UMAが10月のREBELSのタイトルマッチに続き、初回KOで2本目のベルトを手にした
MuayThaiOpen47
2019年12月1日(日)東京・新宿FACE
▼第12試合 ルンピニージャパン・ウェルター級タイトルマッチ 3分5R
×喜入 衆(NEXT LEVEL渋谷/王者)
TKO 1R 1分54秒 ※セコンドからのタオル投入
〇UMA(K&K BOXING CLUB/REBELS 67kg級王者/挑戦者)
※UMAが新王座に就く。喜入は4度目の防衛に失敗。
最初のダウンを奪ったUMAの左ヒジ打ち
王者の喜入は2001年プロデビュー、今回で69戦目となる大ベテラン。これまでJ-NETWORKスーパーライト級王座、初代MuayThaiOpenウェルター級王座(現在3度の防衛に成功)、ルンピニージャパンウェルター級王座(現在初防衛に成功)と3本のベルトを獲得している。
UMAはトリッキーな蹴り技を武器にREBELS黎明期から活躍し、他団体にも乗り込んでいってトップ選手から勝利を収めている。10月のREBELSでは初回KO勝ちでREBELS 67kg級王座に就いており、2試合連続でのタイトルマッチとなった。
1R、サウスポーのUMAの蹴り技を警戒してか、喜入は組み付いて密着してのヒザ蹴り連打。離れるとUMAがパンチで喜入を追い詰めていき、左ヒジ打ちでダウンを奪う。
立ち上がった喜入に飛びヒザ蹴りを連発するUMA。喜入はバックハンドブローで対抗するが、パンチ、ミドル、ヒザで前へ出るUMAが左ハイキックで吹っ飛ばし、左ヒザ蹴りをアゴに突き上げてダウンを追加。セコンドからタオルが投入され、UMAが圧巻のKO勝ちで新王座に就いた。
UMAはマイクを持つと「最後まで見てくれてありがとうございました。皆さんあっての大会だと思っています。北海道から出てきてクロスポイントさんの恵まれた環境でやらせてもらって感謝しています。来年は大きな舞台でメインでできるように頑張っていきます」と、笑顔満開でさらなる飛躍を誓った。
▼第11試合 ルンピニージャパン&MuayThaiOpenバンタム級王座統一戦 3分5R
×壱・センチャイジム(センチャイムエタイジム/ルンピニージャパン認定バンタム級王者)
Ko 1R 1分15秒 ※3ノックダウン
〇岩浪悠弥(橋本道場/MuayThaiOpenバンタム級王者)
※岩浪が統一王座に就く。
センチャイムエタイジムを代表する選手となった壱は沖縄で空手を学び、強打を武器とするが近年ではムエタイテクニックを駆使して相手を完封するようなテクニシャンぶりを発揮。9月のKNOCK OUTでは新日本キックのバンタム級王者HIROYUKIも破り、連勝街道を突き進む。
対する岩浪はINNOVATIONフライ・バンタム・スーパーバンタム級王座の三階級を制覇、WBCムエタイ日本フライ級王座も獲得。ヒットアンドアウェイを得意とし、高い防御力を誇る。
1R、両者蹴り合いの中、壱の蹴りに合わせた岩浪の左ストレートがヒット。グラついた壱に連打を浴びせ、壱がダウンしたところで岩浪が顔面を蹴ってしまい減点1に(ダウンは認められた)。1分間のインターバル後、試合再開。
両者打ち合いになったところで岩浪の左フックに壱がヒザを着いてダウン。笑顔で立ち上がった壱だが、岩浪のボディストレート、左フックの連打をもらって前のめりにダウン。3度のダウンを奪った岩浪が統一王者となった。
実力者対決で見事な初回KO勝ちを収めた岩浪は「反則をしてしまって申し訳なかったです,壱選手は14連勝していたので、バンタムで勝てるのは俺しかないないと思っていました。この試合に懸けてやって来たので、今後もっと上に行けるように頑張りたいと思います」と2本のベルトを手に勝利者インタビューに答えた。