キックボクシング
レポート

【新日本キック】強烈な蹴りの連打とダウン奪われ勝次敗れる、新設のベルトは外部流出で大荒れの幕開け

2020/02/02 21:02

▼第7試合 55.5kg契約 3分3R
〇HIROYUKI(藤本ジム/日本バンタム級王者)
判定3-0 ※30-28×3
×久保田雄太(新興ムエタイジム/NJKFスーパーバンタム級王者)


 HIROYUKIは他団体との対抗戦に出場することが多い新日本キックの特攻隊長。3月大会ではINNOVATIONバンタム級&ムエタイオープンスーパーバンタム級王者・岩浪悠弥との対戦も決まっており、2試合連続で他団体王者との対戦となる。対するNJKF王者の久保田は9勝無敗。


 1R、ローの蹴り合いからスタート。HIROYUKIはタイミングのいい前蹴り、左ミドルを蹴り、ノーモーションのワンツーを放つ。久保田は右ミドルで対抗。


 2Rになると久保田は右ミドルの数を増やし、逆に前蹴り。HIROYUKIはその蹴り足をキャッチしてコカしにいく。久保田の手数が増えてHIROYUKIは空振りが目立つ展開が続いたが、終盤になるとHIROYUKIの左ミドルと右ストレートが当たり始める。


 3R、HIROYUKIは蹴り足をキャッチしてのコカし、首相撲で崩してのコカしで相手のペースを乱していき、ジャブと右ストレートでカウンターを奪っていく。HIROYUKIの有効打が目立ち判定勝ちとなったが、納得のいかないHIROYUKIは苦笑いした。

▼第6試合 61.5kg契約 3分3R
〇髙橋亨汰(伊原道場本部/日本ライト級王者)
KO 2R 1分30秒 ※3ノックダウン
×ウ・スン・ボム(韓国)


 1R、サウスポー同士の対戦。ボムは勢いよく左右フックで攻め込むが、高橋の右ミドルがローブローとなってしまい試合は39秒で中断。もうダメかと思われるほどの当たりだったが、ボムはすぐに立ち上がって場内から拍手が起こる。再開後、フックとヒジの打ち合い。激しくフックで攻め込むボムに高橋は左ハイをヒットさせた。


 2Rも前へ出て左右フックを振り回すボムだが、高橋はもう見切った様子。落ち着いて蹴りで対抗し、フックを空振りさせボムが前のめりになったところでヒザをアゴに突き上げてダウンを奪う。


 立ち上がったボムに左右フックと左ヒジを浴びせて2度目のダウンを奪い、最後も連打で倒してKO勝ちした。旺盛な闘争心を見せたボムには伊原代表より敢闘賞が贈られた。

▼第5試合 67kg契約 3分3R
〇リカルド・ブラボ(伊原道場本部/日本ウェルター級王者)
TKO 2R 1分16秒 ※レフェリーストップ
×チェ・ジェウク(韓国/KMFウェルター級王者)


 1R序盤から激しく打ち合う両者。チェはブラボのパンチにも怯まず左右フックを振り回して前へ出る。チェはヒジで左の頬をカットされてドクターチェック。再開後もチェは左右フックで激しく攻めてブラボを脅かす。


 2Rも激しく攻めるチェだが、ブラボがヒザ、ヒジ、右ストレートの波状攻撃。ブラボが攻勢に出たと思われたところで、ブラボがスリップしたチェの頭部を蹴ってしまう。チェはなかなか立ち上がれず、立ち上がってもフラつく状態。ドクターチェックでストップがかかり、流れの中の攻撃と判断されたかブラボのTKO勝ちとなった。

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