女子では異例ともいえる3連続KO勝ちを狙う小林
2026年11月3日(火・祝)福島・KNOCK OUT常葉アリーナ『KNOCK OUT REBELS SERIES.15』にて、WMA世界ライトフライ級王者マフィア・ペットモンコディー(タイ)と対戦するKNOCK OUT-RED女子ライトフライ級王者・小林愛理奈(FELLOW GYM)のインタビューが主催者を通じて届いた。
KNOCK OUT初参戦&RED(OFGムエタイ)ルール初挑戦となった5月のプードゥアン・コマンドジム戦で秒殺KO勝利を収めると、8月のRED女子ライトフライ級王座決定戦でもサネーガーム・サックチャムニを1Rでマットに沈める堂々たる戦いぶりでベルトを巻いた。

今回はRED王者として常葉大会のメインを任される形で、3試合連続でのvs.ムエタイ戦=マフィア戦を迎える。マフィアはこれまで戦ってきたタイ人選手たちと違い、自ら攻撃を仕掛けて前に出てくるタイプでもある。激しいコンタクトが予想される一方、小林自身は「ファイトスタイル的にはやりやすい。仕留めやすそうかなというイメージ」と3試合連続KOに自信をのぞかせた。
負けるより面白くないって言われるのが一番怖い

――試合まで一週間を切りましたが(10月28日に取材)、ここからは最終調整ですか?
「火曜日にラストスパーも終わって、あとは調整でミットをやってという感じです。この時期は疲労でいつも起きられなくなるのですが、その感じも含めて、いつも通りかなと思います」
――KNOCK OUTに参戦して5月、8月、11月とコンスタントに試合が続いていますが、定期的に試合がある方が調子は上がりますか?
「そうですね。試合間隔が空くよりは、定期的に試合がある方が動きやすいですね」
――5月のプードゥアン・コマンドジム戦が1年ぶりの復帰戦でしたが、試合を重ねるごとにパフォーマンスが上がっている実感はありますか?
「1年ぶりの試合は結構不安やったんですけど、競技が変わったというか、やることも覚えることもいっぱいやったんで、そんなにブランクを長く感じることはなかったですね。今は試合をやるごとに成長していってるなというのも感じながら戦っています」
――ブランクというよりもOFGムエタイにチャレンジするための準備期間という捉え方ですか?
「そうですね。思っていた以上に初めてのことがいっぱいでした」
――REDルール=OFGムエタイは今回で3戦目ですが、このルールにも慣れてきましたか?
「ここ2試合は時間も短くて、きれいに勝った試合って意外と課題を見つけるのが難しいんですよ。どちらかというと負けた試合の方が課題が見つかりやすいので。まだ試合でしっかり首相撲の展開になっていなかったり、色々とありますけど、(OFGムエタイをやって)気づいたことはムエタイに来たけど相手にムエタイをさせないことが大事かなっていう。そこをちょっと極めていきたいところではありますね」
――OFGムエタイをやるからと言ってムエタイの技術を入れすぎないこと、自分のファイトスタイルを崩さないことは意識していますか?
「それはめちゃめちゃ感じてます。私がムエタイルールをやるからと言ってムエタイスタイルに寄せたら、自分の良さが全部消えて怖さがなくなるので、相手もやりやすいと思います」
――新しいチャレンジではあるものの、キック時代にやってきたことの延長という感覚ですか?
「そうですね。あとキックの時は首相撲がない分、組まれる心配がないじゃないですか。その分、前のめりになりすぎて上手く倒せなかったりとかがあったんですけど、OFGムエタイはOFGというところもあるんですけど、首相撲で組まれる可能性がある前提で試合をしているんで、距離感が一気に良くなったんです。OFGムエタイは一番いい距離でパンチが打ててるんじゃないかなと思いますね」

――OFGムエタイは一発で勝負が決まることも多いので、パンチの精度を上げることも意識していますか?
「パンチの精度も含めて色々と気にしながらやっていますし、ほんまに距離感が一番大事かなって思ってます」
――小林選手と言えばボディジャブ(※ファン公募で“エグリーナ”と命名)でのKO勝ちが目立っていますが、ジャブというよりも前手のストレートという打ち方をしていますよね?
「はい。あれはポンって出してるんじゃなくて、一瞬で上からえぐる感じで打ってます。時々、フェイントで出すときもあるんですけど」
――あのパンチもOFGだからこそ効かせやすい部分もありますか?
「それはめちゃくちゃあると思います」
――OFGムエタイでの戦い方や理想のファイトスタイルは見えてきましたか?
「最初はこれやるの無理じゃんと思っていた時もあったんですけど、自分のスタイルを改めて見直して、今の状態が一番いいかなと思います。そこも含めて(OFGムエタイのファイトスタイルが)定まってきたかなっていう感じですね」
――OFGムエタイを始めた当初は「ヒジで斬られたらどうしよう?」や「首相撲に捕まったらどうしうよう?」という不安もありましたか?
「めちゃくちゃありましたね。グダグダになったらどうしようとか。負けるより面白くないって言われるのが一番怖くて。女子は男子より首相撲が多くなりがちだし、組まれ続けたらどうしようと思っていたんですけど、少しずつコツを掴みながらですけど、相手に組ませない・ムエタイをさせない戦い方が自分には合ってるんじゃないかなとは思います」
――対戦相手のマフィアにはどんな印象を持っていますか?
「今までやってきた選手とはまた違った、結構自分から前に来る選手ですよね。サネーガーム選手にKO勝ちしているというのもあるんですけど、今までやった中では一番体が強そうな印象で、ファイトスタイル的には一番やりやすいかなと思います」
――コンタクトする機会が多い相手だからこそ倒すチャンスも増えそうですね。
「どちらかというと来てくれる相手の方がやりやすいというか、距離を取るサネーガーム選手みたいなタイプとやると試合が長引くと思うので、今回の相手は仕留めやすそうかなというイメージですね」

――今大会はメインイベントで試合が組まれていますが、どんな試合をお客さんに見せたいですか?
「KO勝ちは絶対なんですけど、今回も同じ攻撃で倒したいなというのはありますね。ただ欲張ったりすると動きが悪くなることも経験しているので、欲張らずに普段通りの自分らしい試合を見せれたらなと思います。毎試合相手は強いですけど、このレベルじゃないよというところを試合で見せたいですね」
――女子のOFGムエタイの道を自分が切り開いていきたいですか?
「女子格を変えるとかまでは言えないですけど、自分だったら女子格の概念を壊せるんじゃないかなというのは、ずっと前から思っています。自分がOFGムエタイに来たことで、自分が一番OFGムエタイに合っているというか、自分しかいないんじゃないかなと思いますし、もっと格闘技を知ってもらえるように頑張っていきたいなと思います」



