(C)ONE Championship
2020年2月7日(金・現地時間)インドネシア・ジャカルタのイストラ・セナヤンで開催されるONE Championship『ONE: WARRIOR'S CODE』にて、ナイリン・クローリー(ニュージーランド)と対戦する平田樹(K-Clann)が、現地入り前に『ドラゴンボール』の「人造人間18号」のコスプレで気合を入れた。
金髪にシャープな表情とメリハリの効いたボディ。周囲から「似ている」と言われてトライしてみた人造人間18号のコスプレに平田は、「最初は似てるかなあって半信半疑(笑)。でも、あの格好してみたら、似てました(笑)」と笑顔を見せた。今週末に控えた試合に向け、すでに追い込みも終わり、2月3日から現地入りし、ファイトウィークの様々なイベントと同時に最終体重調整に入る。
人造人間18号のファッションはいつもの平田と比べると「全然違います。スカートとか履かないんで(笑)。いつもの樹は男の子みたいな格好しています」と、普段は着ない衣装に新鮮さを覚えた様子。
超サイヤ人を凌駕する実力を持つ人造人間18号は、「好戦的な性格で言葉づかいも荒く粗野でクールな面も目立つが、気持ちを素直に表現できない奥手なところもある」というキャラクター。
そんな18号に比べて平田はどのように自身の性格を分析しているかを聞くと、「えー、どうだろう? 18号みたいにあまり他人に興味を持たないかもしれないですね」とクールな部分は似ているとしながらも、「格闘技以外のときは、ずっとダラダラしてます(笑)。でも、試合の時は切り替えています。試合の時はなんか自分じゃないみたいなんです。うーん、何だろう……魔法にかかる時間です」と、戦闘モードに入ったときの18号ばりの無双状態を「魔法にかかる時間」と表現した。
2月7日のジャカルタ大会では、当初はMMA5勝5敗のビー・ニューイェン(米国)との対戦が決まっていたが、ニューイェンが負傷のため欠場。代わってクローリーとの対戦がマッチアップされた。クローリーは2017年2月にプロデビューし、ONEウォリアーシリーズ(OWS=ONEの人材育成大会)で2勝2敗。今回初の本戦登場のチャンスを得て、ONE本戦に出場する初のニュージーランド女性アスリートとなっている。
対戦相手変更を聞いたのは1月21日。試合直前の変更に平田は「マジかぁって感じでした。結構、作戦を練っていましたし、自分にとってもデカい相手でした。ニューイェンとやりたかったなぁっていうのもあったんですけど、いつか試合出来ることを祈って今回は(切り替えるしかない)って感じでした」と振り返る。
立ち技で世界戦の経験もあるクローリーは、サウスポー構えのニューイェンと異なりオーソドックス構えで、右のスーパーマンパンチなども振ってくる。これまでのニューイェン対策から平田は、「蹴りはニューイェンと一緒で2人とも蹴ってくるので、練習相手の構えを変えたくらいです。いつもサウスポーの相手と練習していたんですけど、オーソドックス構えに変えてもらいました」という。
クローリーについては、「キックボクシングの選手で、オーソドックス構えですが、左の蹴りとジャブなど左の攻めも多いなって感じです。でもやっぱり打撃の選手なので寝技にはたくさん穴があるなと」と打撃に警戒しながらも、得意の組み技・寝技での勝負に変わりがないことを語った。
また、クローリーはストライカーと評されるが、払い腰、ボディロックテイクダウンを好むグラップラー寄りのストライカーなのも特徴的だ。平田はその点について、「たしかにボディロック、あとは払い腰が来るなと思って見てましたけど、でも逆に寝技に来てもらった方が嬉しいです」とクローリーのグラップリングについては望むところとした上で、「変なラッキーパンチが無い限りは、負けはしないと思います」と勝利に自信を見せた。
当初、対戦予定だったMMA5勝5敗のビー・ニューイェンは前戦の二冠女王スタンプ・フェアテックスとの激闘もあり、平田にとっては女子アトム級で上位戦線入りするために越えるべき相手だった。今回、クローリーに対戦相手が変更になったことで、それが“絶対に落としてはいけない一戦”になり、クローリーにとっては失うものが無い状態で平田戦に臨むことになる。平田にとってはニューイェン戦とは異なるプレッシャーがかかる。
「対戦相手がクローリーに代わって、第一に“ここで負けたらいけない”と思ったし、この試合で次の対戦相手も決まるかもしれない──今後どういう選手とやってどう進んで行くかも決まるかもしれない──ので、対戦相手が変わったからこそ、やっぱり面白い試合をして、誰もが対戦したいって思う選手になりたいと思いました。それこそ今度はニューイェンが『樹とやりたい』って思ってくれるような試合をしたい。それが出来たら一番いいと思っています」
頂点を目指す平田は「天下一」となれるか。その戦いに注目だ。
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