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レポート

【Krush】佐々木大蔵がテクニシャンぶりを見せつけダウン奪い初防衛、鈴木勇人は豪快KOで復活&リベンジ

2020/07/11 12:07

▼第7試合 Krushライト級 3分3R延長1R
×大沢文也(TANG TANG FIGHT CLUB/team JOKER/K-1 WORLD GP 2018 K-1ライト級世界最強決定トーナメント準優勝)
KO 2R 2分16秒 ※3ノックダウン
〇蓮實 光(パラエストラ栃木)


 大沢は小学生の時から始めたボクシングで優れたテクニックを持つベテラン選手で、2018年9月にはKrushライト級王座に挑戦するもタイトル奪取ならず。その後は2勝して2敗、さらに2勝して今回の試合に臨む。戦績は25勝(3KO)16敗3分。


 蓮實は総合格闘家でもあり、Krushには2018年6月から参戦。パワーを活かしたファイトスタイルで4勝(2KO)2敗の戦績をマークし、今年3月には東本央貴とダウンを奪い合う試合を演じてKO勝利している。


(写真)最初のダウンを奪った右ショートストレート

 1R、右カーフキックを蹴る蓮實に大沢は前足への前蹴りを多用する。距離を詰めてパンチを狙う蓮實に大沢はジャブをしっかり当てに行き、ボディも打つ。蓮實のパンチはブロックし、大沢がよく見ている様子。


 2R、ガードを上げてジャブを突きまくる大沢。蓮見も同じくジャブを突くが、精度は大沢の方が上か。まるで意地の張り合いのようなジャブの突き合いが続く中、いきなり蓮實が大沢のガードの隙間を縫うような右ショートストレート。これが見事に決まり、ダウンを奪う。


「大丈夫。効いてない」と声を発する大沢だが、蓮實が一気に打ち合いを仕掛けて右アッパーでダウンを奪う。何とか立ち上がった大沢だったが、最後は下から思い切り突き上げた蓮實の右アッパーが決まり、大沢は大の字。失神KOで蓮實が壮絶なKO勝利を飾った。大沢は今大会2人目の担架送りとなった。


 勝利に男泣きした蓮實はマイクを持つと「次はタイトルマッチよろしく。11月のK-1両国、ライト級が熱いうちに4人でトーナメントやりましょう。そしてK-1とKrushに蓮實光の名を刻みます」と、Krush王座獲りとK-1トーナメント制覇をアピールした。


 2018年8月に塚越仁志からKOでKrushウェルター級王座を奪取し、2019年5月には近藤魁成を相手に初防衛に成功している木村“フィリップ”ミノル(K-1ジム五反田チームキングス)が、Krush王座を返上した。木村は今年3月、K-1 WORLD GP第3代スーパー・ウェルター級王座決定トーナメントで優勝、K-1王者となった。

▼第6試合 Krushフェザー級 3分3R延長1R
×桝本翔也(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
KO 2R 2分02秒 ※左ハイキック
〇椿原龍矢(月心会チーム侍/K-1甲子園2017 -55kg王者)


 桝本は現K-1フェザー級王者・江川優生や芦澤竜誠、朝久裕貴から勝利を奪っている実力者だが、スーパー・バンタム級に階級を下げてからは4連敗。フェザー級に階級を戻してからは10月と12月に連勝。戦績は15勝(7KO)14敗2分。


 椿原はK-1甲子園で2015・2016年と-55kg級で準優勝、ラストチャンスで臨んだ2017年に優勝を飾った。K-1 JAPAN GROUPには2017年5月から参戦し、軍司泰斗、西京春馬、森坂陸らを破り注目を浴びる。2018年の「第6代Krushスーパー・バンタム級王座決定トーナメント」では準決勝へ進出。前戦は2019年11月に黒田勇斗から判定勝ちした。戦績は8勝(2KO)3敗1分。


 1R、長いジャブと前蹴りで桝本を近付けさせない椿原。左右ローを蹴り、桝本が距離を詰めると両手でプッシュ。さらにステップワークを使い、桝本をフックが打てる距離に入れさせない。


 2Rも徹底して長い距離での攻撃とステップワークで距離を取る椿原。桝本はじりじりと近付いていって強打を放つが、椿原を捉えることが出来ない。椿原の右フック&右ストレートがクリーンヒットして桝本をのけ反らせる。


(写真)フィニッシュとなった左ハイキック

 3R、桝本は強引に距離を詰め、ボディを打ちに行く。椿原はステップでそれをかわしながら右のパンチを当てていく。右テンカオも突き刺し、左ハイキックが桝本の顔面をかすめる。そして、椿原の右フックからの左ハイが炸裂。壮絶なKOで椿原がKO勝ち。気を失った桝本は担架で運ばれた。


 椿原はマイクを持つと「初めてリングの上で喋るので何を喋っていいのか分かりませんが、今回階級を上げて初めての試合。チャンピオンが不在のこの階級に僕がベルトを獲りに来ました。ベルトが獲れるように頑張ります」と笑顔で語った。

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