倒し屋が集った「無法島GP」。初代64kg級王者は誰になるのか
2020年2月11日(火・祝)東京・大田区総合体育館で開催される『KNOCK OUT CHAMPIONSHIP.1』の前日計量&記者会見が、10日(月)都内にて13:30より行われた。倒し屋が集った「無法島GRANDPRIX トーナメント」に出場する8選手はいずれも一度目で計量をパスしている。
1回戦第1試合に出場するMA日本キックボクシング連盟スーパーライト級王者のバズーカ巧樹(菅原道場)は、リミットちょうどの64.00kgでパス。「火薬は満タンなので明日命中させます」と、これまでの公開行事同様、殺気を漂わせながらコメント。決勝の相手は「誰が来てもいいので特に興味ないっすね」とぶっきらぼうに答えた。
そのバズーカと1回戦で対戦するMuayThaiOpenスーパーライト級&INNOVATIONライト級王者・橋本悟(橋本道場)は「10月の試合(鈴木千裕に1R45秒でKO負け)でコイツ終わったなと思う人もいると思いますが、まだ終わっていないところを見せます」と、健在ぶりを示すと意気込む。決勝では「いい意味でやりたいのは同門の与座優貴、悪い意味では鈴木千裕くん。どっちともドラマがある」と、同門対決かリベンジ戦を希望した。
1回戦第2試合に出場する古村匡平(FURUMURA-GYM)は63.45kgでパスすると、「みんな調子がよさそうだけど、僕が最強だと思っている。誰も僕は倒せないので、明日はキック界の新しい歴史の始まりを見せます」と豪語した。決勝に関しては「ポイントで西岡選手か、倒して鈴木選手だと思っていますが、誰が上がってこようが圧倒的な力の差でKOして倒します」と、最後まで強気。
その古村と1回戦で対戦するREBELS63kg級王者・丹羽圭介(TEAM ニワールド)は、計量時間に遅れてきたが無事63.95kgでパス。「僕には3つのテーマがあります。ひとつは、年齢はただの数字にすぎないことを証明すること(出場選手の中で最年長の36歳)。ふたつめは、チームの様々なスペシャリストに協力していただいてパフォーマンスが300%出るようにしてきたのでそれを出すこと。そして無双ビート。無限にパフォーマンスができるような練習をしてきました。無双ビートの変化形“無法ビート”で優勝します」と、相変わらずの丹羽節を炸裂させる。決勝に関しては「勢いが死ななければ鈴木選手、戦闘チャートで分析したのは西岡選手。鈴木選手が来たら僕は牛をいなすマタドールになり、西岡選手が来たらvsキックボクシングでどっちのテクニックが上でラッキーが引き寄せられるかの戦いとなる」とした。
1回戦第3試合に出場する四冠王・小川翔(OISHI GYM)は63.90kgでパスし、「今日のために練習してきていよいよ明日なので楽しみです。優勝します」と言葉少なに優勝宣言。決勝の相手は誰になると思うかとの質問にも「僕は誰が来ても勝つ自信があるので誰でも大丈夫です」と多くを語らなかった。
その小川と1回戦で対戦するシュートボクシング日本ライト級王者・西岡蓮太(龍生塾)は63.95kgでパス。「みんな優勝する気満々の選手を倒すのは簡単じゃないですが、自分の攻撃力なら全選手倒せると思うのでそれを見て欲しい。優勝します」と、攻撃力に絶対の自信のコメント。決勝では「丹羽選手とやりたいですが、一番大きい口を叩いている古村選手ともやりたい。どっちが来ても倒し合いになるので倒して勝ちたい」と、やはり倒し合いの試合をすると話した。
1回戦第4試合に出場する与座優貴(橋本道場)は63.95kgでパス。「明日のためにやることはやって来たので、明日の自分を信じてチャンピオンになります」と言い、「(橋本)悟さんと同門の決勝をやって盛り上げたいと思います」と、“橋本道場の日”にするという。
その与座と1回戦再注目の無敗対決を行う鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺)は63.85kgでパス。「準備はしっかりやってきました。トーナメントも大会もどの選手よりも盛り上げてきました。明日はちょっくら優勝してきますわ、よろしくお願いします」と、いつも通り大きな声での優勝宣言。決勝に関しては「自分が決勝に来て欲しいのは丹羽選手。(丹羽がREBELSの王者のため)一石二鳥なので都合がいいです。でも古村選手が上がって来るのも予想していて、どちらかが上がって来ると思うので僕のダイヤモンドパンチで粉砕したいと思います」と、誰であろうと3戦全勝(3KO)を築いてきた拳でKOすると言い放った。
また、会見には漫画『無法島』の作者である森恒二氏も出席。「メンバーを見渡すと決定してからワクワクが止まらない。誰がベルトを獲るのか考えると漫画どころではなくなる(笑)。この期間中ずっと楽しんでこの日を迎えました。明日、楽しみなので皆さんと一緒に盛り上がりたい」とメッセージ。
さらに「この無法島GPが決定してからプロモーションしていただき、選手たちが私の漫画もSNSで拡散していただいたり販促効果が大きかったと実感しています。さらに今年もう少し選手を盛り上げるためにお手伝いしたいと思います。年間を通してのKNOCK OUT、REBELSの成績・活躍を見て、さらに賞金を出そうと。選手たちと一緒に自分の作品を盛り上げていきたいので賞金を用意する計画があります。年度末の表彰式で、勝率、KO、話題、集客などを鑑みて総額300万円の賞金を用意します。選手たちに奪い合ってもらいたい。そして漫画の方も盛り上げていきたいと思います」と、賞金が贈呈される年間表彰式を行うことを発表した。