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2020年2月11日(土)東京・大田区総合体育館で開催される『KNOCK OUT CHAMPIONSHIP.1 』に出場する雅駿介(PHOENIX)、峯山竜哉(WSRフェアテックス西川口)、良太郎(池袋BLUE DOG GYM)、駿太(谷山ジム)、龍聖 (TRY HARD GYM)、山上都乃(WSRフェアテックス湖北)の6選手の公開練習が2月2日(日)、東京・秋葉原のPHOENIX studioにて行われた。
◆雅駿介、シラー戦で「梅野さん、重森さんに負けないように2分ぐらいでKOします」
シラー・ワイズディー(タイ/Y’ZD GYM/元ラジャダムナンスタジアム認定バンタム級王者、元オムノーイスタジアム認定フェザー級王者)と対戦する雅駿介(PHOENIX/ムエタイオープンライト級王者、スック・ワンキントーン同級王者、WMC日本同級王者)は、峯山竜哉とのマススパーを披露。相手の足技に対抗するようにリズミカルに左右ミドルを出し、「コンディションはバッチリ」と準備万端の様子を見せた。
これまでに外国人選手と3度対戦経験があるものの、一度も勝ったことがないという雅は今回タイのシラー・Y’ZDと対戦する。「シラー選手は今年40歳。300戦やっていて、まだ第一線でやっていて単純に凄い。パンチが強くて面白い試合ができるタイ人」と警戒するが、「相手はジムの先輩の梅野(源治)さんが1RにKO勝ちしている選手ですし、同じ階級の重森(陽太)選手がドローだった相手。僕も2人に負けないように2分ぐらいでKOします」と梅野以上の勝ち方を見せたいという。
シラー対策についての具体的な内容は言えないというが、「相手がどう来てもいいように対策しています。梅野さんからは『普通にやれば勝てる』といってくれました。評価の厳しい梅野さんからそう言われたので凄く自信になっています。ここで勝ってスアレックにリベンジしたい」と昨年10月に敗れているスアレックへのリベンジを誓った。
シラーを倒した後の今年の目標を聞かれると「2年前はこっちから試合をしたいとエントリーしていましたが、今年は試合の話がたくさん来ています。だんだんと業界内では知名度が上がってきましたが、お客さんにはまだまだ知られていないのでもう少し有名になれるようになりたい」と知名度アップを狙うとした。
◆峯山竜哉、喜入衆を相手に「得意の蹴りをアピールしたい」
雅駿介とマススパーを披露した峯山。得意の左ミドルを見せて仕上がりの良さを伺わせた。今回、KNOCK OUT初参戦となり、「各団体のチャンピオンが上がっているリングなので自分も上がれることになって、自信になっています。得意の蹴りをアピールしたい」とモチベーションは高い様子を見せる。
試合に向けては「今までと違うことはしていません。トレーナーと相手の映像を見ながら、自分のいいところを出して、相手の弱点を突きつつ練習しています。今、疲労はピークですが、あとはもう少し追い込んで調整して臨むだけです」という。
対戦する喜入衆については「顔に傷が多いので自分もヒジで傷を増やせてあげたらいいなと(笑)」と挑発発言を飛ばし、「このままチャンピオンクラスをどんどん倒していきたい」と今年の野望を語った。
■良太郎、職質の記録は更新中。スアレック戦に向け「なめてくれているなら僕に試合が転ぶ」
駿太とマススパーを行った良太郎は「あとは疲労を抜くだけでコンディションはいつも通り」と好調をアピール。
今回の相手、スアレック・ルークカムイとは当初、昨年10月に対戦予定だったが、8月の雅駿介との一戦で良太郎が眼窩底骨折により欠場となり、今大会での対戦となった。
「スアレックはもう超攻撃型ムエタイという名前通り、自信満々で来るでしょう。攻撃を顎にくらうと気持ちよくなる。今回、盛り上げようというよりは、冷静にしっかりガードを固めて様子を見て仕留められるときに仕留められたら」とスアレックの強打を警戒し、慎重な戦いを見せたいという。スアレックは余裕からか、練習をしていないという事前情報が入ると「あの年で何百戦もやっていて僕らは環境が違う。どっちが勝つかは、僕のことをなめてくれているなら僕に試合が転ぶことになる。勝ちにいこうと思う」とニヤリ。
スアレック戦をクリアーした後の目標を聞かれると「僕の教え子たちが僕のことをしっかり追い越してほしい」と、安達浩平、濱田巧、佐藤レイナの3人の愛弟子にエールを送る。「去年は3人ともタイトルマッチをやって安達がベルトを獲ったのみ。今年こそ3本のベルトをチームに持って帰りたい」と目標を掲げた。
なお、“千の職質を受けた男”の異名を持つ良太郎だが、「職質は減らない」と現在も職質の記録は更新中だという。「日暮里のおまわりさんは『KNOCK OUTのテレビを見たよ』と言ってくれるが、池袋のお回りさんは巡回率が高いので僕のことを覚えてくれない」と嘆いていた。
■駿太、YouTuberとして「栗秋君に勝ってもっと有名に」
良太郎とマススパーを行った駿太は「少しは疲れていますが、調整は順調」だという。今回対戦する栗秋祥吾については「一発が強いので凄く危機感を持っています」と警戒するコメント。「栗秋君は早いラウンドでKOすると言っていたが、自分は後半に仕留めるタイプ。序盤はしのいで、相手の攻撃をもらってどういう感じになるのか感覚がわかりませんが、栗秋君がばっとせめて来た時にどういう対応するかは楽しみにしてください」と何やら対策は万全の様子を見せる。
KNOCK OUTに出場すると反響の高さも感じているという。現在登録者数もこつこつと伸びているYouTuberとしての活動にも手応えを感じており、「いい試合をして勝って、もっと有名になっていきたい」と夢を語った。
■龍聖、浦林幹と対戦「負け無しでチャンピオンクラスを倒していく」
記者会見などでふてぶてしい態度で大物感を漂わせるなどで注目を集めている龍聖は、この日の公開練習には大幅に遅れての参加。ミットの持ち手が見つからない中、良太郎が名乗りを上げたことでミット打ちがスタート。初対面の二人だが、息ぴったりのミット打ちを見せていた。
今大会では元J-NETWORKバンタム級王者で34戦のキャリアを持つ浦林幹と対戦する龍聖は、今回がプロ4戦目。「相手は動きが遅い。警戒するのはローキックとオーバーハンドくらい。周りからは『普通に勝てよ』と言われていて、みんな僕が負けるとは思っていません」と余裕の表情。「僕とはレベルが違うので普通にやれれば。タコ殴りにします」ともいい、「KO賞はないんですか? 今回は1RにKOしたいが、あまり焦り過ぎると(セコンドから)怒られるので自然な流れで倒れると思います。2Rで倒します」と短期KO決着も予告している。
大田区総合体育館の大きな会場での試合となり、「後楽園ホールは誰でもすぐに出られる会場ですが、自分はまだプロデビューしていない時にRISEで大雅さんとセクサンの試合を大田区総合体育館で見ていました。あれから1年も経たないうちにこんな大きな会場で試合ができるなんてうれしい」とモチベーションは高い。今後の目標を聞かれると「このまま負けないでチャンピオンクラスのやつを全員倒していきたい」とも話した。
なお、今年は大学進学も決定している龍聖だが、学部を聞かれると「何だったかな?」と天然ぶりを見せる場面もあった。