29日のラストを飾る一戦で激突する矢地(左)と上迫
2019年12月29日(日)さいたまスーパーアリーナにて、昼12時から開催される『Bellator Japan: Fedor vs. Rampage』の出場全選手個別インタビューが、27日(金)都内にて行われた。
29日の最終試合となる第14試合で対戦する、矢地祐介(KRAZY BEE)と上迫博仁(チームクラウド/和術慧舟會HEARTS)がインタビューに応えた。
これが4度目となる年末の試合に「またこの季節がきたな、という感じです」と、慣れた調子の矢地。
対戦する上迫については「得意のカーフキックとかサッカーボールキックとか、一本(KO)を決められる技を持っていて凄いなって思ういい選手です」と評価する。その上で「上迫選手も打撃主体で俺もストライカーだからとても噛み合うと思いますね。年末らしく面白い、動きのある試合になるんじゃないかな」と、好敵手と認めた。
2016年から年3~4試合ペースでやってきた矢地だが、昨年大晦日でのジョニー・ケース戦でTKO負けを喫し、今年は今回が2戦目。復帰戦となった7月の朝倉未来戦でも敗れ3連敗を喫してしまった。あれから5カ月、矢地は「自分を知ることが大きなテーマだった」という。
「自分がどんな選手なのか、自分は何が得意なのか。今まではボヤっとして分かっていなかったので。自分の強みって何なんだろうっていうのを中心に自分を知る期間でした。現時点での自分を知る。周りのアドバイスや力を借りて理解できました。その意味では一本筋が通ったというか、良くも悪くも今までふわっとしていたものが一本軸が出来たなと思います」と、自分を知ることが出来たのが大きかった。それがどう試合に影響するのかは、29日に明らかとなるだろう。
上迫は「いよいよやって来たなという感じですね。ワクワクしています」と試合が待ち遠しい様子。
矢地の印象を改めて聞かれると「相手の印象は僕の中でどんどん薄れていって、自分のことしか考えていないです。展開としては、僕は攻めたい。守りには入りたくない」と、自分勝手でわがままな試合をしたいという。攻めた方が勝機があると見ているのかとの質問には「それもあるし、そっちの方が好きというのもあります」と好みの問題だと笑った。
「殴って勝ちたい」と言う上迫に打撃戦を予想しているのかと聞くと、「いや、そんなこともないかなって。展開的にあっちが組んできそうな気もする」と答える。しかし、「僕は一方的に叩きたいという気持ちがあります」と自分はあくまでも打撃で行くと予告した。
11月の記者会見では矢地を目の前にして「そんなに強くないイメージがあるなと。RIZINに作ってもらった偽物というか、ヒーローという感じなので倒してあげたいです」と挑発的な言葉を吐いたが、「今、彼に対しては特別な感情を抱いていないし、何とも思っていないです」とする。
矢地はこの試合で勝った方がライト級のエースとして世界へ向かって行く権利を得るとのテーマを打ち出したが、上迫は「勝った方がエースとは思っていません。勝った方が強い、それだけ。何かを懸けてというよりかは、どっちが強いか弱いかの白黒をつけたいだけです」と、シンプルに強さを競い合いたいとした。