(C)Zuffa LLC/UFC, Daiki Watanabe
2026年9月19日(日本時間20日)米国ロサンゼルスのクリプト・ドットコム・アリーナにて『UFC 331』(U-NEXT/UFC Fight Pass配信)が開催される。
メインイベントは「UFC世界フライ級選手権試合」(5分5R)で、王者ジョシュア・ヴァン(ミャンマー)と、挑戦者アレシャンドレ・パントージャ(ブラジル・1位)が9カ月ぶりに再戦する5分5R戦となった(※パントージャとの一問一答全文)。
▼UFC世界フライ級選手権試合 5分5R
ジョシュア・ヴァン(ミャンマー)17勝2敗(UFC 7勝1敗)現王者
アレシャンドレ・パントージャ(ブラジル)30勝6敗(UFC 14勝4敗)挑戦者・前王者
25年12月の前戦では、パントージャの右ハイキックを掴んだヴァンが崩した際に、パントージャが受け身を失敗して左肘を脱臼したためヴァンがわずか26秒、TKO勝ち。アジア人男性史上初、また2000年代生まれの選手として初となるUFC世界王者に輝いた。その後、ヴァンは26年5月に平良達郎の挑戦を受け、5R TKO勝ちで初防衛に成功している。その間、パントージャは怪我の回復に努め、今回のリマッチにこぎつけた。
8月の会見に続く、9月17日のメディアデーでヴァンは、これまでの因縁を皮肉交じりに振り返りながらも、リベンジのために戻ってきたパントージャについては「ものすごく危険な相手だよ。モチベーションも高いだろうし、これまで以上に勝利に飢えているはずだ。今までで一番強いパントージャが出てくると思う。だからこそ、俺もこの試合に向けて万全の準備をしてきた」と、一切の油断をせずに取り組んできたことを明かした。
また、初回で終わった前戦では体感できなかったパントージャとの5R戦について「(平良)達郎戦で5Rに入ってからも俺はかなりいい動きをしていたと思うよ。だから問題ない」と自信。さらに「あいつとの試合は5Rまではいかないと思う。3R以内に決着をつけるよ」とフルラウンドいかずともフィニッシュすると予告した。
平良達郎との試合でもグラウンドを狙ったけど、今回はひとつ上のレベルを見せられる
──前にじっくりお話を聞いたのは、フィラデルフィアのバックステージと、今回の対戦が発表された記者会見でした。アレシャンドレ・パントージャ(フライ級1位)との初戦から、もうすぐ1年になります。その間、取材のたびに「いつパントージャと再戦するのか」と聞かれてきたと思います。今回はどんな準備をしてきましたか?
「ファイトウィークを迎えられて、すごくいい気分だよ。取り組んできたことを試合でみんなに見せるのが待ちきれない」
──UFCの番組で、あなたのコーチが「ジョシュはあらゆる面でパントージャを上回っている。一本を取ることだってある」と話していました。あなたの実力のうち、ファンがまだオクタゴンで見ていない部分は、どのくらいあるのでしょうか?
「グラウンドの練習にも取り組んできたし、みんなにも見てもらえると思うよ。平良達郎(フライ級4位)との試合でも狙ったけど、うまくいかなかった。だけど今回は、ひとつ上のレベルになったジョシュアを見せられるよ」
──パントージャにも聞いたのですが、フィラデルフィアの記者会見で、あそこまで熱くなるお二人の姿は珍しかったですね。あなたは「楽しんでいた」と話していましたが、パントージャは立ち上がり、デイナ・ホワイトが間に入る場面もありました。彼は先ほど、「俺は90年代育ちだ。父親や母親に無礼な態度を取ったら、ひっぱたかれることだってある」と、あの場面を説明していました。あの会見でのやり取りをどう受け止めていますか?
「俺の認識じゃ、あいつの父親は俺の方なんだけどな。だから、何を言っているのか分からないよ。むしろ、あいつこそ今まで言ってきたことを考えたら、ひっぱたかれてもおかしくないだろ。試合が終わった後は、俺に敬意を払っていたんだ。それなのに、インタビューなんかで俺を悪者にして、何をやっているんだって思うよ。俺はあいつに『再戦しよう、また戦おう』って言ったんだから。何がそんなに気に入らないのか分からない。俺はただ、イラついていたんだ」
──単にイラついているだけですか? それとも、敵意のようなものもあるのでしょうか? お二人とも、取材のたびに相手について聞かれてきました。もううんざりしていて、お互いにイラ立ちがあるようにも見えます。
「そうだね。あいつは自分をいい人に見せて、俺を悪者にしようとしているんだろ。俺は別に、それでも構わない。でも、その言い方が気になるんだよ。(UFCの事前番組の)『Countdown』の映像でもそうだ。あいつは『自分の腕を戻そうとしていた』みたいなことを言っていたけど、そこで流れていた映像じゃ、あいつ自身が『もう無理だ』って言っているんだから。おかしくてさ。まあ、試合になれば、どっちが上なのか分かるよ」
──ミットを打ちながら、ずっとカメラを見つめているあなたの映像が話題になりました。UFCで最高のボクサーという話になると、マックス・ホロウェイ(ライト級4位)やコナー・マクレガーの名前がよく挙がりますが、そろそろあなたの名前も、その中に入るべきだと思いますか?
「もちろん。俺はプロボクサーたちともスパーリングしているからね。純粋にボクシングの技術を比べるなら、間違いなく俺もその一人だよ」
FINALLY RUNNING IT BACK ‼️
— UFC (@ufc) September 18, 2026
Don’t miss @JoshuaVanBT and @PantojaMMA in their highly anticipated rematch!
[ #CryptoCom #UFC331 | LIVE SEP 19 at 9pmET on @ParamountPlus ] pic.twitter.com/mVU48X7vya
──あの記者会見では、あなたが彼より若く、少しちょっかいを出しているだけで、かなり彼の神経を逆なでしているように見えました。あれほど早く怒り出したことに驚きましたか?
「そうだね。でも、さっきも言ったけど、あいつは自分で言っていることを、自分でも信じていないんだよ。俺にそこを突かれたから、腹が立ったんじゃないかな」
──試合における心理戦をどう考えているか分かりませんが、今週も彼をいら立たせて、平常心を失わせる機会はありそうです。そういうことも考えていますか? それとも、ただ自分らしく振る舞うだけで、それが結果的に彼の気に障るのでしょうか?
「俺はいつもどおりにするだけだよ。どうやら、あいつは俺のことが我慢ならないみたいだからさ。俺は自分らしくいるだけだ」
──ファイターのキャリアには、その人をスターにする一戦があります。あなたはすでにスターかもしれませんし、少なくとも、そこに向かって進んでいます。ただ、初戦がああいう結末だったので、「そのまま試合が続いていたら、どうなっていたのか?」という疑問は残っています。今回、彼に勝てば、この階級で世界一だということに疑問の余地はなくなります。この試合でのパフォーマンスによって、格闘技界を代表するスターの一人になれると考えますか? それとも、そういうことを考えると集中がそがれるので、試合そのものだけに目を向けていますか?
「『もし勝てば』じゃない。俺があいつに勝った時には、この階級の偉大なファイターの一人になる。そして次の挑戦者が、俺のベルトを奪いに来るんだ」
──パントージャが自分自身にプレッシャーをかけていると話していました。彼の方がキャリアも長く、王座を懸けた試合の経験も豊富ですが、それでも精神面では自分に分があると思いますか?
「さっきも言ったけど、今まであいつと戦った連中は、みんな敬意を払いすぎていたんだよ。あいつに言い返したり、『お前の言っていることはおかしいだろ』って指摘したりする相手は、俺が初めてなんだ。だから慣れていないんだろうね。いろいろ言っているけど、間違いなく自分で自分にプレッシャーをかけていると思うよ」
──自信を持って臨んでいることが伝わってきます。一方で、彼はケガを治し、外から状況を見つめ直す時間を得たことで、以前より危険な相手になっていると思いますか? それとも、いつもと変わりませんか?
「もちろん、ものすごく危険な相手だよ。モチベーションも高いだろうし、これまで以上に勝利に飢えているはずだ。今までで一番強いパントージャが出てくると思う。だからこそ、俺もこの試合に向けて万全の準備をしてきた」







