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【ZST】グラップリングの凄さを伝えたい──7.26『GTF.4』でクラウドファンディング開始

2020/06/24 04:06
【ZST】グラップリングの凄さを伝えたい──7.26『GTF.4』でクラウドファンディング開始

 2020年7月26日(日)、グラップリング大会『GTF.4』をゴールドジムサウスアネックスにて「無観客」「有料生配信」で行う(※7月5日に予選大会)ZSTの勝村周一朗プロデューサーが、クラウドファンディングで大会資金を募ることを発表した。

 勝村プロデューサーは6月24日、自身のSNSで「ご支援お願いします! 配信型グラップリングイベントの定着を目標に、まずは今大会の成功を目指します」と、国内最大のクラウドファンディング「CAMPFIRE」での、同大会への支援を呼び掛けた。

 同プロデューサーは、今回の支援プロジェクトについて「この競技の素晴らしさをたくさんの人に伝えたいです。そんな思いで、3月15日開催予定だったZST.68でグラップリングトーナメントGTF3を企画しました。しかし、コロナウイルスの影響でZST.68は中止を余儀なくされました。

 でも、私は諦めきれませんでした。あのメンバーが一堂に会するのは二度とないという思いと、試合を楽しみにしていた選手やファンのためにも無観客でもいい! 無料配信してでもたくさんの人に届けたい! そんな思いからGTF.3を強行開催しました。大会は1本勝ちの連続、レベルも高く煽りVもZSTらしいとファンや関係者から高評価を得ました。

 しかし、新しいベルトを作った上に、無観客の無料配信。急ピッチで準備しましたが、まだまだ知名度の高くないグラップラーだけを集めての大会はスポンサーが1社しかつかず、経営的に見たら大赤字の大失敗でした……。社長からは『二度とやるな』とどやされました。

 しかし、反響は想像以上でした!!! 無料配信での12000を超えるいいね! だけでなく、私のSNSにはあの舞台で試合をしたい! もう一度あの熱戦を観たい!という声が多く来ました。この熱い思いを途切れさせないためにも、もう一度GTFを開催したいです! そしてもっとグラップリングの楽しさ、素晴らしさを広めていきたいです!」と、支援募集サイトに趣旨を説明。

 さらに、「この状況では、次回のZSTの本大会を行えるか正直分かりません。しかし、GTF.3が好評だったことで、あの舞台で試合がしたいという柔術家やグラップラーの声をたくさんいただいております。そしてそれを観ることを渇望するファンや競技者の声が多いのも事実です。

 このコロナ渦において明日もどうなるかわからない現状で、より安全で選手や関係者のリスクなく行えるのは、スタッフも極力少なくできる、無観客で行うグラップリングの大会だと我々は判断し、来たる2020年7月26日(日)GT-F4の開催を決めました。

 そこでこのクラウドファンディングを通して、少しでも皆様の力をお借りできればと思います。

 ここで集まったお金で会場費やレフェリー、ドクター、スタッフの人件費、運営費に当てられたらと考えてます。欲を言えば優勝者にはチャンピオンベルトを作り、今後その防衛戦を行うことで新しいグラップリング大会の流れを作り、通常とは別角度から格闘技界を盛り上げる力になれたらと考えています」と、募集した資金の用途などを語っている。

 同大会では、「広告スポンサー」として、大会の冠スポンサーや、階級別スポンサー、バナーやマットサイドのスポンサーも募集しており、支援者へのリターンは、「SNS用オリジナルアイコン作成」「ZSTロゴ入りタオル」「保存版大会動画またはDVD」「ヒーローインタビュー参加」「ZST Tシャツ」「復刻版ZST15周年記念Tシャツ」「GTF4×100AコラボTシャツ」「ZST応援グッズ」「プライベートレッスン」「グループレッスン」などが用意されている。

 今回の発表後、勝村プロデューサーはSNSで「真面目な話、これで成功しなかったら日本でグラップリングを根付かせ強い選手を出すのは厳しいかもしれない。いつまでもMMAのプロ興行に1、2試合挟んでもらったり、アマチュア大会の後ろで強い選手が組まれたりのまま。グラップリングだけの独立した大会で採算を取る。配信だからこそ、今だからこそ可能性があると思っている。QUINTETですら大箱を埋められずどうなるかわからない状況だけど、見たい人はいるし、やりたい人はいる。だから配信でお金と注目を集めて、GTFをシリーズ化したい。グラップリングの強いMMA選手や柔術家だけじゃなく、純粋グラップラーも出てきてほしい。団体戦やタイトルマッチもやっていきたい。

 GTFをシリーズ化できたら
・2か月に1回 スタジオマッチで配信
・団体戦 5対5だけじゃなく7対7、15対15とかも
・タッグマッチも。宇野・植松組への挑戦者現れろ!
・アマチュア大会の充実。ランキングとか40歳以上の部も
・タイトルマッチや王者対決
・レジェンドマッチや、MMAの昔の因縁をGTFで決着とか」

 と、今後の展望を記している。また、有料配信される7月26日大会では「追加のスーパーファイトを調整中」とし、勝村プロデューサーは出場希望選手を募っている。

 さらに、併せて7月5日に本戦の2枠を争う予選(無料配信を予定)のメンバーも正式発表。

「こちら75kgトーナメント予選のメンバーです。本戦に入ってても優勝候補に入る選手もいるのになんで予選って感じですみません……。2枠を4人で争うのですが、2-2に分けて1試合やって勝った方を上げるか、過酷に4人でリーグ戦をやって上位2人を選ぶか迷いますね」と、勝ち上がり方式について検討中であることも明かしている。

 また、勝村プロデューサーは、グラップリングのみならず、その熱をZST本戦にも繋げたいという。

「GTF.3はメンバーも良かったし、盛り上がった大会ができて可能性は見い出せた。だけど、こっぴどく怒られるくらいの赤字を出してしまった。配信方法も反省を生かしてGTF.4は成功させた上で黒字も出さねば。そしてZST本戦にも刺激をあげて盛り上がるようにしたい。

 グラップリングばっか熱入れやがって! ってZSTのMMA選手に怒られそうですが、ちゃんと考えてますよ! 8月30日、状況次第でお客さんも入れて更に有料配信もできたらと。マッチメイクも進めてますが、希望があれば直接連絡ください。3月に流れたカードを中心に考えてますが、そこに名前が無かった選手も。

 もちろんここでもグラップリングを組みます。まだ、MMAファンにもレベルの高いグラップリングを見てもらうことも大切だと思うので。GTF.3と4で組めなかった試合ができればなと。こちらも連続参戦OKな選手や、次こそは、と思ってる選手も是非連絡ください」
 ZST再生の鍵を握る有料配信&クラウドファンディング。支援募集は7月26日の大会まで続けられる。

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