那須川天心と、その対戦相手・笠原友希を語った具志堅氏(ABEMAの格闘チャンネル公式YouTubeチャンネルより)
2020年7月12日(日)にRISE初のテレビマッチ(無観客試合)『Cygames presents RISE on ABEMA』を独占生中継するABEMAが、元WBA世界ライトフライ級王者で13度防衛の日本人男子最多記録を持つ具志堅用高氏が那須川天心(TARGET/Cygames)を語る映像を公開した。
具志堅氏は那須川のことを「知っていますよ。ボクサーも天心のことは凄いと思っていると思う。メイウェザー戦の前にも2試合くらい見ていますね。どこで練習しているかも出身も知っています」と、那須川に以前から注目していたという。
「彼はスター性があります。リングに入った時の動きで分かるの。自分を見せるっていう。試合を見せる前に自分を見せるのがスターは大事」と、那須川はスター性があると絶賛。
ボクシング技術に関しては「亀田興毅君とやった時。あれを見てびっくりしたよ。完全なボクシングスタイルを作ったね。メイウェザー戦からあんなに形が変わるのかなと思って。キックの(試合の)時は上体が高いんですよ。でも亀田とやった時は重心が低くて、構えがボクシングの構えになっているなと。亀田君は現役じゃないけれど亀田より構えがいいもの、重心が。現役の選手のパンチを出すスピードの差が出た」と、ボクシングがしっかりできると評する。
今回、那須川と対戦するシュートボクシング日本フェザー級1位・笠原友希(シーザージム)の映像も見て、「悪くないよ、この相手。なぜかというと懐が深いの。距離が。背とリーチがあるから距離を取るでしょう。天心は止まったらダメ。サッと入らない。(笠原は)フェザーでは大きいもんね。そんなやりやすくはないよ。俺もやりづらかった、懐が深い選手は」と、自分も苦手だった長身でリーチが長い相手だけに、簡単な相手ではないと予測する。
また、那須川天心に穴はあるのかと聞かれるとニヤリと笑い「天心君も(自分と同じ)サウスポーなんですよ。右フックなんですよ。天心君は右フックがまだ使えない。左は強い。俺だったら右フック教えるよ」と、まだ右フックを完全に身に付けていないと指摘した。
最後には「俺が(今の那須川と同じ)21歳で世界チャンピオンになっているんだから、この1~2年で勝負したら面白い。将来が楽しみです」と、那須川の将来に太鼓判を押した。