2020年3月15日(日)神奈川・横浜大さん橋ホール『ZST.68』の記者会見が、2月16日(日)都内にて行われた。
ZST VXルール58kg契約5分2Rで、第4代ZSTフライ級王者・竿本樹生(BRAVE GYM)vs Fighting Nexusフライ級王者・駒杵嵩大(FightBase都立大)の王者対決が決定。
竿本は2018年5月に加マーク納に判定勝ちし、ZSTフライ級王者に輝くと、同年10月に前王者の伊藤盛一郎を2R判定で撃破。2019年は5月に佐々木亮太に判定勝利後、12月5日にはDEEPに初参戦。ケージの中でハシャーンフヒトに判定勝利し、今年1月には清水俊裕にも判定勝利して10連勝をマークした。
Fighting Nexusフライ級王者となって竿本との再戦に挑む駒杵 駒杵は20年の柔道経験を持ち、東海大学柔道部出身。柔道全日本強化選手として五輪出場を目指していたがリオ五輪出場の夢が破れてMMAに転向。2018年5月にZST本戦デビューを果たし、8月の2戦目で王者・竿本とのノンタイトル戦に抜擢されたが、判定3-0で敗れた。その後、11月にFighting Nexusで行われたフライ級王座決定トーナメントを制し、王座に就いた。
勝村周一朗ZSTプロデューサーは「駒杵選手は元々ZSTの選手でNexusに推薦枠で出てトーナメントで3試合勝ってチャンピオンになりました。Nexusに行く前から竿本選手と1年半前にやって負けているがやりたいと希望があっての再戦になります。竿本選手は現王者で10連勝中です。本人はRIZIN出場を希望しています、ぶっちゃけ、このカードを組むにあたってRIZINと相談して、とりあえずやらせようというカードです。予定としてRIZINの榊原さんと笹原さんにご来場くださいと話をしています。VXルールはほぼRIZINルールと同じサッカーボールキック、ヒジ打ちありのルールです」と、RIZIN参戦をアピールする目的もあるカードだと説明。
会見に出席した竿本は(駒杵は欠席)「1月の試合が終わってからしばらくしてオファーをいただきました。連戦していたのと駒杵選手には勝っているので断ろうかなと思っていたんですが、RIZINの関係者が来るかもしれないということで受けました。普通のZSTルールではモチベーションが上がらないので、RIZINルールとほぼ一緒のルールでやりたいというのを提案して、相手もOKしてくれたので決まりました。そのルールでもできるっていうのを証明して、できたらRIZINの7月大阪大会に出たいと思います。負けたら全部台無しになるので勝つのは当たり前。内容でどう魅せるかを考えています。相手は次やったら勝てると思って指名してきていると思うので、実力差を見せつけて叩き潰したい」との意気込みを語った。
前回の両者の対戦 駒杵の方から再戦を希望してきたことについて「指名されたのは初めてです。やっていない相手からなら嬉しい感情がありますが、やって勝っているので嬉しいことはなく怒りでした。ナメられていると思いましたね」と、怒りの感情があると言い放つ。
理想の勝ち方は「サッカーボールキックでのKO」だと言い、「練習しなくても本能的に出ると思います。立っても寝ても自分のポテンシャルを全部発揮できるルールだと思っています。流れで、相手が寝たら蹴りに行くという感じですね」と、このルールでの自信をのぞかせた。
そして最後には「指名して後悔することになるよ。以上です」と、駒杵にメッセージを送った。<決定対戦カード>▼ZST VXルール 58kg以下契約 5分2R竿本樹生(BRAVE GYM/ZSTフライ級王者)駒杵嵩大(FightBase都立大/FightingNexusフライ級王者)