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18勝無敗、PFLフェザー級トーナメント2024王者のティムール・ヒズリエフ(ロシア・30歳)の復帰戦が決まった。2026年10月16日(日本時間17日)、米国イリノイ州シカゴ・ウィントラストアリーナで開催される『PFL Chicago: Carmouche vs. Bishop 2』(U-NEXT配信)にて、17勝3敗のガブリエル・ブラガ(ブラジル・28歳)と対戦する。
ヒズリエフは、2025年7月15日の夜、ロシア・ダゲスタン共和国マハチカラの自宅近くで覆面をした2人組の男から肩、手首、胸などに計5発の銃弾を被弾し、手の開放性複雑骨折などの緊急手術を受けた。
防犯カメラの映像では、襲撃は近距離で行われており、車から降りたヒズリエフの背後から銃撃。振り返ったヒズリエフは1人目の襲撃者をボディロックテイクダウンしたものの、もう1人の襲撃者が至近距離から発砲、その場から走り去っている。
銃撃はゴム弾だったと報道されているが、至近距離での頭部への直撃で死亡例もあり、ヒズリエフの術後の容態が心配されていた。
そんななか練習仲間との写真をアップするようになっていたヒズリエフの復帰戦について、ジョン・マーティン代表は「PFLに加入する前は彼の話(銃撃を受けたこと)を知りませんでした。彼が生き延び、再びケージに戻ってくるのはまさに奇跡的なストーリーです。彼は復帰します。彼は素晴らしいファイターであり、ケージに戻ってくるのが待ちきれません」と、6月の時点で語っていた。
フリースタイルレスリングのダゲスタン選手権71kg優勝、散打ロシア選手権優勝、2024年のPFLフェザー級では、リーグ戦でブレット・ジョンズ、エンリケ・バルゾラに判定勝ち。準決勝でガブリエル・ブラガ、決勝でブレンダン・ラフネインを下し、プロMMA18勝無敗で優勝を果たしているヒズリエフについて、当初「最も価値のある対戦相手」として挙げられていたのは、元Bellator王者のAJ・マッキーだった。
しかし、復帰戦の対戦相手候補は、ヒズリエフにとって思わぬところから挙がってきた。
日本のRIZINでラジャブアリ・シェイドゥラエフ(キルギス)が19戦無敗・全フィニッシュ勝利で無双し、対戦相手が容易に見つからないなか、RIZINと交流のあるPFLの同級優勝者との対戦を問われたシェイドゥラエフが「戦ってみたい」と発言したのだ。
4月18日に『超RIZIN.5 浪速の超復活祭り』(9月10日・京セラドーム大阪)の開催を会見で発表していたRIZINは、その団体を越えたビッグマッチの検討に入っていた。
しかし、事態は急変する。
6月27日の『PFL San Siego: McKee vs. Isbulaev』で、AJ・マッキーが、10戦無敗・全試合フィニッシュ勝利だったサラマット・イスブラエフ(カザフスタン)にニアフィニッシュに追い込むなど判定3-0(30-27×3)のフルマークで完勝。
試合後の会見で、「俺はベルト統一が大好きなんだ。最高の選手同士の実力を試すのが最高だ。子供の頃のPRIDE時代から、日本は俺のお気に入りの試合会場の一つだ」と、RIZIN王者とのダブル王座戦を希望したのだ。
この言葉に、榊原信行CEOは、すぐに動いた。AJのようにファイトマネーが高額でビッネームを日本に招聘するのは至難の業。しかし、本人が日本マットで戦うことを熱望していることから、2カ月と2週間間隔の連戦は可能性がある、とPFLのジョン新代表と柏木信吾氏を通じて交渉に入って行く。
かくして、7月20日の会見数日前に「ラウンド数やルールは未定」ながら、シェイドゥラエフとAJの試合が決定、AJ来日のもと、発表された。
当初は、シェイドゥラエフがほかの相手と対戦予定であったことは榊原CEOは認めており、ティムール・ヒズリエフの試合は流れたかに見えたが、10月16日のシカゴ大会で復帰戦が決定。対戦相手は17勝3敗のガブリエル・ブラガ(ブラジル・28歳)と発表された。
両者は前述の通り、2024年8月の『PFL 9: 2024 Playoffs』で対戦。右カーフキックを軸に攻めるブラガに、ヒズリエフはボディ攻撃でブラガの打撃を単発にさせると、最終回には組みも混ぜて終始自身のペースで運び、判定2-1(30-27×2, 28-29)のスプリットでブラガを下し、無敗を守っている。
ブラガはその後、ジェレミー・ケネディに判定勝ちで再起し、フレデリック・ダプラスにリアネイキドチョークで一本勝ち。25年6月にヘスス・ピネド(3位)との再戦で2R KO負けも、26年4月の前戦でチェイデン・レイアロハに判定勝ちしている。
日本のファンにも注目なのは、ヒズリエフが9月のAJ vs.シェイドゥラエフの勝者と対戦する可能性があるからだ。
今回の大阪ドーム大会の王座戦は、「RIZINフェザー級タイトルマッチ」にして「PFLフェザー級王座決定戦」となる。「統一戦」ではなく、勝者は2本のベルトを保持し、各団体の防衛戦を行う形とされている。
AJ、シェイドゥラエフのどちらが勝つにしても、PFL王者となった者は、PFLのベルトを賭けて、次なるコンテンダーを相手にする必要がある。現在2位のヒズリエフが5位のブラガに勝てば、次期挑戦者に名乗りを挙げることは間違いない。
AJも、PFLで次に対戦したい相手を問われ、「名前のリストはない。ただの数字だ。ナンバーワンだけ。もし俺が2位なら、俺の前に1人がいる。そいつを倒すだけさ」と、当時1位だったヒズリエフが候補であることを語っていた。
9月10日RIZIN大阪、10月16日PFLシカゴと連なる日米を股にかけたフェザー級戦、そして奇しくも10月24日には『UFC 333』アブダビ大会で「UFC世界フェザー級タイトルマッチ」として王者アレクサンダー・ヴォルカノフスキー(豪州)に、MMA20勝0敗・UFC10連勝中のモフサル・エフロエフ(ロシア)の挑戦も決定済みで、世界のフェザー級ウォーズに注目だ。
















