女子MMA(総合格闘技)の「Invicta FC」が7月2日(日本時間3日・金)、ホームである米国カンザス州カンザスシティのメモリアルホールにて大会を再開。1日に前日計量が同地で行われ、減量で体調不良となったデアンナ・ベネットの試合を除く5試合10選手が計量をパスした。
2020年3月6日の「Phoenix Series 3」以来、約4カ月振りの活動再開となる同団体のコ・メイン(セミファイナル)では、RENAと日米で戦い1勝1敗のリンジー・ヴァンザント(米国)が、RIZINで浅倉カンナにスプリット判定で敗れているアリーシャ・ザペテラ(米国)と対戦するアトム級戦も組まれ、両者ともに計量をパスした。
女子アトム級戦で対戦する両者はともに、試合前からインスタグラムで鍛え上げられた身体をアピール。
今回の計量でも、105.2ポンド(47.71kg)で計量をパスしたヴァンザントが、スーサイドスクワット版の『ハーレイ・クイン』の「Daddy's Lil Monster」Tシャツにバットを担いで登場。
「私は小さくても、身体は戦争のために作られている」「明日の夜8時(米国時間)、UFCFIGHT PASSでクレイジーになるのを見逃さないでください。この素晴らしい機会を与えてくれたInvicta FCに感謝し、スポンサー、コーチ、トレーニングパートナーのみんなに感謝します。あなた達無しではここまで来れなかった」とSNSに記している。
対するザペテラも105.7ポンド(47.94kg)でパス。インスタグラムでセクシーなランジェリー姿を計量前にアップし「自信を持って、始まる前から勝っています」とファンの視線を集めると、計量でもバタフライ柄の華麗なコスチュームを披露。
「この戦いの準備はできている。はやく戦いたい。私はInvicta FC のためにアトム級世界タイトル戦を戦うために、今までで一番ハードワークをしてきた。私をコメインイベントにしてくれてありがとう」と感謝の言葉を述べると、「みんな私を“レスリングの天才”と呼ぶけど、紫のベルトを持ったレスリングの天才は“危険な存在”だ。柔術の天才ジェームス・グレイがいてくれれば、成し遂げられないことはない。20年のハードワークの賜物です。これは私のショー、私の時間だ。行くぞ!」と待ちきれない気持ちを記している。
寝技師ながらローキックでキックボクサーのシノ・ヴァンフーズを撃破しているヴァンザントに対し、ザペテラは2016年リオ五輪の代表候補となったレスラー。ダブルレッグから際の打撃も得意とし、近距離で強さを発揮する。下からの関節技も得意とするヴァンザントだが、トップが強いザペテラには注意が必要だ。
なお、女子フライ級で予定されていたデアンナ・ベネットとヴィクトリア・レオナルドの試合は、ベネットが減量中に体調不良を訴え計量ができなくなったため、カードから削除された。ファイトカードは5試合で行われる。
新型コロナウィルス感染拡大後、初のライブイベントとなる「Invicta FC 40」は、カンザス州アスレチックコミッション監修の下で行われ、参加者全員に大会前にコロナウィルスの検査を実施。全選手およびセコンド勢が陰性だったことが発表されている。
無観客で報道メディアも入れずクローズド・ドアの中で開催される同大会は「UFC Fight Pass」にて生中継される。
Strawweight: Emily Ducote (115.2) vs. Juliana Lima (115.5)
Atomweight: Alesha Zappitella (105.7) vs. Lindsey VanZandt (105.2)
Flyweight: DeAnna Bennett (N/A)* vs. Victoria Leonardo (125.9) ※中止
Featherweight: Chelsea Chandler (145) vs. Liv Parker (145.7)
Flyweight: Trisha Cicero (126) vs. Laura Gallardo (125.1)
Strawweight: Genia Goodin (115.9) vs. Shelby Koren (115.9)