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2019年12月31日「RIZIN.20」(さいたまスーパーアリーナ)で行われる「バンタム級(61.0kg)タイトルマッチ」朝倉海(トライフォース赤坂)vsマネル・ケイプ(アンゴラ)の勝敗予想が白熱している(※追記・訂正あり)。
両者は2018年5月に福岡で行われた「RIZIN.10」の第6試合で59kg契約で対戦。前半にケイプが左右フックからのラッシュをヒットさせれば、中盤から海が打撃にテイクダウンを織り交ぜるなど反撃。判定2-1のスプリットで海が勝利している。
今回の再戦を受けた理由を「本当にしつこいなと思って。ぐちぐち女々しいから、もうやるしかないなと思って。一発、しっかり倒して黙らせるしかないなと思って、今回、試合を受けました」と語っている海。
公開練習後の囲み取材では、「あの時は僕の技術が全然無かった中で組み立てた試合。あれからケイプは特にボクシング技術が上手くなっているけど、僕もすべての面で成長している。僕のほうが間違いなく強くなっている」と自信を見せている。
さらに、ケイプがSNSで「私はあなたを倒します」とツィートし公開している練習動画を見ると、「力はあるかもしれないけど、雑! 起き上がり方も下手」と、フェザー級はおろかライト級の体重はありそうなパワフルなケイプのスクランブルの動きをバッサリ斬ってみせた。
私はあなたを倒します @rizin_PR pic.twitter.com/GAyaDHBrjm
— マネル・ケイプ Manel Prodígio Kape (@ManelKape) December 5, 2019
そんな両者のタイトルマッチについて、ファイターたちも独自の予想をメディアに語っている。
扇久保博正は18日の公開練習で、「マネル・ケイプも強いですからね。どうなるか楽しみです。判定でマネル・ケイプが勝つかなと思います。ケイプは身体が柔らかくて打たれ強いので、(直近2試合で朝倉海は)1Rで試合を決めているんで、そこに魔が差す時があるので。(試合が)長引いた時にどうなるのかなとは思いますね」と、ケイプ勝利を予想。
扇久保と「バンタム級王座挑戦者決定戦」に臨む石渡伸太郎は、「(王座決定戦で海と対戦するのが)なんでケイプなんだよ、という思いはあります」と不満を述べた上で、海vsケイプ予想を「朝倉選手のKO勝ち。でもいつも外すんですよ。全部外すので分からないです」と朝倉KO勝ち予想ながら、結果は逆になるかもしれないことを示唆している。
川尻達也は初戦の試合前にはSNSで、「マネル・ケイプTKO勝ち。キャラとは違い賢い戦い方が出来るケイプ。タックルも打撃の意識をしっかり植え付けてからだから切りづらい。2Rは完全に調子に乗ってキレキレ。こういう相手にはキツいし怖いけど、前に出続けてプレッシャーかけて消耗させる。自戒を込めて」と、ケイプTKO勝ちを予想しながらも、退かずにケイプを消耗させれば展開が変わることを記していたが、再戦となる今回については、海有利を予想する。
YouTubeの「年末RIZIN見どころ徹底解説」で川尻は、「いま海選手はたぶんメンタル的に言うと無敵モード。ものすごい自信があるでしょうし、自分が負ける姿が想像できないでしょう。だったらやってやる、という感じで、すべてがいい方向に転がるときがある。何を選択しても俺のためという、そういう空気感を持っている選手はいるし、そういう自分を信じられている」と海が無敵モードにいると指摘。
さらに互いに26歳で、1年半ぶりの再戦までに成長していることについて、「海選手はここのところ、堀口選手、佐々木選手をKOしていて、本当にパンチ力が上がったという話もあるんですけど、僕はパンチ力が上がったというよりパンチの精度が上がったと思います。(前戦では)ケイプが海選手の打撃を結構食らっているけど倒れていないですが、最近の海選手はピンポイントで相手が倒れる場所にしっかり殴れるようになったんじゃないかなという印象はあります」と海の打撃の精度が高まっていることに注目している。
また、同番組に川尻とともに出演した北岡悟は、「海選手は総合力が上がり、構え方も変わって懐が出ている。前戦は被弾していますが、(いまは)デフェンス力が上がっていると思います」と、海のデフェンス力の向上に注目。
さらに、「ケイプは危険な選手ではあると思いますが、ここは(海が)勝つだろうというのはありますね。実際、この1年、ケイプは良くなっていると思いますし、ボディムーブ、身体の使い方もすごくて。ただ、ちょっとやっているステージが海選手は一個上がったかなと、と思います」と、川尻同様に海有利を予想。
続けて、「ただ、ケイプは堀口選手に肩固めで一本負けで“ノサれて”(KOされて)はいない。一方の海選手は“ノシて”勝ってきている。果たしてこのフィジカルの強いケイプをノシて勝つことができるか、という部分ではクエスチョンがつきます。そこでノシて勝とうとすると、ケイプにもチャンスが来るんじゃないか」と、展開次第ではケイプにも勝機があることを語っている。
両者のこの1年7カ月の進化と真価が問われる再戦。海は、「今回は確実に仕留める。“大晦日は格闘技”なので、僕がそこでめちゃくちゃ熱い試合を見せて、世間に熱いものを届けたいと思っているので、みなさん、ぜひ見てください」と、完全決着を宣言している。