ヨーロッパでウェルター級屈指の実力者として知られるトイ
2019年12月28日(土)ドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)『K-1 WORLD GP 2019 JAPAN』に出場するハッサン・トイ(トルコ)が公開練習を行った。トイは第11試合で野杁正明(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)とウェルター級3分3R・延長1Rで対戦する。
K-1初参戦となるトイはオランダを拠点に活動しているトルコ人ファイターで、ヨーロッパではWFCAとWFLの2つの団体でタイトルを獲得。中国『武林風』でも活躍し、K-1 WORLD GP 2016 -65kg世界最強決定トーナメント準優勝のイリアス・ブライドにも勝利するなどヨーロッパではウェルター級屈指の実力者として知られている。また過去にKO負けのない難攻不落のファイターでもある。
公開練習のミット打ちでは流れるようなコンビネーションから長身を活かしたヒザ蹴り、鋭いミドルを繰り出し「10週間ぐらい集中してトレーニングキャンプをやってきたので、この試合に向けてコンディションはばっちりだ。K-1出場が決まった時は率直に凄く嬉しかった。K-1のリングで試合をすることは自分の小さい頃からの夢だったので、それが実現できてとても嬉しく思う」と意気込みを語る。
対戦する野杁とはスタイルも似ている部分があり、共に穴が少ない選手だと見られている。ハッサンは野杁の実力を認めた上で日本の“怪物”攻略に自信を覗かせた。
「野杁は本当に強く良い選手だが、相手が強ければ強いほど自分はモチベーションが上がるんだ。そういう意味でも凄く試合が楽しみだね。彼はガンガン前に出てくる上にテクニックもある選手だ。自分も同じように前に出てテクニックにも自信があるのですごく良い試合になるだろう。タフな試合になることは間違いないし、観客が楽しめるような凄く良い試合になると思うよ。
(野杁は穴の少ない選手だが?)それは自分も同じことだ。自分の戦略としてはいつも通りの試合をして野杁を倒すことしか考えていない。激しい試合を見せて、日本のスターである野杁を倒せることを証明したい」
さらには「K-1で特に誰と戦いたいというのはないが、自分の目標はK-1も含めて世界でベストの選手になることだ」と、野杁を下してK-1のリングで世界のベスト・オブ・ザ・ベストになりたいと語ったハッサン。最後は「土曜の試合は本当に楽しみにしていてくれ。自分がどういう選手かというのをその目に焼き付けてみせるよ」と忘れられない激闘を見せるとファンに約束した。