ミドルを当てて前へ。右で差して金網へ。後方に投げるとその立ち際をがぶりに。立ち上がる木村にノーアームチョークを狙う。

 頭を抜き左で差した木村は投げてテイクダウン。友實の立ち際をバックにつくが正対する友實。左を振りながら左で差して金網に押し込む木村。友實は金網背に左で差して体を入れ替えると、四つから木村はクラッチを解く。

 2R、右ローを蹴る友實にカウンターの右を振る木村だが、友實はダブルレッグテイクダウン。金網背に立つ木村は圧力をかけられ組みに行くが、切る友實はがぶり。木村のスイッチ狙いを切るが、左で差した木村はスタンドに。右で差して押し込む友實。離れて右ハイ、右ストレートを突くと、木村はダブルレッグ狙い。切る友實のがぶりに木村は左脇を潜りバックを奪い返し四つに持ち込む。圧力かけ右跳びヒザ、右ローと打ち込む友實はテイクダウンを仕掛けてゴング。

 3R、打ち合いから内股で投げる木村だが、スクランブルで上になるのは友實。パウンドで右目瞼から出血は木村。再開はハーフガードから。亀になり立ち上がる木村に足をかけてバックを奪う友實。正対する木村にハーフからパウンドを打ち込み、マウントからギロチンチョークへ。しかし首を抜いた木村は足を戻し、スタンドへ。ホームらしい粘り強さを見せる。

 しかし右目周辺の出血が多く、ドクターチェック。再開。右ミドルを当て前に出る友實は跳びヒザ。木村のダブルレッグを切るが、木村も亀から前転してヒールフックからアンクルに切り替え、ゴング。時間切れ判定無しの引き分けに持ち込んだ。

 試合後、友實は「情けないです。北岡さん、申し訳ないです、盛り上げられなくて。ルールがこうなのでフィニッシュ出来なかった自分の力不足です。打撃で削ってあわよくば止められないかなと思っていました。極めが無かったです」とコメント。敗者の木村は「情けない。(最後の足関節は)仕掛けは出来たけど極まる感じはなかった。(デビュー戦だったが)相手がどうこうではなく自分のやるべきことをやろうと思っていました」と反省しきりのコメントだった。

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