また、メインカードのウェルター級戦に、日本のストラッサー起一こと国本起一(20勝8敗2分)が登場。ジャマイカのジェイソン・ジャクソン(10勝4敗)と対戦する。
前日本計量では、ストラッサーが170.1ポンド(77.15kg)でキレのある身体で計量をパス。公開計量では笑顔でスケールの上でガッツポーズを作ると、対するジャクソンもジャマイカの国旗を手にラスタカラーの帽子にサングラス、アロハシャツのまま170.6ポンド(77.38kg)のコールを受け、満面の笑顔。
しかし、フェイスオフでは、ストラッサーと鼻を突き合わせんばかりに近寄り強気なところを見せると、最後は自ら右手を差し出して握手した。
ストラッサーは、UFCで3勝2敗と勝ち越しながら、2015年のニール・マグニー戦と2017年のザック・オットー戦の2連敗で契約解除。2017年12月からRIZINに主戦場を移し、北岡悟に75kg契約で判定勝ち、2018年8月にはウェルター級で住村竜市朗に肩固めで一本勝ちし、2連勝を飾った。その後、2019年7月の「Bellator 224」でBellatorデビューを果たすも、NCAAディビジョン1で3度優勝経験のある強豪エド・ルースに2R TKO負け。今回が再起戦となる。
当初の予定ではウェルター級ワールドGP準決勝進出のネイマン・グレイシーと対戦予定だったストラッサーだが、試合1週間前にジェイソン・ジャクソンに対戦相手が変更となっていた。寝技が武器のネイマンに対し、打撃で圧力のあるジャクソンは正反対のタイプだが、「すぐに気持ちを切り替えた」というストラッサーは、Titan FCでディエゴ・リマを破りウェルター級王者にもなっている強豪ジャクソンを相手に、Bellator初白星を掴むことができるか。
計量を終えたストラッサーは本誌に、「無事に計量を終えることができました。減量も順調にいきコンディションも良好です!」と、その肌艶通りの体調の良さを伝えると、フェイスオフでのジャクソンの挑発について、「公開計量で向き合いましたが、闘志むき出しで良い選手だと思いました。噛み合う試合になると思います」と、落ち着いた様子で、しかし試合に向け気合いが漲っていることを明かした。
最後に、「明日は自分発信で冷静にぶっ倒して勝ちます。日本の皆さんの応援は凄く力になるので、応援宜しくお願い致します」と、受け身にならず、自分の試合をして勝利を掴むと意気込みを語っている。
▼ウェルター級 5分3R
〇ジェイソン・ジャクソン(ジャマイカ/170.6lb/77.38kg)
[判定3-0] ※30-27×3
×ストラッサー起一(日本/170.1lb/77.15kg)
RIZINでの北岡悟戦などが場内のスクリーンに流されたストラッサーが先に入場。セコンドには岡見勇信、岸本泰昭らがつく。続けてジャクソンがジャマイカの国旗を手に入場。エド・ルースに敗れた者同士のサバイバルマッチとなる。
1R、ともにオーソドックス構え。先に右ミドルを当てていくジャクソンが圧力をかけると金網につめて左ジャブから右ストレート! そこに左を合わせにいったストラッサーはカウンターでもらいいきなりダウン! ガードを取るとジャクソンは付き合わず立たせる。
シングルレッグに入るストラッサーだが、切るジャクソン。左ジャブをヒットさせるストラッサーは、ジャクソンの前足にシングルレッグ&小外がけでテイクダウン! すぐにバックを奪うが腰をずらし正対したジャクソンが上に。ストラッサーはガードの中ジャクソンを入れてキムラクラッチ! 足もかけて前転を防ぐが、足を外したジャクソンが2回前転して外すことに成功。
Woah! @JacksonJason150 was looking for a big slam and he found it.
— Bellator MMA (@BellatorMMA) December 22, 2019
Watch #Bellator236 LIVE on @DAZN_USA and @SkySports.#BellatorHawaii pic.twitter.com/qd1Ufex6E5
スタンドに戻すジャクソン。左ジャブを当てるストラッサーは。ジャクソンは右ミドルハイ。ガードするストラッサーは組み付くが体を入れ替えるジャクソンは尻下でクラッチし肩に乗せてリフトし前方にスラム! サイドを奪ったところでゴング。ジャクソンのラウンドに。
2R、左から右が伸びるジャクソン。ブロックするストラッサーは右ローをヒット。再び左前足にシングルレッグに入るが切るジャクソン。ジャブ・ストレートで圧力かけるストラッサー。ジャクソンは左をフックから飛び込むとストラッサーも左ボディを当てて飛び込む。左フックが強いジャクソン。シングルレッグを切られたストラッサーはガードを取るがジャクソンは立たせる。
左ジャブをダブルで突くジャクソンは右ハイも。互いに危険な右の突き合いの距離に入っていくストラッサー。さらに詰めるストラッサーはボディロックからバックに回りかけるがそれを差した一本で前方に突き崩すジャクソン。ガードを取って来いとポーズするストラッサーだがジャクソンは付き合わず。
3R、左ローを打ち、遠間から低いダブルレッグに入るストラッサーだが切るジャクソン。スタンドに戻すと互いに左ジャブの刺し合いはジャクソンが長い。近づき小外を合わせようとするストラッサーを突き放すジャクソンは右ハイも。ブロックするストラッサーは右ストレートも浅い。ステップインして右を当てるストラッサーだが続かず。左前蹴りを腹に当てるストラッサー。手数が落ちて来たジャクソン。右ローを当てるストラッサーは詰めると四つ組みに。クラッチ組むストラッサーに頭を下げたジャクソン。ギロチンで引き込むところに前方にジャンプして頭を抜いたジャクソン。
残り時間30秒でインサイドに入り抑え込むジャクソン。残り10秒の拍子木に詰めていくストラッサーだが、右一本で差したジャクソンは後方にすくい投げ! ストラッサーをテイクダウンしたところでゴングが鳴った。
判定は3-0でジャクソンがBellator初白星を飾った。ストラッサーは厳しいBellator連敗に。