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レポート

【修斗】箕輪ひろばが悲願の世界ストロー級王者に! 環太平洋フェザー級は仲山貴志が新王者、田丸匠は藤井伸樹下す。手塚基伸が魚井にTKO勝ち、平良達郎が鮮烈KO勝利!

2020/01/26 16:01

▼第4試合 フライ級 5分3R→※58.9kg契約に変更
○平良達郎(日本/同級世界6位/THE パラエストラ沖縄)2018年新人王&MVP)56.8kg→56.7kg
[2R 0分19秒 KO]
×ジャレッド・ライアン・アルマザン(フィリピン/チーム・ラカイ)58.9kg→再計量
※契約体重を超過したジャレッドに全ラウンド減点1とした上で58.9kg契約にて試合を実施。

ONEChampionshipでも数多くの世界王者を輩出し、今やアジア最大の勢力を誇るチーム・ラカイ勢が修斗に再び来襲。2019年5月のプロ修斗30周年記念大会で初来日を果たしたジャレッド・ライアン・アルマザンが再来日も大幅体重超過に。試合は契約体重を超過したジャレッドに全ラウンド減点1とした上で58.9kg契約にて実施されることに。

ジャレッドは5月大会で箕輪ひろばと対戦し、強いローキックを見せながらも3R、リアネイキドチョークで一本負けしたストライカー。そのジャレッドは、今大会の注目選手5戦全勝・新人王MVP・“沖縄の新星”平良達郎と対戦する。

元世界王者“修斗ジャンキー”松根良太に育てられた平良は“打・投・極”のトータルバランスに優れた新世代のファイター。フライ級には師匠・松根の弟弟子、絶対王者・扇久保博正(パラエストラ松戸)が君臨しており、扇久保に続く次世代のエースとしての期待も高まる。

果たして初の国際戦となる今回、そのポテンシャルの高さをアピールする事ができるか? 修斗では大竹陽(1R 三角絞め)、親川龍(1R ギロチンチョーク)、関口祐冬(判定)、大翔(1R KO)を相手に4連勝で負け無しの新鋭の抜擢に注目だ。

1R、浮き上がるようなステップから右の跳びヒザを決める平良。ジャレッドは掴んでテイクダウンも立つ平良は右ハイ、右のテンカオ、さらにシングルレッグでテイクダウンでパウンド、鉄槌を当てる。

2R、跳びヒザで飛び込む平良。ジャレッドは左で応戦するがそこに下がりながら右を当てる平良は、崩れたジャレッドに左フック! 後方に倒れたジャレッドにパウンドに入るとすぐにレフェリーが入った。

鮮烈なKO勝利を決めた平良は、松音良太の祝福を受けると、ケージのなかで「後楽園大会に出れてほんとうに嬉しいです。明日で20歳になるんですけど、ギリギリ未成年で今日は10代最高の夜になりました。フライ級の6位にいて、今年は勝負の年で、ランキング1位に清水選手がいるんですけど、そんな選手とどんどん対戦して上位に行きたいです」と抱負を語った。

▼第3試合 ストロー級 5分3R
○猿丸ジュンジ(日本/同級世界3位/修斗GYM東京)521.kg
[判定3-0] ※30-27×2,29-28
×ジェロム・ワナワン(フィリピン/チーム・ラカイ)52.1kg

カイ戦士ジェロム・ワナワンは、猿丸ジュンジ(修斗GYM東京)と対戦。今大会のメインでは小巻洋平(リライアブル)と箕輪ひろば(総合格闘技道場STF)の間で世界ストロー級王座決定戦が決まっており、この階級の創成期からトップを走り続ける猿丸ジュンジにとって幾度もチャレンジし、未だ届かない世界王座のベルトを巻く為には絶対に負けられない戦いとなる。

ジェロムは前回、黒澤亮平に1R KOで敗れたが、その底はまだ見せてはいない。ジェロムがチーム・ラカイの底力を見せるか? 開幕戦から猿丸の拳が火を噴くか?

1R、シングルレッグ、ダブルレッグで3度テイクダウン奪う猿丸。ジェロムは足を効かせ蹴り上げから立つと右一本差して投げる力強さも見せる。

2R、サイドキック、近づけばクリンチアッパーのジェロム。猿丸はジャブでアゴを上げさせ、左右ローを前足にコツコツと当てる。シングルレッグでテイクダウンからはレッグドラッグでパウンドも。



3R、打撃からダブルレッグで2度テイクダウンは猿丸! ハーフからついに背中をつかせると強いパウンド。立ち上がろうとするジェロムの下の足を取るが、足を抜いたジェロムが立つと猿丸も消耗。左フックの飛び込みを当てるがパンチは続かず。判定は3-0で猿丸が勝利した。

▼第2試合 THINKS INTERNATIONAL Presents SHOOTO Women's Super Atom weight WORLD Championship Tournament 修斗女子初代スーパーアトム級王座決定トーナメント一回戦 5分2R(延長1R)
○大島沙緒里(日本/AACC)48.0kg
[2R 3分15秒 TKO]
×小生由紀(日本/グランドスラムAPP)49.5kg

当初、出場が予定されていたゼファーニャ・ンガヤ(フィリピン/チームラカイ)が欠場。代わりに小生由紀(グランドスラムAPP)がスクランブルでトーナメントに出場し、大島沙緒里(AACC)と対戦する事が決定した。

フィリピンのンガヤは来日に向けパスポート申請したものの、期限内にパスポートが発給されずビザの申請が行えないため、今回のトーナメントを欠場する事となった。ンガヤと修斗は3回契約を結んでおり、パスポートが取得され次第、新たなタイミングで出場する予定という。

そこで2019年11月3日に沖縄で開催されたプロ修斗『斬修斗沖縄~THE SHOOTO OKINAWA~』のトライアウトでプロ昇格を果たし、沖縄県初の女子シューターとなった小生由紀(おの・ゆき/グランドスラムAPP)がトーナメントに出場し、大島沙緒里(AACC)と対戦する事が決定した。

小生はグラップリングの大会で多くの一本勝ちを収める極めの強さとアマチュアキックの大会でも勝利するなど、スタンドでもグラウンドでも勝負ができるオールラウンダー。急遽決まった今回のオファーにも即答で快諾するなどハートの強さも併せ持っている。

両選手は過去最高のレベルと言われた2019年の全日本アマチュア修斗選手権アトム級トーナメントに出場し、大島は優勝、小生は3位に終わっている。

国内トップレベルの柔道スキルを持ち、組んでからの“投”を得意とする大島、“打・極”を得意とする小生。全日本選手権ではブロックが異なったため直接対戦することはなかったが、個性が異なる両者による新世代対決に注目だ。

1R、大島の首投げにバックに回る小生。しかし正対した大島が上からパウンド。下の小生は三角、腕十字を狙うが、防ぐ大島が鉄槌・パウンド。2R、早々に組んで首投げは大島! サイド奪うと、アメリカーナ狙いも小生が外すと、サイドからクルスフィックの形でパウンド連打! 動けない小生を見てレフェリーが試合を止めた。

試合後、3月29日後楽園大会で準決勝に臨む黒部と杉本がケージイン。杉本は「大島選手とは同門ですが、ケージの中では真剣勝負」と言えば、黒部は「小耳にはさみましたが、2人とも素敵な旦那さんがいらっしゃる? それ以上、何を望むんだ!? 勝っても負けても私は一人で家に帰るんだ。ベルトをください」と自虐的に勝利を望んだ。大島は「2週間前にもかかわらず小生選手が試合を受けてくれてありがとうございます。1年前は育児に追われて総合格闘技も出来てすごく充実しています。ガンバリます」と意気込みを語った。

▼第1試合 フェザー級 5分2R
×小林孝秀(トイカツ道場/ファイティングラボ新潟)65.4kg
[1R 1分24秒 KO]
○木下タケアキ(和術慧舟會HEARTS)65.5kg

「格闘技代理戦争」でユン・チャンミンを左ハイでKOした木下。修斗では、久保村ヨシTERUに1R KO負けを喫したものの、2019年12月の平澤克明戦では左ストレートで1R 0分31秒 KO勝利を挙げたばかり。連続参戦で勢いをつけるか。

新潟出身の小林は、2018年11月に木下同様に久保村に判定負けも、2019年5月にムテカツに判定勝利、12月に須貝 THE YAMANBAにドローとなっている。フェザー級で上位に上がるのは木下か小林か。 

1R、サウスポー構えから圧力をかける木下。遠い間合いを取る小林は詰められるとバックフィストも木下は防御。左ミドルを当てて行く木下に、その打ち終わりに右ストレートを狙う小林だが、金網詰めた木下が左ハイから右ストレートでKO。

▼オープニングファイト 2019年度新人王決定トーナメント決勝戦 ウェルター級 5分2R(延長1R)
×井口マサト(AACC)76.9kg
[1R 4分56秒 TKO]
○ハーレー(NEO JUDO ACADEMY)76.7kg

井口は2019年10月に宍戸航太に判定負け。豪州出身のハーレー・ビーハンは修斗初参戦。アマチュアのBRAVE FIGHT、ZSTプレステージ、全日本アマ修斗で活躍し、プロではZST SWAT! で2勝。2019年8月のDEEPで 佐々木大に一本負けしている。

サウスポー構えの井口は時折スイッチするもサウスポーから左ミドルをヒット。オーソドックス構えから圧力かけ続けるハーレーは、1R終了間際に右ストレートをヒット! ダウンした井口にパウンド。TKO勝利でウェルター級新人王となった。

◎ジュニア修斗 52kg以下 4分1R
×大矢 翼(心技館)
[1R 3分03秒 腕十字]
○玉城 悠(Theパラエストラ沖縄)

◎新空手提供試合 K-4ジュニア特別マッチ
△後久 湊(悟心塾)
[ドロー]
△山田新大(建武館)

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