▼第7試合 RISE WORLD SERIES 2020 -63kg出場決定トーナメント決勝 3分3R延長2R
×北井智大(チームドラゴン/ライト級3位)
[2R 2分50秒 TKO]
〇直樹(BRING IT ONパラエストラAKK/ライト級4位、スック・ワンキントーン スーパーライト級王者)
※直樹がトーナメント優勝。WSへの出場権を獲得。
2020年4月より開幕する『RISE WORLD SERIES 2020 -63kg Tournament』への出場権を懸けたワンディトーナメントの決勝戦は、北井と直樹で争われることになった。
1R、前へ出るのは北井。右ローを蹴ってパンチを振るう北井に、直樹はパンチをかわしてパンチを打ち込む。北井の手数と右ストレートに直樹は的確なジャブで対抗。北井のパンチをガードして左フックを叩き込む。
2R開始と同時に仕掛けていくのは北井。打ち合いとなり、お互いに相手の頭をはげあげるが、直樹のパンチが思い。ヒザ蹴りも混ぜる直樹。次第に直樹の右を被弾する場面が増える北井。左右のショートが入ったところでレフェリーがダウンを宣告する。
北井のパンチをかわし、的確に左右フック、右ストレート、右アッパーをヒットさせていく直樹。連打からの左フックでダウンを追加し、最後に北井が血しぶきをあげながらガムシャラに打ち合いに行くが、直樹の左フックが入って北井がグラついたところでストップ。直樹が2試合連続KOでトーナメントを制した。
直樹はマイクを持つと「マイクを持ててよかった。僕はこれで2つKOしたので時間巻いたので長めに喋ってもいいですかね。今日成人の皆さんおめでとうございます。これで僕、次4月から始まる世界トーナメントの代表に決定しました。次、大阪で遠いですけど応援来てくれるでしょう? 世界トーナメント必ず優勝するので応援よろしくお願いします。この後、僕の階級のタイトルマッチですが、俺抜きでタイトルマッチやっているのおかしいでしょう。今年中に世界トーナメントとRISEの60kgのベルトを獲ります」と、思いつくままにマイクで語った。
▼第6試合 バンタム級(-55kg)3分3R延長1R
〇志朗(BeWELLキックボクシングジム/ISKAムエタイ世界バンタム級王者)
[判定2-0]※29-29、30-29、30-29
×京谷祐希(山口道場)
志朗はジュニアキックを経て2009年8月にタイでプロデビュー、翌年1月に国内でプロデビューを果たした。新日本キックボクシング協会で活躍し、2016年1月にはISKAムエタイ世界バンタム級王座を獲得し、2度の防衛に成功している。2018年11月からは「打倒・那須川天心」を掲げてRISEに参戦。9月の「RISE WORLD SERIES」-58kg級決勝戦でついに実現したが、判定3-0(30-28×3)で敗れた。今回はそれ以来の再起戦となる。
京谷は強打と当て感の良さで連戦連勝。2010年に『DEEP☆KICK』で皇治と対戦し、当時無敗だった皇治に初黒星を付けた。2012年6月には『Krush』で武尊と対戦し、当時5戦5勝の武尊から2度のダウンを奪った末にドクターストップでTKO勝利、武尊にプロ唯一の黒星を付けている。2016年10月には『HOOST CUP』にて玖村修平からも勝利を収めるなど実力者ぶりを発揮。その後、怪我のため試合から離れたが今年9月のRISEで約3年ぶりに復帰。いきなりRISEバンタム級8位・金子梓をKOした。
志朗は2020年4月から開幕する『RISE ASIA SERIES 2020 -55kg Tournament』に出場が決まっているが、京谷はその前哨戦というにはかなりの難敵。注目カードの実現となった。
1R、サウスポーの京谷に対し、左へ回り込んでいく志朗。お互い慎重で手数はあまり出ない。志朗がミドルを蹴ると京谷はパンチを合わせに行くが志朗はブロックする。
2R、志朗の蹴りに左フックを合わせにいく京谷が、ローをフォローしたところでローブローになり一時中断。再開後も志朗の攻撃に必ずパンチを合わせにいく京谷。志朗もガードは堅く当てさせない。その展開が続く。
3R、志朗が強いミドルを蹴ると京谷は3連打、これをガードした志朗が右ストレートを放つと京谷がバランスを崩す。さらに左ミドルを強打していく志朗。左ミドルの数を増やす志朗に対し、京谷はローを蹴るも攻めあぐねた状態。最後に京谷の右フックに志朗が左フックを合わせて試合終了。
最終Rにしっかりとミドルキックを当ててポイントを取りに行った志朗が、判定2-0で勝利した。