KORAKUEN JUNBLEKORAKUEN JUNBLE
修斗修斗
MMA
ニュース

【PANCRASE】「引退試合」も“本気の試合”で。杉山しずか「“最後受けてくれるのはこの人しかいないな”って」×藤野恵実「『MMA50試合目』をしっかり勝ちに行きます」=9月23日(水・祝)『PANCRASE 366』立川会見・全文

2026/09/02 21:09
【PANCRASE】「引退試合」も“本気の試合”で。杉山しずか「“最後受けてくれるのはこの人しかいないな”って」×藤野恵実「『MMA50試合目』をしっかり勝ちに行きます」=9月23日(水・祝)『PANCRASE 366』立川会見・全文

(C)GONG KAKUTOGI

 2026年9月23日(水・祝)東京・立川ステージガーデンで開催される『PANCRASE 366』で杉山しずか(リバーサルジム新宿Me,We)が「引退試合」を行う。

 当初は「エキシビションマッチ」として予定されていた一戦だが、杉山本人の「女王として正規の試合をして現役を終えたい」との意向により、公式戦に変更されたという。その相手は長年の盟友・藤野恵実。両者はこの試合にどんな思いで臨むのか。2人の関係性がうかがい知れる会見でのやりとりを、全文掲載する。

▼女子54㎏契約 5分3R
杉山しずか(リバーサルジム新宿Me,We)第4代&6代王者 24勝8敗1分
藤野恵実(JAPAN TOP TEAM)第3代王者&修斗初代女子ストロー級王者 31勝16敗1分1NC

 2008年、JEWELSでのHARUMI戦でプロとしてのキャリアをスタートさせた杉山しずか。その後、DEEP、DEEP JEWELS、RIZINなど、国内女子MMAの主要舞台で数々の激闘を繰り広げ、18年間にわたり女子MMA界の第一線を走り続けてきた。

 2024年のPANCRASE参戦後は、重田ホノカ和田綾音を撃破し、二度にわたりQUEEN OF PANCRASISTの座に輝くなど、キャリア終盤においてもその存在感を示してきた。

 その引退試合の相手を務めるのは、女子MMA界を長年にわたり牽引してきたレジェンド、藤野恵実。MMA31勝16敗1分1NCと幾多の激闘を重ねてきた。

 藤野は、2019年12月にクィーン・オブ・パンクラスにつくと、2024年5月に初代修斗女子ストロー級世界王座も戴冠、2団体目のタイトルを獲得している。さらに修斗とPANCRASEの同時戴冠を目指し、24年9月に現PANCRASE女王・ソルトに挑戦。5Rに渡り一進一退の死闘を繰り広げるもユナニマス判定で敗戦。2025年3月にはPANCRASEで本野美樹との一戦にも惜敗となったが、26年1月の前戦でアラミにフルマークの判定勝ち。再起を遂げている。

杉山「この試合が終わったら、また100%の力を使って、この人を……応援していける」×藤野「できること全て出し尽くすのが礼儀」

──まずは両選手、試合に向けての意気込みをお願いします。

杉山 今回はこのような華々しい、華やかな会見に出席できたこと、本当に最後の舞台を用意してくれたことをPANCRASEに感謝し、そして応援してくださっている方に感謝を伝えるためにこの試合をすることになりました。よろしくお願いします。

藤野 まさか“しぃやん”が先に引退するとは思わなくて、私の引退を見届けてから引退してもらおうと思ってたんですけど、杉山選手には杉山選手の物語があって、私には私の物語があって、今回、彼女は引退試合ということなんですけれども、私自身の『MMA50試合目』っていう節目の試合なので、2人が主役だと思ってます。だから私は自分の50戦目をしっかり勝ちに行きます。最高の試合をしたいと思います。

──杉山選手自ら藤野選手との試合を希望した?

杉山 ……はい。私はもともと“藤野さんのようになりたい”と思っていて“倒したい”とか“戦いたい”って思ったことは一度もなくて、今もちょっと心を決めるのは難しいです。でも他の選手(対戦相手)が全く浮かばなくて、PANCRASEの事務所でたくさん相談をしたんですが、今まで自分の中の頭の中のことを話したんですが、やっぱり『それってしっくりいってる?』っていう感じでお話ししてもらってアドバイスもらった上で、『そうだよね。じゃあ他の選手あげてごらん』みたいな感じで(名前を)あげたけど自分でもしっくりしてないのが分かって、そして最近この試合を発表させていただいて周りの反応をもらったんですけど、やっぱり藤野さんにお願いして良かったんだっていう風に思ったので、うん……“倒したい”とか“超えたい”とか超えるなんて全く考えてないんで、そういうことじゃなく、“最後受けてくれるのはこの人しかいないな”っていう気持ちですね。

──杉山選手の気持ちを聞いて藤野選手は?

藤野 最初、ずっと冗談だと思ってて“まあ、やろうね”ぐらいの感じだったんですけど、途中でなんか“本当なのかな”と思って“もしかして嫌われてんのかな”ってちょっと思って(笑)。“最後にこいつ本当にぶん殴ってから終わりたい”と(いうことなのかなと)……。

杉山 最初はあの冗談だったんですよ。冗談でも私は一言も言ってなくて周りが(「最後に試合をすれば」と)言ってたですよね。それでまさか私もそんな展開にはしないって思っていて、だから私からは全然オファーなかったですもんね。

藤野 それで“なんか嫌われてんのかな”って思って最後の最後に……私の周りは結構反対している人が多くて、今までの関係性とか、なんて言うか、私の試合のほぼセコンドついてくれているんで“やる意味あんの?”っていうのはすごく言われてます。

 意味っていうか、ちょっと難しいんですけど、ただ私もここまでずっと20年以上格闘技やってきて、『UFCに行きたい』だのずっと言ってますけど、でもなんか1個、1個の試合に勝敗じゃない意味を見い出していきたいなってすごく思ってるので、ずっと一緒にやってきて大事な後輩が引退する相手に選んでくれたっていうなら本当幸せだなと思って。だから練習ずっとしていて、めちゃくちゃ強いの分かってるんで、全然いつも私やられてるんで、最後思いっきりやりたいなと思いました。

──「節目の50戦目」ということで、世界の女子MMAで一番試合しているようですね。

藤野 そうなんですよ。だからギネス申請しときました。通るかどうかわかんないですけど。申請するのタダだったんで(笑)。

──まだまだ伸びそうですか。

藤野 いや自分、怪我が多くて正直色々限界で、だから毎回“この試合が最後かも”って思いながらやっていて、だからいまできてるのはちょっと“ボーナスタイムかな”って思っていて、私も今回、杉山さんの道連れ引退にならないように生き残りたいなとは思ってます。

──試合では非情に徹していつものように殴りに行ける?

藤野 非情に徹するというか、プロ格闘家だと自分で思ってずっとやってきてるので、試合は試合でそこは自分が選んだ仕事なので……はい、やりたいと思います。

──杉山選手は、RIZINのリング上でのカード発表で「ボコボコにされる姿を見てください」と仰っいましたけど、前回の和田戦ではクリンチゲームの最後に意地を見せたような打ち合いもあったと思います。今回、どんな試合をしたいと思ってますか?

杉山 “ボコボコにされるところを見てください”と言って、そういう試合になるんじゃないかなって予想しています。(ボコボコにされたい?)うん、そう。もう仕方ないんじゃないかなって。もう絶対にそうなるじゃないですか。でもやっぱり覚悟を持ってないと、当たった時びっくりしちゃうんで、絶対にそうなると思います。でもそれが、負けとか勝ちとかじゃなくて、もう私がやるべきことかなって思うので、格闘技ってやっぱり無傷で終えれるものではないじゃないですか。それもすべてて見てもらって、最後は笑顔で追われたらいいなっていう風に思ってます。

──藤野選手「私には私の物語がある」という言葉がありました。45歳で50戦目、それで……。

藤野 年齢はほっといてください(笑)。

──そうですね(笑)。ストロー級でやるべきこともあるかと思います。そういう中で今回の試合には正直、戸惑いもあったんじゃないかと思いますけれど、この試合を超えてどんな目標を描いていますか。

藤野 この試合を超えての目標っていうか、本当、1戦1戦大事にしてるので、次ってあんまり考えてなくて、杉山選手はああ言ってますけども、私のできることもできないことも全部知ってるので、始まった瞬間、テイク(ダウン)されたら周りに『立て』って言ってもらうつもりではいますけど、ボコボコにする・されるって言ったから、『立て』って言ってもらうつもりでいますけど、もう、まあ、できること全て出し尽くすのが礼儀だと思ってるので、そうしたいと思います。

──互いに手のうちは知っている状況で、今まで通りの戦術を意識した戦いをイメージするのか、感情的な部分を最大限に出す試合になるのでしょうか。

杉山 戦術はあまり考えてないです。自分のパフォーマンスのクオリティを意識してます。今までの試合、こんなやり直しのチャンスを今もらっているような気持ちなので、今までの試合でやり残した技術や、やりきれなかった技なんかを出すチャンスをもらったかなと思うんで、それに集中しているのと、おそらくそんな戦術とか考えてられないような早い 試合になると思うので。スピードがやっぱり速いので、藤野さんが。そこに注力してますかね。

藤野 もともと戦術をまともに立てたことが(苦笑)。もう49戦なんで特に戦術はないです。いつもできることもものすごく数少ないので。できることを大事にやっていきたいと思います。

──杉山選手が今まで見てくれた藤野選手に対して介錯されたいという思いを感じるのですが……。

藤野 介錯されるの私だと思ってますけど。

──逆に通常の試合と異なるプレッシャーは?

藤野 いや、プレッシャーはないんですけど……これもしかしたら無言の“お前も引退しろ”のメッセージだったらどうしようかな? と思って。私は生き残りたいと思ってます。

杉山 消化試合で大丈夫なんで本当に。ただそのギネスに申請したっていうのちょっと初めて聞いたので、この後、その本当に本気でやります。本当にここからは気合を入れてやっぱり気持ちを作っていく時期だと思うんですが、この試合が終わったら本当に楽しみです。これからまた100%の力を使って、この人を……(涙ぐみ)応援していけるので……その気持ちが嬉しいと思っています。本当に感謝を持って気持ちを作っていきたいと思います。

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.345
2026年7月23日発売
9.10『超RIZIN.5』でRIZIN&PFLダブル王座戦のシェイドゥラエフ&AJ・マッキー独占インタビュー。榊原CEO、野村駿太、クレベルも。K-1 朝久泰央×大久保琉唯×木村萌那
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント