K-1屈指のテクニシャンとして知られる第2代K-1 WORLD GPスーパー・ライト級王者・野杁正明(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)と第2代K-1 WORLD GPライト級&初代スーパー・フェザー級王者の卜部功也(同)が、基本中の基本技である「ジャブ」について語り合った。
野杁が基本的な打ち方の説明をすると、卜部は「小指から落とすように打った方が速いんじゃないかと思い使い分けています」と、基本の人差し指と中指の拳を当てる他に鉄槌を打つような感覚で打つジャブを披露。
さらに野杁は真っ直ぐだけでなくわざと外側に打つなど打ち方の軌道も工夫しているとする。これは「オランダでアンディ・サワーと練習した時に、マスでジャブに右クロスを全部に合わされた。その時は真っ直ぐしか打たなかったので、それでフェイントだったり、わざと外に打ったりとか」と、右クロスを合わせられないように軌道を変えることを学んだという。
(写真)小指から落とすように打つジャブを解説する卜部 自身がジャブを上手く使えた試合としては、野杁は2018年8月のヤン・ハオドン戦、卜部は2014年8月の翔・センチャイジム戦をあげる。
また、ジャブが上手い選手に野杁は卜部と「いろいろなパターンを打ち分けている」と木村“フィリップ”ミノルの2人をあげ、卜部は「凄い上手。上手くキックボクシングに取り入れている」と大沢文也と「理想的な使い方」と佐藤嘉洋の名をあげた。
最後に野杁は「簡単なようで奥が深く、かつ凄い大事な技かなと思う」とジャブを評した。この2人のジャブ談義はK-1公式YouTubeチャンネル『K-1技術研究所』で見ることができる。