◆シュートボクシング協会「SHOOT BOXING 2019 act.1」2019年2月11日(月・祝)東京・後楽園ホール
▼第10試合 メインイベント 65.0kg契約 エキスパートクラスルール 3分5R無制限延長R ※ヒジ打ちあり○海人(TEAM F.O.D/S-cup2018世界王者)[判定3-0] ※50-46×3×ポンシリー・ポーシリポン(タイ/WPMF世界ウェルター級王者、元ルンピニースタジアムウェルター級王者、ラジャダムナンスタジアム認定ジュニアミドル級2位)
現在4連勝中の海人は、以前に敗れているザカリア・ゾウガリー、チャムアトーン・ファイタームエタイの2選手のどちらかとのリベンジマッチを狙うのみ。現ラジャダムナンスタジアム認定ジュニアミドル級2位の実力も持つポンシリーを相手に、2019年好スタートを切ることが出来るか。
1Rから海人が左ジャブを突く速い攻撃を見せ、ポンシリーを追い込む。ポンシリーは下がりながらも右ミドルを返し、組んでは海人をこかす場面も見せた。
2Rになると、海人は右ロー、左インローとポンシリーの左足に攻撃を集中させる。ポンシリーは右ミドルを返すが、海人はすぐに蹴り返してリズムを握らせない。
3R、回転力を早める海人は左ボディブロー、さらに右ローも効かせてポンシリーは足のダメージを見せ始めた。4R、ポンシリーは積極的に右ミドルを出すのに対し、海人は跳びヒザ、右ストレートもクリーンヒットさせ優位を印象付ける。5R、下がるポンシリーに海人の攻撃力は最後まで落ちることなく攻め続け終了。海人が大差を付けて判定勝ちした。
リング上で海人は「開幕戦で2019年初めてのSBの大会だったんですが、ちょっとしょっぱい試合をしてしまったので反省しています」とKOを逃した悔しさをにじませると、「でも、もっともっと強くなってSBのリングに戻って来て、もっともっと強い人を倒していけるように頑張っていきます。今年もSBと僕のことをよろしくお願いします」とエースとして力強く語った。
▼第9試合 セミファイナル SB日本スーパーバンタム級(55.0kg)エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R○植山征紀(龍生塾ファントム道場/SB日本スーパーバンタム級王者)[判定2-0] ※30-27、29-29、29-28×安本晴翔(橋本道場/INNOVATIONスーパーバンタム級王者、元REBELS-MUAYTHAIスーパーフライ級王者)
2018年11月のSB日本スーパーバンタム級王座決定トーナメント決勝戦で笠原友希を3RTKOに降して念願のSBタイトルを獲得した植山征紀。チャンピオンとしての初戦がINNOVATION王者の安本晴翔との対戦となった。13戦無敗の安本はSB初参戦でいきなりSB新王者と激突する。
1Rから安本がミドル、ハイキックと蹴りを上下に散らすのに対し、植山はパンチで対抗。
2R、植山は強引に前に出てはボディブロー、左フック。安本は下がりながらもミドルを返す。
3R、蹴りで距離を取る安本に、植山は左右フックを振るい組み付くとスタンディングフロントチョーク。これで植山にキャッチポイント(有効な攻撃=1点)。植山がパンチで前に出続け、判定勝ちした。
▼第8試合 SB日本女子ミニマム級(48.0kg) エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R○MIO(シーザージム/SB日本女子ミニマム級王者)[判定2-0] ※30-29、30-29、29-29×寺山日葵(TEAM TEPPEN/J-GIRLSミニフライ級王者)
MIOは、2018年にAbemaTVのレギュラー番組「格闘代理戦争」でMMAにチャレンジし3試合を経験した。MMAの練習で培ったフィジカルでさらに進化した姿を見せるか。
対するJ-GIRLSミニフライ級王者・寺山日葵は、2018年11月にMISAKIを撃破し勢いに乗る。TEAM TEPPENでMIO研究も練り、打倒MIOにかなりの自信を持ってSBに乗り込む。
1R、ともにオーソドックス構え。手足の長い寺山は遠間から前蹴り、左インロー。寺山は蹴り技で距離を取り、MIOはなかなか手が出ない状況。寺山の蹴り足をキャッチして右ストレートを出すが浅い。終了間際にも寺山は右ミドルをヒットする。
2R、右ロー、右ミドルを先に入れていくMIOだが、寺山も長い蹴りをジャブがわりにダブルで蹴る。寺山の蹴り足を掴んで組んでの投げを狙うMIOだが寺山も対処。高い前蹴りをアゴに当てると、その打ち終わりに中に入るMIOは左ボディを当てる。寺山の右ストレートにMIOも打ち返しの右、さらにワンツーを入れる。MIOの左ローの後にすぐに右ローを当てる寺山。MIOも右の前蹴りから右のスーパーマンパンチで飛び込む。さらに寺山の前蹴りをさばいて右。MIOは右から左フックも。右に回る寺山。追うMIOは左フックをヒットさせる。
3R、寺山の前蹴りを掴んで右を強打するMIO。寺山は右ローもMIOは必ず右を返すように。MIOの入りにテンカオ狙う寺山。圧力を強めるMIOの右ストレートで寺山は鼻血を出し始め、下がりながらもミドル。再び蹴り足を掴んでの右はMIO。寺山の蹴りとそれを受けての右を返すMIO、これをどう評価するか。判定は僅差でMIOが辛勝した。
▼第7試合 68.0kg契約 エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R ※ヒジ打ちあり○宍戸大樹(シーザージム/元SB東洋太平洋ウェルター級王者)[判定3-0] ※30-29、30-28、30-28×笹谷 淳(team COMRADE/元J-NETWORKウェルター級&スーパーウェルター級2階級王者)
1R、宍戸は蹴りを散らすのに対し、笹谷は距離を詰めパンチを狙う。2R、さらにミドル、後ろ蹴り、バックヒジと大技を駆使する宍戸に優位に立つ。手の出ない笹谷に、3Rも宍戸がトリッキーな技で追い込み判定勝ち。
▼第6試合 62.0kg契約 エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R○村田聖明(シーザージム/前SB日本スーパーフェザー級王者、SB日本ライト級1位)[判定3-0] ※30-27×3×ヒンチャイ・オー.センスックジム(タイ/センスックジム/MAX MUAYTHAI -61kg級王者)
1Rから強烈な右ミドルのヒンチャイに対し、村田は右ストレート、左ボディを命中させる。2R、村田の右アッパー、右ボディが何度もヒンチャイを捕らえ、追い込む展開に。3R、アッパーでぐらつくヒンチャイだが、ミドルで距離を取り詰めさせない。村田がフルマークの判定勝ちでリベンジに成功した。
▼第5試合 SB日本フェザー級(57.5kg)エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R○元貴(DAB/SB日本フェザー級2位)[判定2-0] ※30-29、29-29、30-28×手塚翔太(GONG-GYM坂戸/SB日本フェザー級4位)
1R、早いパンチのコンビネーションの手塚に、プレッシャーをかける元貴が右ミドル。2Rには、元貴の右ストレートが捕え始め、3Rには前方への投げで手塚からシュートポイントを奪った。元貴が僅差の判定勝ち。
▼第4試合 SB日本スーパーウェルター級(70.0kg) エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R○奥山貴大(ネックススポーツ/グラップリングシュートボクサーズ/SB日本ウェルター級1位)[判定2-0] ※29-28、29-29、29-28×坂本優起(シーザージム/SB日本スーパーウェルター級3位)
1R、アグレッシブに前に出る坂本に、2R、奥山は飛びヒザの連打で優勢に。3R、打ち合いの場面でも前蹴りで突き放す奥山が坂本のペースに飲まれず攻撃を当て判定勝ちした。
▼第3試合 SB日本女子ミニマム級(48.0kg契約) エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R○MISAKI(グラップリングシュートボクサーズ/SB日本女子ミニマム級1位)[判定3-0] ※30-29、30-29、29-28×MARI(ナックルズGYM/NJKFミネルヴァ ピン級王者)
1R、変わらず突進スタイルのMISAKI。押され気味のMARIは組み付いてMISAKIにヒザ蹴りを出すがペースを掴めない。最後まで前に出るMISAKIが判定勝ちで復活をアピールした。
▼第2試合 SB日本ヘビー級 エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R○斐也(チームドラゴン)[判定3-0] ※28-26、28-26、28ー25×マウンテンRYUGO(Ten Clover Gym)
1R、斐也が投げてシュートポイントを奪えば、2Rにはマウンテンが奪い返す。3R、斐也がハイキックでダウンを奪うと、ここからさらにお互いに投げ技でポイントを奪い合う。斐也が判定勝ち。
▼第1試合 67.0kg契約 フレッシュマンクラスルール 3分3R延長2R○村田義光(シーザージム/SB日本ウェルター級)※義光から表記変更[1R 2分41秒 KO] ※左ヒザ蹴り×石本裕一(GONG-GYM坂戸/SB日本スーパーライト級)
1R、左ミドル主体の村田がテンカオを突き刺し見事にKO勝ち。
■AbemaTV 『SHOOT BOXING 2019 act.1』概要放送日:2月11日(祝月) 午後5時30分~夜9時30分放送チャンネル:「格闘チャンネル」※放送終了後7日間無料視聴可能