コーナーポストに登り、観客に向かって「ありがとう!」と感謝の気持ちを叫んだ杉山
2020年7月23日(木・祝)東京・新宿FACEで開催された『DEEP JEWELS 29』。セミファイナルの61kg契約5分3Rで、ARAMI(フリー)を3R1分49秒、腕十字で破った杉山しずか(リバーサルジム新宿Me,We)が試合後インタビューに答えた。
「最善を尽くしたところとミスしたところと混在した内容でしたが頑張りました。一本取れたのは嬉しいです。慎重になったから怒られました」と、試合を振り返る杉山。
対戦したARAMIについては「テクニカルで強かったです」と言い、「自分の中で計量の日からリスペクトしていました。昨日、一人で計量に来ていて。(所属が)フリーでしたし、満足のいく練習ができていたのかなって。階級が何個も上(ARAMIは元々-47.6kgのアトム級)の人と戦うのに一人で来ていて、私にはできないと思う。そのことをみんなに知ってもらいたいと思いました」と、試合後のマイクで「今日はARAMI選手のファンになった人もいるんじゃないでしょうか。強かったです。たぶん一人で来たと思うので、拍手します」と言った理由を明かした。
また、試合後にコーナーポストに登って「来てくれてありがとう!」と叫んだり、マイクでメッセージ色の強いコメントをしたりした理由を聞かれると「恥ずかしかったですね。みんな引いてたから(苦笑)。私の出番はたった15分(5分3R)しかなくて、何十秒かで負けた試合でもリングを降りる寸前までアピールしないといけないと思ったことがあって。今日もリングを下ろされる寸前までアピールする時間を大事にしようと思っていました。そんなにいい内容じゃなかったけれど。来てくれた人にもあそこでしか味わってもらえない風景があると思ったので、これからもやっていこうと思っています」と、観客へのアピールを大切にしたいと答えた。
そして今後については「これはもう、試合をいつでも受け入れられるようにしないといけない状況だと思うので、今ある反省点は早急に直して近々でも、いつ声を懸けられても行けるような体勢にするつもりです。8月(のRIZIN)も行けます。それが難しそうだから、ここ(DEEP JEWELS)にずれたんですけれど、いつ(試合のオファーが)来るか分からないので」と、いつ試合出場のオファーが来ても出撃できる体勢を整えたいと語った。