2026年9月19日(土)東京・EBARA WAVE ARENAおおた(大田区総合体育館)『RISE WORLD SERIES 2026』にて行われる3大タイトルマッチの調印式&記者会見が、2日(水)都内にて行われた。
RISE世界スーパーフライ級(53kg)タイトルマッチ3分5R延長1Rで対戦する、王者・大﨑一貴(OISHI GYM)と挑戦者・那須川龍心(TEAM TEPPEN/RISEスーパーフライ級王者)がタイトルマッチ調印式を行った。続いての会見では、OISHI GYMの大石陽一郎会長、TEAM TEPPENの那須川弘幸会長も同席。
那須川は「試合まであと約3週間ということで、本当に前回よりも自信がありますし、日を重ねる毎に凄い手応えもあったり、手応えがない日もあったり、いい感じに自分と向き合えてここまで来れています。前回は疑惑の判定とか言われてますけれど、今回5Rあるのでしっかり勝ちに行って、自分の手でしっかり決着つけて、判定に委ねずにKOを狙っていきたいと思っています」と、KOでリベンジすると意気込む。
初防衛戦となる大﨑は「前回の試合から今回の試合までしっかり仕上げて、さらに差を見せつけられるような試合に出来ますし、そういう試合をしますので、前回と同じと思わないように、楽しみに見てもらいたいなと思います」と返り討ちにすると宣言。
那須川会長は「前回の戦いをもう一回見直して真摯に捉えて、もう一度作り直すというか、5R戦っても打ち合いしても負けないスタミナと、それに対する技術を本当に必死になってずっとやってきたので、試合当日は本当に楽しみに。皆さんに本当の勝負、戦いの中で必ずこの2人の選手が見せてくれると思うので楽しみにしてください」とリベンジに自信をのぞかせる。
大石会長は「前回の試合はああいう結果になって、正直、本戦は僕もなんとかドローに持ち込みたいなって。結果延長で勝つことが出来たんですけれど、皆さんからの声があるように、本戦は龍心選手に(ポイントが)入っていても致し方ない内容だったなと感じています。前回の試合と今回の試合で明らかに違うのは、龍心選手が凄く強いのは分かっていましたし、勢いがあるのも分かっていたんですけれど、いつも通りの練習をすれば普通に勝つだろうという判断で前回の日を迎えたんですね。ところが、実際戦ってみると、予想以上に那須川さんの対策だったりとか、その対策通りに龍心選手が動けてたりだとか、そんな中で一貴自身は特段な対策を立てたわけでもないですし。それでああいう結果になったと思っています。なので今回はもうみっちり対策を立て直して、一貴にもモチベーションの話もして、前回とは全く違った体制で臨みますので、那須川会長も言われてますけれども、ウチとしても前回とは全く違った結果でウチが勝利すると考えています」と、前回とは全く違うと話した。
那須川会長は大﨑について「RISEの選手の中でも本当にナンバー1。実績をしっかり出している選手。どの選手と戦ってもいい試合をしますし、この試合はダメだった、あの試合はダメだったというようなことはない。一つのことをしっかりと技術の中に落とし込んでいる、しっかりとしたベースがある選手。そのベースを崩すために私たちも苦労しながら、いろいろなことを考えながら対策して、頑張ってやってきました。今回、ONEの舞台にも協力していただいて、伊藤会長にお願いして、そういうところでスキルを上げて、同じような選手と戦って結果も出しましたし、前回戦っている内容、その中で僕と対策しながらやってきて、試合で出来なかったものってたくさんあるんですよ。そのたくさんあるものをもう一回プラスアルファ、彼のベースの中に新しい動きをしっかりと落とし込んできましたので、相手の選手もそれを対策しているとは思うんですけれど、本当にびっくりするような戦いになるんじゃないかと私は思っています」と大﨑を高く評価しながらも、対策にかなりの自信がある様子。
「彼がそれを出来れば、本当に最強の選手を倒すという場面がね、必ず生まれると思うので。向こう陣営もしっかりとした対策をしてきているとは思うんですが、本当に私のプライドにも懸けて、死ぬ思いで彼とやってきたので、皆さんにもそれを見てもらえればと思っています」と、一丸となって大﨑を倒しに行くとの決意を語った。
対する大石会長は「吸収力と成長率がとてつもなく高い選手だと思います。一戦一戦確実にレベルアップしてますので。実際僕は先ほど申し上げたように、やることをやればいつもの一貴で戦えば勝てるだろうと(思っていた)。龍心選手が最後にKOして逆転した試合(3月の長谷川海翔戦)を見て、まだまだ一貴の方がフィジカルも強いですし、それを活かして戦えば普通に勝つだろうと。ところが実際蓋を開けてみたら、全く自分が予想してなかった展開に持ち込まれたので、その辺の対策と成長が凄いなと思いました」と、龍心を評した。
会見では伊藤隆RISE代表より、ファンの勝敗予想が大﨑30.3%、那須川が69.7%と大きく那須川が上回っていることが告げられたが、那須川は「あれはただの人気投票なのかなと自分では思っていて。特に俺の方が上だからどうこうというのはなく。他の競技をやってる格闘家からしたら、全く逆の自分が3割で向こうが7割の予想になるんじゃないかなって思っていて、別にどうとも思ってないですね」と冷静だ。
大﨑は「見とけよっていう気持ちもありますし、それでまたモチベーションというか、この試合に対する気合いもさらに入るので、本当に見とけよっていう感じですね」と見返したいと話し、人気投票だとの那須川の意見については「妥当じゃないですか(笑)。妥当というか、 もうちょっと開いていてもおかしくない。龍心選手の方がメディアにも出ていますし、注目度的には高いと思いますけれど、試合なので。そういう部分でも龍心選手を知っているファンの方だったりとか、龍心選手を見に来てる人たちに向けて、僕が勝って見返してやりたいっていう気持ちもありますし、そこで僕に注目してもらえればいいかなって感じですね」と、こちらも気にならないとした。
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那須川会長「ここからどう盛り上げていくかで格闘技の未来が変わっていく」とアツく語る
那須川は7月の『ONE Friday Fights』にてトンプーンと対戦。那須川会長の言葉にあったように、仮想・大﨑一貴でもあると前回の会見で話していた。そのことについて大﨑は「僕と同じようなタイプの選手で。もちろん試合も見ましたし、その中で龍心選手がどういった試合をするのかっていうのも見てました。会長とも話して、こういう攻撃を狙ってるんじゃないかっていうのも改めて対策で取り入れてる部分もあるので、そこは凄い参考になりましたし、僕と試合する時はああいう結果にはならないと思います」と、参考になったという。
逆に那須川は対戦前に一つ手の内を見せた形になるが、「あれが全てじゃないですからね。というのもありますし、あの試合も今までやってきたことが出て倒せたっていうのもあって、一つ自分の課題がクリアできた試合でもあったんで良かったんですけれど、自分の中ではもっと出来るところがあったので、全然あれより違うんじゃないですか。絶対違いますね。会長ともチームのみんなとも作り込んでいくにあたって、本当に今自信がありますし、KOできる気しかしないので、9月の試合はみんなが驚く結果になるんじゃないかなと思っていますね」と、大﨑戦へ向けて課題がクリア出来たプラスの部分があり、大﨑戦ではもっと良くなっているとする。
東・名の強豪選手が揃う名門ジムとして、ライバルジムとして互いにどう思っているか、との質問に両会長は次のように答えた。
那須川会長「本当に名門だと思ってますね。確かに僕のところの方が選手層は厚く人数もいますし、一番プロ選手を抱えているジムだと思っているんですが、ただ内容の濃さで言ったら、正直、僕も当初は少ない人数で始めていた頃のウチの強さ、それが今のOISHI GYMにはあると思います。だから本当に内容の濃い練習をしているんじゃないかなと。一人一人にしっかりとした技術を教えて、その選手たちをチャンピオンしていくという流れがジムの中にある、素晴らしいジムだなと思います」
大石会長「お褒めいただいてありがとうございます(笑)。私も同じような印象を持っていまして、会長の熱量が凄く高いなって。これは自分自身にも言えることで、やっぱり熱量を持って接しないとこれだけの選手は作れないので、そういう部分で那須川会長は凄く熱量と、本当に選手たちのことを信頼して育てているんだなと。もちろん那須川会長、TEAM TEPPENがあるから我々も頑張れますので、非常にライバルとして私は認めています」
大﨑は弟の大﨑孔稀が6月の『RWS』でラジャダムナンスタジアムの王座を獲得したことに「現地で一緒に見て応援して、孔稀がベルトを獲った時は凄く刺激をもらえましたし、そこでさらに自分のモチベーション的にも高くなった部分はあるので。そういう思いにさせてくれた孔稀のためにも、次は僕が勝ってまた孔稀につなげたいなっていうのはあります」と、勝利のバトンをつなげていきたいとした。
那須川はONEで海外の試合を経験したことを聞かれ、「アマチュアの時にも海外で試合をしたことはあったんですけれど、プロになってしっかり体重調整もしてっていう、いろいろな初めてのことだらけで、凄くいい経験になりました。上手くいくことばかりじゃなかったですけれど、何か一つちゃんと経験が出来たっていうのはありましたね。プロになってRISEの舞台に出ることが多かったので、そこでまた違う団体、なおかつ海外ということで、自分自身楽しかったです」と、いい経験になったと振り返る。
そこでただ勝つだけではなく、しっかり倒して勝つことが出来たのは自信になったか、と問われると「あの時は本当に負けられなかったですからね。もう負けたらどうなってたんだよっていう感じだったし、普通に判定で勝ったとしても、大﨑選手に顔向け出来ないと思ったので。あの試合はいろいろな感情が混ざり合って…本当にいろいろな感情で。そこでしっかり全部じゃないですけれど、自分の実力を出すことが出来たので、そこは凄い良かったですね。しっかりKOで勝てたことで、大﨑選手の前に立てますし、そういう権利を得たっていう感じだったので良かったです」と話した。
また、那須川天心も9月27日(日) 東京・TOYOTA ARENA TOKYOにて井上拓真とのリベンジマッチに臨むことで、家族としてチームとしてどんな思いがあるか、との質問に那須川は「天心もそうですし、自分もなんですけれど、リベンジマッチってこともありますし、しかも自分は前回大田区で敗れて、天心もTOYOTA ARENAで敗れて、同じ相手・同じ場所でリベンジってことでこれは負けられないでしょっていう。自分が最初なので負けられないですし、いいバトンをつなぐためにも気合いが入っています」と、兄にいいバトンを渡したいと意気込む。
那須川会長は「那須川家としてみれば、2人揃って世界戦、同じリベンジ、そういう部分で見て、本当に一つの転機になることだと思っています。それは私たち那須川家にとって、今やっていることを試されている場所。そういう感覚で捉えていますけれど、伊藤会長と天心と僕で作ってきたRISEという部分で、一回戦いが終わっていて。その頃のRISEってめちゃくちゃアツかったですよね。一緒になって戦ってきている。力を合わせて本当にRISEをナンバー1にして、どこにも負けない団体を作る。そういう感覚でやってきたかと。それを今思い出しているというか。
天心が2022年に武尊選手と戦って、その武尊選手もロッタンと戦って、一つの格闘技ブームが終わるという中で、こういう戦いが起きたことが転機で。皆さんにとってもチャンスだと思ってるので、ここからどう盛り上げていくかで格闘技の未来が変わっていくと思います。KNOCK OUTにしろ、RIZINにしろ、ONEにしろ、本当に皆さんがどんどん力をつけて、格闘界を盛り上げていく。この先頭に立って、日本で戦うのはRISEなんじゃないかと。もう一度、その力を試す場所として、この試合は本当に重要だと思うので、覚悟を持ってこの試合に挑みたいと思います」と、アツく語った。