MMA
ニュース

【RIZIN】朝倉未来とダニエル・サラスの告白「憎しみを持って戦っているわけじゃない。ノビてた相手を殴る必要はなかった」

2020/02/26 13:02

ダニエル・サラス「俺みたいに貧困な社会から這い出してきたファイターは多い」

──朝倉未来選手との試合を終えた率直な感想からお願いします。

「うーん、気分はすごくいいし、すごくハッピーだよ。ここRIZINに来ることがずっと夢だったからそれを実現して、自分が望んでいることは良い試合をするっていうことで、それができてハッピーという気持ちはあるんだ」

──朝倉未来選手の印象は?

「うん、アサクラはすごく強くて、この階級のトップファイターだと思う。動きも速くてクリーンなボクシングができると思った。俺はそういう対戦相手とベストを尽くして自分なりに良い試合をできたから、すごく幸せだよ」

──同じストリートファイターとして朝倉選手に特別なメンタルを感じましたか。

「ああ、うん、彼のメンタルはすごく強いと思うし、ファイターになるためにはメンタルっていうのがすごく必要なもので、歴史を振り返っても世界の優れた選手たちで裕福な出自の選手というのはなかなかいなくて……俺みたいに貧困な社会から這い出してきた人間が多いと思う。スポンサーもいなくて身ひとつで、しかもメキシコは他の国と比べたら全然違う状況というか、政治家は俺たちみたいなのを他の国がそうするように助けてはくれなくて、それがつらいことなんだけど、だから自分は“リングで戦う戦士”のメンタリティを持つに至ったんだ。もちろん、彼のメンタルはすごく強い。彼のことをよく知らなかったけど、試合後には友情が生まれるというか、とてもメンタル的に、いい人だと思う、大いにリスペクトしてるよ」

──今後の展望は?

「俺は格闘技というこの競技を愛しているから、もちろん格闘技を続けていきたい。格闘技は俺の人生そのもので、格闘技無しでは生きていけないんだ。だから選手生命が終わってからも格闘技には関わっていくつもりだし、現役としては、おれは今31歳。まだ3、4年もうちょっとくらいは選手としてやっていけると思うから、世界の戦場で戦い続けたいし、もし可能なら、RIZINにもまた出場したい」

──右目の負傷は左ハイキックなのかどんな攻撃で負傷したのでしょうか。朝倉未来の攻撃で一番効いた攻撃は?

「いや、パンチだったと思う。ブンっって、かすめるような感じで切れたと思う。すごく強いパンチの数々と、特にカウンターが速くてすごくクリアだった。彼は速くて強いめっちゃくちゃいいカウンターを持ってる」

──序盤は余裕の笑みを浮かべたり楽しんでいる様子でしたが、途中から朝倉選手の攻撃を受けて表情が変わったように見えました。強さや脅威を感じたタイミングは?

「うん、1Rすげえエンジョイしてたんだよ。なんかおかしくなっちゃって。だってずっと夢見てたRIZINの舞台に上がって、その一員になったっていうか、こんな一流の選手と試合が出来るなんてと。だからすげえ楽しくて、思い出してもあの瞬間が大好きだな、自分も良い動きができていたと思うから。それで“カモン! カモン! もっと速く! もっと強く! もっと打て!”って感じで、よい展開にできてたってことがすごく良かった。あの時の俺は好きだよ。そして、相手が強い攻撃を繰り出してくるなかで、“彼を打ち負かしたい”と考えるようになって、それで目つきが変わったんじゃないかな。やっぱり俺はこの仕事が好きだよ」

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.331
2024年3月22日発売
UFC参戦に向け、ラスベガス合宿の朝倉海。「プロフェッショナル・ファイターの育て方」でチームを特集。『RIZIN.46』鈴木千裕×金原正徳インタビュー、復活K-1 WGP、PFL特集も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント