【UFC】50秒視線を逸らさず──アデサニャ「お喋りの時間はもうお終いだ」vs ロメロ「楽しんでやるよ」＝『UFC248』前日計量

2020年3月7日（日本時間3月8日・日曜日）米国・ネバダ州ラスベガスのT-Mobileアリーナにて『UFC248』が開催される。 メインイベントでは、無敗の王者イズラエル・アデサニヤ（ナイジェリア）が、シドニー五輪レスリングフリースタイル85kg級銀メダリストのヨエル・ロメロ（キューバ）を迎え撃つミドル級タイトルマッチが行われる。 2019年10月の「UFC 243」で正規王者ロバート・ウィテカーを下して暫定王者から統一王者になったアデサニヤ。次期挑戦者候補だったパウロ・コスタが上腕二頭筋の手術で長期欠場となり、アデサニヤはコスタの回復を待つことなく、初防衛戦の相手として、そのコスタを苦しめた難敵ロメロをあえて指名。今回のタイトルマッチとなった。 前日公開計量では、先にロメロがスケールの上に。盛り上がった僧帽筋を披露し、右手を前に落として一礼後、敬礼のポーズを見せると、続けて現れたアデサニヤは、スケール上でキューバ産らしき葉巻を取り出し、香りをかいでから火をつける仕草を見せた。 秤を降りたアデサニヤが、ロメロを見て近づくと、フェイスオフに。後ろ手に組むアデサニヤとポケットに両手を突っ込んだままのロメロは互いに全く視線を逸らさず。ダナ・ホワイト代表が間に入っても、ジョー・ローガンがインタビューを試みようとしても、無言で睨み合う両者。 実にこの間、50秒以上。互いに手をすり合わせ、アデサニヤに促されたロメロはようやくスペイン語で「楽しんでやるよ」と話すも、通訳に通じず。対するアデサニヤは、「俺は喋れるし、歩くことも出来る。でも、お喋りの時間はもうお終いだ。分かるだろ？ 俺がやってやる」と簡潔にマイクで語り、ステージを下りた。 GLORY、プロボクシングでも活躍し、2012年3月、プロ総合格闘家デビューから18戦無敗の王者アデサニヤは、シドニー五輪フリースタイル銀メダリストのロメロを相手にどんな試合を見せるか。 UFC 248：Adesanya vs Romero 前日計量結果 試合＝現地時間2020年3月7日（土）、日本時間3月8日（日）T-Mobileアリーナ（米国ネバダ州ラスベガス） 【メインイベント】 ▼UFC世界ミドル級タイトルマッチ　5分5Rイズラエル・アデサニヤ（184.5lbs／83.69kg）ヨエル・ロメロ（185lbs／83.91kg） 【セミメインイベント】 ▼UFC世界女子ストロー級タイトルマッチ　5分5Rジャン・ウェイリー（115lbs／52.16kg）ヨアンナ・イェンドジェイチェク（115lbs／52.16kg） 【メインカード】 ▼ライト級　5分3Rベニール・ダリウシュ（156lbs／70.76kg）ドラッカー・クロース（156lbs／70.76kg） ▼ウェルター級　5分3Rニール・マグニー（171lbs／77.56kg）リー・ジンリャン（171lbs／77.56kg） ▼ウェルター級　5分3Rアレックス・オリベイラ（171lbs／77.56kg）マックス・グリフィン（170.5lbs／77.34kg） 【プレリム】 ▼バンタム級　5分3Rショーン・オマリー（135.5lbs／61.46kg） ホセ・キノネス（135.5lbs／61.46kg） ▼ライト級　5分3Rマルク・マドセン（156lbs／70.76kg）オースティン・ハバード（154.5lbs／70.08kg） ▼ミドル級　5分3Rホドルフォ・ヴィエラ（186lbs／84.37kg）サパルベク・サファロフ（186lbs／84.37kg） ▼ミドル級　5分3Rジェラルド・マーシャート（185lbs／83.91kg）デロン・ウィン（185.5lbs／84.14kg） 【アーリープレリム】 ▼女子ストロー級→キャッチウェイト　5分3Rエミリー・ウィットマイア（117.5lbs／53.30kg）※ポリアナ・ヴィアナ（116lbs／52.62kg）※ウィットマイアが体重超過。試合は予定通り行われるものの、対戦相手のヴィアナにファイトマネーの20％を支払う ▼フェザー級　5分3Rギガ・チカゼ（146lbs／66.22kg）ジャマル・エマース（145.5lbs／66.00kg） ▼バンタム級　5分3Rダナー・バットゲレル（136lbs／61.69kg）グイド・カネッティ（135.5lbs／61.46kg） 【関連記事】高阪剛が語る『UFC248』見所「アデサニヤがロメロ相手に新たに覚醒する瞬間が見られるかも知れない」「中国人初の王者ウェイリーは長期戦に強いヨアナの壁を越えられるか」