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【RISE】打倒・那須川天心へ突き進む18連勝の鈴木真彦が、那須川と戦ったウィサンレックと対戦

2020/06/10 12:06
【RISE】打倒・那須川天心へ突き進む18連勝の鈴木真彦が、那須川と戦ったウィサンレックと対戦

那須川天心がKNOCK OUTでTKOに破ったウィサンレックと対戦することが決まった鈴木 (C)RISEクリエーション

2020年6月10日(水)、RISEがインターネットテレビ局ABEMAで配信会見を行い、7月11日(土)にRISE初のテレビマッチ(無観客試合)を開催することを発表した。大会はABEMAにて独占生中継される。大会名は『Cygames presents RISE on ABEMA』。

 配信では対戦カードも発表された。今回の契約体重は減量による免疫力の低下を極力抑えるため通常の試合体重よりも重めに設定され、計量は試合当日の朝に行われる。


 中止となった3月大会で決まっていた、山口裕人(山口道場)vs松本芳道(KICK-DIET吉野町)が-68kg契約で決定。

 山口は関西キックボクシング界を代表する激闘派ハードパンチャーで、大阪でプロデビューから8連勝。中央進出後は木村ミノル、東本央貴などに勝利。WPMF世界スーパーライト級暫定王座、WBCムエタイ日本同級王座、INNOVATION同級王座、DEEP☆KICK 63kg級&65kg級王座、WPMF世界スーパーライト級暫定王座など数々のタイトルを獲得している。

 松本は強打と飛びヒザ蹴りを武器に大月晴明らを破りK-1 WORLD MAX2010日本トーナメント第3位。新日本キックボクシング協会の日本ライト級王座に就いた後、プロボクシングに転向すると10勝(8KO)2敗の戦績を残し、東日本新人王トーナメント準優勝も果たした。その後、引退してリングを離れていたが2019年1月の『KNOCK OUT』で突如復活。元J-NETWORKスーパーライト級王者・杉本卓也に勝利すると、4月には前口太尊にも勝って連勝したが、6月の『BOM』ではムエタイの強豪パコーンに打ち合いを果敢に挑むも敗れた。9月のRISE初参戦でも直樹に判定負けを期している。


 RISEスーパーフライ級王者・田丸辰(TRY HARD GYM)とJ-NETWORKスーパーバンタム級1位、2018年INNOVATIONフライ級新人王のMASAKING(岡山ジム)の対戦は4月大会からのスライド。-55kg契約で行われる。

 田丸はジュニアキックボクシング出身で、卓越したボクシングテクニックとディフェンス能力でプロデビュー後は10戦全勝(2KO)と無敗の快進撃を続けてきたが、2019年9月にRISEバンタム級王者・鈴木真彦とRISE王者対決を行い延長戦の末に初黒星を喫した。今回から所属ジムを変えて再起戦に臨む。

 対するMASAKINGは2019年10月にはJ-NETWORKスーパーバンタム級王座決定戦に臨み蹴り技を駆使したが、判定2-1で惜敗。続く11月の岡山ジム主催興行で判定負け、12月に新日本キックではKO負けと白星から遠ざかっており、「死ぬ気でこのチャンス物にします」と意気込んでいる。


『RISE WORLD SERIES 2020 -63kg』に出場が決まっていたRISEライト級王者・原口健飛(FASCINATE FIGHT TEAM)がワンマッチで参戦、-67kg契約でヴィトー・トファネリ(ブラジル/闘英館)と対戦する。

 原口は空手出身で、高校からはボクシングを始めて17歳でプロデビューし、2016年西日本新人王決定トーナメントで準決勝進出。2017年にキックボクシングでプロデビューすると、わずか2戦目でACCELフェザー級王者となり、翌年(2018年)のRoad to RIZINキックトーナメントで優勝。チャンヒョン・リー、森井洋介からも勝利を収め、2020年1月大会で秀樹を降してRISE王座に就いた。殺傷能力の高いパンチと蹴りを持つ。

 トファネリはMMAとキックボクシングの二刀流で、キックボクシングでは2018年5月のRISEで直樹に判定負けしているが、中野椋太や麻原将平を鮮やかなバックスピンキックでKOしている。

『RISE ASIA SERIES 2020 -55kg』に出場が決まっていたRISEバンタム級王者・鈴木真彦(山口道場)もワンマッチで参戦。ウィサンレック・MEIBUKAI(タイ/MEIBUKAI)との興味深い一戦が組まれた。

 鈴木は軽量級離れしたパンチ力と卓越したテクニックで、昨年11月の両国国技館大会でトーナメントを制して那須川天心が返上したバンタム級のベルトを獲得。昨年9月には無敗の初代RISEスーパーフライ級王者・田丸辰に初黒星を付け、今年1月には良星の挑戦を退けて初防衛に成功。2015年8月の『BLADE FC JAPAN CUP -55kgトーナメント』で那須川天心に敗れて以降、連勝記録を重ね5年間無敗、18連勝という驚異の記録を打ち立てている。

 ウィサンレックはルンピニースタジアムでフライ級とバンタム級の2階級制覇を成し遂げ、ムエタイ時代のゲーオ・ウィラサクレックにも2度勝利した実績を持つ。ムエタイで300戦近いキャリアを持ち、トレーナーとして来日後も勝利を収めていたが、2017年8月の『KNOCK OUT』で那須川に3RでTKO負けを喫している。かねてより鈴木は“打倒・那須川天心”を口にしており、その実力が測定されるカードとなった。

 4月大会でタリソン・ゴメス・フェレイラとの対戦が決まっていた前DEEP☆KICK-60kg王者の“人獣”こと中村寛(BK GYM)、『RISE WORLD SERIES 2020 -63kg』に出場が決まっていたRISE WORLD SERIES 2019 -61kgトーナメント王者・白鳥大珠(TEAM TEPPEN)の出場も決定。中村は-69~72kg契約、白鳥は-65~66kg契約での試合を予定しており、対戦相手は後日発表となる。

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