キックボクシング
レポート

【新日本キック】強烈な蹴りの連打とダウン奪われ勝次敗れる、新設のベルトは外部流出で大荒れの幕開け

2020/02/02 21:02

▼第9試合 WKBAジャパンスーパーフライ級王座決定戦 3分5R
×泰史(伊原道場本部/前日本フライ級王者)
KO 1R 2分53秒 ※左ストレート
〇日畑達也(第FKD/4代KING OF STRIKERS、スーパーフライ級王者、J-NETWORK バンタム級1位)
※日畑が初代王座に就く。


 WKBAジャパンタイトルは、キックボクシングの創始者である故・野口修氏が世界で初めて創設したキックボクシングの世界王座認定団体であるWKBAが認定する日本タイトル。新日本キックボクシング協会所属選手以外でも挑戦できるタイトルとして、今回新設された。


 その初代王座を争うのは、昨年REBELS王者・老沼隆斗をKOして実力を証明した泰史と、フリージムとして様々な団体に参戦している日畑。


 1R、サウスポーの日畑に右ミドル、右ローを蹴っていく泰史。日畑も左ミドルを蹴り返し、パンチが何度か交錯した後、日畑のスピードのあるワンツーがヒットし、泰史はダウン。


 立ち上がった泰史に日畑が打ち合いに行き、泰史もロープを背負って打ち返すが、日畑の狙いすました左ストレートがクリーンヒット。ダウンした泰史は起き上がることが出来ず、10カウントを聞いた。


 初代王者となった日畑は「福岡から来ました日畑です。新日本キックに上がらせてもらって光栄に思います。泰史選手は本当に強いのは分かっていたので、しっかり練習した成果を出すことが出来ました。このベルトを獲ったからにはこのリングに帰って来たいと思います」とマイクで語った。

▼第8試合 日本フェザー級王座決定戦 3分5R
〇瀬戸口勝也(横須賀太賀ジム/日本フェザー級1位)
TKO 3R 57秒 ※レフェリーストップ
×平塚一郎(トーエル/日本フェザー級2位)
※瀬戸口が新王座に就く。


 ベテランの瀬戸口はこのタイトルに挑戦するのは実に5度目。平塚は初のタイトル戦となる。豪快なフックを得意とする瀬戸口に対し、空手出身で多彩な蹴りを持つ平塚という図式となった。


 1R、左ミドルと右ローを蹴る平塚に瀬戸口は右フックから入っていき、右フックがヒットすると一気にパンチを顔面とボディにまとめ打ち。オープンスコアは三者とも10-9で瀬戸口につけた。


 2R、瀬戸口が左フックを顔面とボディへ打って行き、右フックでダウンを奪う。その後もフックの連打で平塚を追い詰めていく瀬戸口に平塚はヒジで応戦。右目上をカットするが傷は浅い。オープンスコアは三者とも10-8で瀬戸口。


 3R、平塚の後ろ蹴りをもらった瀬戸口だが、左三日月蹴りからの左ボディをクリーンヒットさせると一気に前へ出て左右ボディのラッシュ。これでダウンを奪い、立ち上がった平塚へさらにボディの連打。平塚は2度目のダウンを喫し、ここでレフェリーがストップ。瀬戸口がついにベルトを手にした。


 瀬戸口はマイクを持つと「こんな私にチャンスをくださった会長ありがとうございました。いろいろな人に支えられてここまで来ました。自分の人生にこんな瞬間が来るんだという気持ちです。自分は鹿児島に住んでいて地方にいても夢が叶うことを証明したかったんです」と勝利を喜んだ。

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