▼第11試合 ONE女子アトム級(52.2kg)5分3R
〇スタンプ・フェアテックス(タイ)
[1R 4分27秒 TKO]
×プージャ・トーマル(インド)
スタンプはONE女子アトム級キックボクシング&ムエタイ同級世界王者。スタンプのMMAキャリアはタイのアマチュアMMAから。2018年6月に「ONESHIN CUP」にシン・ガードをつけて出場。首相撲からのヒザ蹴りを当て、ボディロックに切り替えてテイクダウン。マウントからのパウンドで1R TKO勝利を収めている。
同年7月のONEの育成大会「ONE Warriors Series」ではインドのラシ・シンデ(MMA2勝2敗)を相手に1Rわずか19秒、右ハイキックでTKO勝利を飾り、本戦デビューを決めた。
立ち技で2冠女王となったスタンプは、2019年8月にONEでMMA2戦目に臨み、アシャ・ロカに3Rリアネイキドチョークで一本勝ち。11月にはKOTC時代にRENAと1勝1敗のリンジー・ヴァンザントにスプリット判定負けの接戦を繰り広げているビー・ニューイェンを相手に激闘も判定ではしっかり差をつけ勝利。腰の強さも見せている。
MMA3連勝中のスタンプの相手は、プージャ・トーマル。ウーシューでインド国内で4年連続王者というトーマルは、2013年からMMA参戦。インドSFLを経て、2017年11月からONE参戦。ティファニー・テオ、ジヒン・ラズワンにいずれも一本負けも、2019年1月にプリシア・ガオールにスプリット判定勝利。9月にはムエタイルールでビー・ニューイェンにスプリット判定で敗れている。MMA4勝3敗。
いつものようにスタンプは花道をダンスして入場。タイミュージックでサングラスをかけて踊りながらリングに向かう。
1R、オーソドックス構えのスタンプ。トーマルはサウスポー構えから。クラウチングスタイルで圧力をかけて右ローから入るスタンプ。左ミドルを掴んだトーマルはシングルレッグでテイクダウン!
しかしすぐに立つスタンプは首相撲からヒザ蹴り! トーマルはその蹴り足をつかんで大内刈テイクダウン! しかしその倒れ際でバックに回るスタンプは一瞬、4の字フックも足を解くと、トーマルをうつ伏せにして両手を脇で掴むトーマルから両手を抜いてバックマウントからパウンド!
正対するトーマルは足を戻すと下からヒールフック狙い。しかし足を抜いたスタンプは再びマウントへ。背中を見せて亀になって立とうとするトーマルを両足をかけて潰してうつ伏せにすると、バックマウントから強烈な左のヒジ打ち連打! レフェリーが間に入った。
試合後、リング上でスタンプは、「MMAを続けて近々、ベルトを狙いたいです」と王者アンジェラ・リーに宣戦布告。
地元バンコクの場内を多いに沸かせると、「グラウンド&パウンドの練習をやってきました。そんなに練習は好きではないですけど、今回の試合のために一生懸命練習をしてきました」と勝因を語り、大きな笑顔を見せた。
女子アトム級上位陣は、スタンプのほかにV.V Mei、ストロー級王者でもあるション・ジンナン、そして王者アンジェラ・リーとなる。いよいよスタンプの3冠挑戦が現実的に視野に入る完勝だった。
Stamp Fairtex 🇹🇭 runs through Puja Tomar 🇮🇳 in DOMINANT fashion, winning by first-round TKO on her quest for a third ONE World Title! #WeAreONE #ONEChampionship #ANewTomorrow pic.twitter.com/IVCQR3AsGr
— ONE Championship (@ONEChampionship) January 10, 2020