スペインの女子キックボクサーたちのためにも勝ちたい、というモラレス
2019年12月28日(土)ドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)『K-1 WORLD GP 2019 JAPAN』に出場する、ISKA女子世界-48kg級王者クリスティーナ・モラレス(スペイン/Team Jesus Cabello)が公開練習を行った。
モラレスは「K-1 WORLD GP 女子フライ級王座決定トーナメント」に参戦し、1回戦は第2代・第4代K-1 KRUSH FIGHT女子フライ級王者KANA(日本/K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)と対戦する。
今回のトーナメントで唯一のK-1 JAPAN GROUP初参戦となるモラレスだが、ISKA女子世界-48kg級王者の肩書に加え10月にはEnfusion -52kg World championのタイトルも獲得。世界的な実績ではトップと言っても過言ではない。加えてTeam Jesus Cabelloの代表であるヘスス・カベージョ氏を夫に持ち、二児の母という“ママさんファイター”の一面も持っている。
公開練習では夫のヘスストレーナーを相手にコミュニケーションを取りながら得意のパンチからヒザ、ミドルにつなげるコンビネーションを披露。公開練習終了後も入念に戦略を確認しながら数ラウンドに及ぶミット打ちを行っていた。
K-1初参戦を前に「最初にオファーを受けた時は信じられない思いで一杯でした。こうしてK-1に呼んでいただけたことを誇りに思います」と笑みを浮かべて喜びを表すモラレス。「このトーナメントに勝つために肉体的にも精神的にも鍛え上げてきましたので、あとはそれを見てください」とトーナメントへの意気込みを語る。
準決勝で激突するKANAについて「Krushのチャンピオンでとても素晴らしい選手。とにかくその選手と戦えるということで気合十分です」とリスペクトを示しつつ「決勝にはどちらが上がってきても強い選手であることには間違いないので、まず目の前の試合に集中しています」と打倒KANAに全力を注ぐ構えだ。
さらにモラレスは「この素晴らしいトーナメントにまず参加できることが嬉しいです。そして私がチャンピオンになって、これからもスペインの女子選手がK-1に来たいと思い、K-1に呼んでもらえるようにしていきたい。そのためにも皆さんが喜ぶような素晴らしい試合をしたいと思っています」と自らがK-1王者となり、スペインの女子ファイターの道を切り拓く先駆けになりたいと語った。
最後にファンにメッセージを求められると「とにかく素晴らしい試合を皆さんに見せて、満足して楽しんでもらえるような試合を見せることだけです」と観客を魅了するファイトを見せると約束した。