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レポート

【ONE】ロッタン&スタンプのビッグカップルが地元大会締める。三浦彩佳が3試合連続一本勝ち、健太はセンマニーに判定負け、高橋遼伍がKO負け

2020/01/10 21:01

▼第11試合 ONE女子アトム級(52.2kg)5分3R
〇スタンプ・フェアテックス(タイ)
[1R 4分27秒 TKO]
×プージャ・トーマル(インド)

スタンプはONE女子アトム級キックボクシング&ムエタイ同級世界王者。スタンプのMMAキャリアはタイのアマチュアMMAから。2018年6月に「ONESHIN CUP」にシン・ガードをつけて出場。首相撲からのヒザ蹴りを当て、ボディロックに切り替えてテイクダウン。マウントからのパウンドで1R TKO勝利を収めている。

同年7月のONEの育成大会「ONE Warriors Series」ではインドのラシ・シンデ(MMA2勝2敗)を相手に1Rわずか19秒、右ハイキックでTKO勝利を飾り、本戦デビューを決めた。

立ち技で2冠女王となったスタンプは、2019年8月にONEでMMA2戦目に臨み、アシャ・ロカに3Rリアネイキドチョークで一本勝ち。11月にはKOTC時代にRENAと1勝1敗のリンジー・ヴァンザントにスプリット判定負けの接戦を繰り広げているビー・ニューイェンを相手に激闘も判定ではしっかり差をつけ勝利。腰の強さも見せている。

MMA3連勝中のスタンプの相手は、プージャ・トーマル。ウーシューでインド国内で4年連続王者というトーマルは、2013年からMMA参戦。インドSFLを経て、2017年11月からONE参戦。ティファニー・テオ、ジヒン・ラズワンにいずれも一本負けも、2019年1月にプリシア・ガオールにスプリット判定勝利。9月にはムエタイルールでビー・ニューイェンにスプリット判定で敗れている。MMA4勝3敗。

いつものようにスタンプは花道をダンスして入場。タイミュージックでサングラスをかけて踊りながらリングに向かう。

1R、オーソドックス構えのスタンプ。トーマルはサウスポー構えから。クラウチングスタイルで圧力をかけて右ローから入るスタンプ。左ミドルを掴んだトーマルはシングルレッグでテイクダウン! 

しかしすぐに立つスタンプは首相撲からヒザ蹴り! トーマルはその蹴り足をつかんで大内刈テイクダウン! しかしその倒れ際でバックに回るスタンプは一瞬、4の字フックも足を解くと、トーマルをうつ伏せにして両手を脇で掴むトーマルから両手を抜いてバックマウントからパウンド!

正対するトーマルは足を戻すと下からヒールフック狙い。しかし足を抜いたスタンプは再びマウントへ。背中を見せて亀になって立とうとするトーマルを両足をかけて潰してうつ伏せにすると、バックマウントから強烈な左のヒジ打ち連打! レフェリーが間に入った。

試合後、リング上でスタンプは、「MMAを続けて近々、ベルトを狙いたいです」と王者アンジェラ・リーに宣戦布告。

地元バンコクの場内を多いに沸かせると、「グラウンド&パウンドの練習をやってきました。そんなに練習は好きではないですけど、今回の試合のために一生懸命練習をしてきました」と勝因を語り、大きな笑顔を見せた。

女子アトム級上位陣は、スタンプのほかにV.V Mei、ストロー級王者でもあるション・ジンナン、そして王者アンジェラ・リーとなる。いよいよスタンプの3冠挑戦が現実的に視野に入る完勝だった。

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