▼第8試合 MuayThaiOpenスーパーウェルター級タイトルマッチ 3分5R
〇J(TSK Japan/王者)
判定3-0 ※49-48、50-48、49-48
×降籏健嗣(士道館ひばりケ丘/挑戦者)
※Jが防衛に成功。
1Rは両者様子見。2R、両者とも遠い距離で蹴りを出し、サウスポーの降旗は左ミドルからパンチをまとめ打ち。Jも右ミドルで応戦する。
3Rも両者距離が遠く、攻撃がなかなか当たらない展開。その中でもJは右ストレート、降旗は左ストレートを繰り出し、接近するとヒジを打ち合う。
4R、ミドルを蹴り合う中、Jがタイミングのいい前蹴りで降旗を下がらせる。接近戦ではヒジを当てにいくJ。右ストレートもヒットさせた。
5R、右ストレートとヒジで前に出るJに降旗も左右フックをガムシャラに打って対抗するが、右目上から出血。顔面血まみれで対抗する降旗にJは回り込みながら右ミドルを蹴る。手数が少なかった降旗に攻撃を当て続けたJが判定3-0で防衛に成功した。
▼第7試合 ライト級 3分3R 翔・センチャイジム引退試合
△翔・センチャイジム(センチャイムエタイジム/INNOVATION&WMC日本ライト級王者)
ドロー 判定0-0 ※29-29、30-30、29-29
△大谷翔司(スクランブル渋谷)
翔は2006年にプロデビューし、センチャイジムのエース格として長年にわたって様々な団体で活躍。これまでイノベーション認定ライト級王座、MuayThaiOpen同級王座、WMC日本同級王座、蹴拳同級王座、NJKF同級王座と5本ものベルトを獲得した。66戦目の今回、現役引退試合を迎える。
対する大谷はREBELSを主戦場とする新鋭で、10月のREBELSでは元蹴拳スーパーフェザー級王者・津橋雅祥に勝利し、勢いに乗って翔との対戦に臨んだ。
1R、大谷はサウスポーの翔に右ミドルを蹴ってのワンツー。序盤は大谷がどんどん前へ出ていったが、後半は翔が前蹴りを出しながら前へ出てヒジを狙う。
2Rは翔が前に出ていくが、大谷がワンツー&ローを何度もヒットさせる。それでも前に出る翔はヒジを狙い、前蹴りを放つ。
3Rも前に出る翔に大谷がワンツーをヒットさせていく展開。翔は組み付いてのヒザ蹴り。大谷の攻撃をもらっても必死にくらいついていく翔。最後の戦いはドローとなった。
翔はマイクを持つと「見ての通り今はもうこんな試合しかできません。今日対戦していただいた大谷選手、試合を受けてくれてありがとうございました。これから頑張ってください」と大谷にメッセージを送り、センチャイ会長を始めとする関係者や家族にお礼を述べた。
続けて「僕は全然勝ったり負けたりで、1回辞めて田舎に帰ってキックのことを忘れようと思った時もあって。そこからベルトを5本も巻かせていただき会長なくして僕の選手生活はなかったです。本当に夢は叶うんだって。それは本当に僕の夢だったので諦めなければ叶うんだって思います。第二の人生を妻と共に頑張っていきたいと思います。本当に今までたくさんの応援ありがとうございました」と涙ながらに語り、10カウントゴングを聞いた。生涯戦績は35勝(17KO)27敗4分。