キックボクシング
インタビュー

【KNOCK OUT】ぱんちゃん璃奈、大晦日参戦に憧れ「自信が付いた時にいつか出られるチャンスが来る」

2020/01/22 16:01
2020年2月11日(火・祝)東京・大田区総合体育館『KNOCK OUT CHAMPIONSHIP.1』で、祥子JSK(JSK キックボクシングジム)との再戦に臨むぱんちゃん璃奈(STRUGGLE)のインタビューが主催者を通じて届いた。  両者は8月の『KNOCK OUT』で対戦しており、祥子の気迫のパンチと組み技に苦しめられたぱんちゃんが判定2-0(30-28、29-29、29-28)で勝利している。ぱんちゃんにとって自分の中で悔いが残る試合だったようで、「ベルトの前にどうしてももう一度闘わせていただきたいとお願いして受けてくださいました」と、自ら再戦を望んだという。  ぱんちゃんは2月のプロデビュー以来6戦6勝と無敗、12月8日の新日本キックではプロ初のKO勝ちと勢いに乗っている。メディアへの露出も増えており、1月27日(月)発売の『週刊プレイボーイ』にグラビアが掲載されるなど人気急上昇中だ。 ■話題性ではなく実力が認められた上で主催者から自然と声がかかるような試合を ――2020年初戦が決まりました。昨年1年を振り返るとどういう1年でした? 「この前デビュー戦(2019年2月17日)をしたばかりの感覚でいたのに、約2カ月に1回のペースで試合をこなしていき……1年経つのが早かったですね。結果は6戦して6勝することができて、今までの人生の中でも一番充実した1年だったと思います。練習では苦しい想いもしましたが、むちゃくちゃ楽しい1年を過ごせました」 ――2019年を漢字一文字で表すと? 「“夢”です。夢中な1年でしたし、夢を持って頑張った1年でしたし、これからの夢に期待した1年でした」 ――ちなみに大晦日はどういうふうに過ごされたのでしょう。 「1日中、食べて寝て……特に何もしていません!(笑)。大晦日のRIZINもテレビで見ていて自分も大晦日に試合したいとは思いますが、自分からアピールするのではなく『この子を使ったら面白いんじゃない?』と、話題性ではなく実力が認められた上で主催者から自然と声がかかるような試合をしていかないといけないと思いました。周りからもよく『年末に出たい?』と聞かれるのですが、自分で自信が付いた時にいつか出られるチャンスが来ると思っているので、特に焦りはありません」 ――初詣でおみくじは引かれました? 「小吉でした(苦笑)。去年も小吉で、年始めにおみくじで運を使ってないのでいい1年になったんです。今年も大吉を引く運を使っていないので、いい1年になると思い込んでいます(笑)」 ――なかなかポジティブですね。  「おみくじに書かれた言葉は……あまり気にしていないので覚えていません。自分は神頼みしないので、自分の力でいい1年にするために頑張ります」 ――前戦となった昨年12月のペットチョンプー・モー・クルンテープトンブリー戦が1RTKO勝ちだったことで、いい1年だったというのもありますか? 「そうですね。自分的にも一戦一戦消化するたびに自分の動きが良くなっているのを感じています。4戦目まではどうしてこんな戦い方しかできないんだろ?と凄く落ち込んでいました。まだまだ自分の力を出し切れていませんが、ちょっとずつ成長した姿を見せられるようになっているので、今年1年もさらにいい動きができるようになると自分自身に期待しています」 ――プロ6戦目で初のタイ人との対戦でした。 「まだタイ人選手とは1戦しかしていませんが、日本人選手の方が気持ちは強いと思っていたので特に気にしたことはありませんでした」 [nextpage] ■顔面前蹴りって決まると凄く気持ちのいい技 ――今回の相手、祥子選手とは昨年8月に判定勝ちしていますが、再戦となりましたね。 「また戦えることがめちゃくちゃ嬉しいです。一番戦いたい相手ですし、3度目の対戦がないように次の試合で白黒はっきり付けたいと思います」 ――ぱんちゃん選手から再戦をお願いされたんですよね?  「祥子選手との試合が終わってから納得いかない試合内容だったので、すぐに鈴木会長、山口プロデューサーに再戦したいとお願いしていたのですが、まさか半年後に組まれるとは思いませんでした(笑)。でも決まったのでかなり燃えてます」 ――今までにも再戦したいと思った相手はいました? 「プロになってからはないですね。どんどん色んな選手と戦っていきたいですし、勝った相手に関しては一度試合するだけでいいのかなと」 ――なぜ一度勝っている相手とやろうと思ったのでしょう。メリットはないので再戦を避ける選手はいます。 「祥子選手との試合内容は、キッチリ勝ったといえないような難しい判定だったんです。前回は首相撲のポイントで勝ったというだけで、打撃勝負はしていません」 ――組みに徹した戦いをしたのはなぜでしょう。 「祥子戦までに1カ月半しか試合間隔がなく、鼻が折れていたことで対人スパーができず首相撲やヒザ蹴りで勝負しようと考えてしまいました。試合ではやはりそればかりの攻撃になり、面白くない試合になってしまいましたね。祥子戦が終わってから今まで一切ケガはなく、対人スパーメインの練習ばかりなので今回は打撃勝負したいと思います」 ――今一番自信ある技は? 「それは内緒で(笑)。新しい技がいくつかあるのでそれを出そうと思います。名前ですか? まだ決めていません」 ――1月4日のツイッターでは「今年も顔面前蹴り沢山するぞー! 勝利を掴む顔面前蹴り」とつぶやかれてましたね。 「最低でも3回ぐらい出したいですね(笑)。一番得意な技ですし、一番ダメージを与えられる技だと思うんです。前々回のMIREY戦では鼻を負傷させましたし、前回もペットチョンプー戦では効かせることができました。顔面前蹴りはパンチよりも先に当てられますし、パンチ勝負だと自分ももらってしまう危険性がありますよね。顔面前蹴りだけだと外されることもあるので、色々とフェイントを混ぜたり、ボディへの攻撃を散らしたりして使い分けたいと思っています。  顔面前蹴りは練習ではなかなかできない技でもあるので、ぶっつけ本番の技でもあります。試合でしか出せない技なので毎試合毎試合で必ず出していって精度を上げていきたいです。顔面前蹴りって決まると凄く気持ちのいい技ですし、自分でも一番食らいたくない技です。祥子選手も得意としている技なので、先に当ててやろうと思います(笑)」 ――相手の得意とする技でも勝つと。 「そうですね。あとは今までは蹴り技が得意でしたが、パンチの面でも良くなっているので、蹴りだけにこだわらず、パンチだけにこだわらず、組みだけにこだわらず、相手の動きに合わせて色んな技を使いたいとも思っています。今は試合中に落ち着いて戦えるようになったのですが、デビュー戦の時は会長の声すらも聞こえない状態でしたから(笑)」 ――ここ数戦の祥子選手の印象はどうでしょう。 「昨年12月の沖縄での上原真奈選手との試合映像は何度も見ました。強くなっているのは凄く感じた試合でした。お互いに成長しているとは思うのですが、自分の方が絶対に成長している自信はありますし、同じ相手とやることで自分がどれだけ成長したかどうかがわかりやすいので、今回はメンタル面でもまいった!と言わせたいですし、『祥子選手はぱんちゃんにもう勝てない』とみんなにわかってもらえるぐらい祥子選手に圧倒します」 ――今年はどういう1年にしたいですか? 「チャンピオンクラスの選手とどんどんやっていきたいです。女子選手はほどんどRISEに行っているので、KNOCK OUTの女子部門を盛り上げたい。そのためにも私と対戦したいと思わせるぐらい強さを証明したいです。私が戦いたいと思っている選手がいても、向こうが戦いたいと思ってくれなかったら戦いは成立しませんからね。戦いたい選手がいても、向こうは強い選手との対戦が決まっていってしまいますので、自分を意識してもらえたら」 ――最後に、ファンにメッセージをお願いします。 「前回、新日本キックに出た時に『ぱんちゃん!』と多くの方が声をかけて応援してくれたことが凄く嬉しかったんです。いつも応援してくれる方も、私が試合を重ねるごとに声を出して応援してくださるようになっています。そういう声は全部聞こえてますし、パワーになって自分のモチベーションにつながっています。ぜひ大会当日は会場に来ていただいて声を出して、私と一緒に楽しんでもらえたら。今回は安心して見てもらえる試合をします!」
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