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【RIZIN】佐藤将光、パッチ―・ミックスに「“最強のお前で来いよ”」「ちゃんと勝負するところを見せたい」=8月11日(火・祝)『RIZIN.54』

2026/08/10 13:08
 2026年8月11日(火・祝)東京・TOYOTA ARENA TOKYOで開催される『RIZIN.54』のコメインのバンタム級(61kg)で、佐藤将光(坂口道場一族/FightBase都立大)が、元Bellator世界バンタム級王者のパッチー・ミックス(米国/Xtreme Couture)と対戦する。  適正階級に戻したミックスと対戦する佐藤に、本誌がインタビューした。 勝ちも負けも、自分で結果に責任持ちたい  カード発表会見で小さな日の丸をつけていた佐藤将光。ワールドカップの最中であったこともあり、そこに「日本代表」の意味も? と問われた佐藤は、「まあ少し」と小さく笑いながら、「僕ね、小中高と一応サッカー部。ポジションは、小学校の時は色々やったんですけど、最終的にはサイドバック、サイドハーフですね。めっちゃ走るところ」と、サッカー少年だったと明かした。  その上でサッカーと格闘技の違いを、「格闘技と違うのは圧倒的にチームスポーツですね。サッカーは組織で戦うっていう。格闘技はやっぱり個人ですよね。自分で決められて。勝ちも負けも自分だし。“自分ではどうにもなんない”ってことはないですよね。なんか“あいつ走んねえから俺が走んなきゃ”みたいなのはない」と語る。  1対1で相手があっての攻防で、自身のやり方ををぶつけるのが格闘技だ。今回の相手は、元Bellator世界バンタム級王者で、前回のフェザー級戦からバンタム級に戻してきたパッチー・ミックスとなる。  佐藤は「まずは1回上げるって決めてから、また落とすことにした心境は何なんだろうなって」と、その選択を思考する。  ミックスは個別インタビューで、「バンタム級はやっぱり調子がいいなって思いる。前回初めてフェザー級でやったけれど、体格差を感じた部分もあった。特に秋元は背が高かったので、そういった部分でもいろいろ感じることあった。今はバンタム級で調整して、すごく調子はいいかなと思う。バンタム級での唯一の負けはマリオ・バティスタとのショートノーティスの試合だけだったので(※近年ではヤクブ・ヴィクワチにもスプリット判定負けだがミックスは判定に納得していない)、自分のバンタム級での実力っていう部分を見せることに対してすごくモチベーションがある」と説明したが、佐藤は「あの頃に戻れるかって言ったら、蓋を開けてみないと分からないですよね。普通、選手が階級を上げる時って、減量がキツかったり、自分対相手を見てその方がいいっていう風に考えたりする。減量がキツすぎてやっぱりパフォーマンス出ないなって思った時があったのか」と推測する。  3月の前戦でフェザー級に上げたミックスは、秋元強真に2R TKOで敗れた。  佐藤は、「秋元君が強かったなっていう。ミックス自体は、なんかUFCの時と変わんない感じ。もっとプレッシャースタイルだったかなって思うけど、それを秋元選手がさせなかったってのもありますよね」と、秋元の戦いを評価し、自身との試合では、「最近のパッチーできたらつまんなくなる」と語っていた。  その意図を問うと、「“つまんない”っていうのは僕がつまんなくなるなっていう。なんかやっぱり“最強のお前で来いよ”っていう。最高の状態を作ってもらって最高の相手とを試したいというのがめちゃめちゃあります。今のところ、彼がすごい気合い入ってるのは伝わってくる」と、適正階級であるバンタム級で無双していたミックスが自身の前に立つことを望んだ。  MMA58戦。2008年のプロデビューから18年が経った。キャリアの後半に来て、キム・スーチョル、ダニー・サバテロ、ジョン・スウィーニーと海外の王者クラスとの試合が続いている。上位陣のリトマス試験紙のように、佐藤は国際戦を戦っている。 「そこは僕が求めてるんで。RIZIN側も“お前こういうのがやりてえんだろ?”って思ってくれてると思うんで、僕もキャリア後半じゃないですか。ここからニュースターみたいに僕を作るってことはまあないと思うんですよ。なんで(こうしたマッチアップは)そうだよねっていう、俺的にはむしろありがたいですね」と、望むところだという。  ミックスにとっても試される相手が佐藤将光となる。 「いいですよね。階級変えて1戦目に(実力を)測るのに俺はちょうどいいヤツ。まあ“僕にちゃんと勝てばもう一級品だぞ、お前”っていう。そういう見方もできる試合かなって。僕にとってはパッチーに勝てば世界的な評価も上がると思うんで、そういうのも欲しいかなって思います」 [nextpage] どこまで組んでいけるのか、楽しみ  キャリアの後半に来て、自身のMMAがクリエイト出来ている実感を持つ。 「本当ずっと伸びてるっていう気分はしています。今はどんどんMMAが進化してるんで、ポジションの部分でも、バック取っても今はもうみんなディフェンスが上手くなってフィニッシュは遠くはないけど、みんな対応が上手くなっている。そうなると今度は新しい動きが出てくる。例えばガブリでハメるとか、色々出てくるのが、面白いなとは思います」とMMAの進化と、自身の進化を語る。  自分の武器と照らし合わせながら、近代MMAにオリジナリティをぶつけていく。 「“隙間産業”みたいなことで、“ここがめっちゃ攻防に、これからポイントになるんじゃないか”、みたいなのは結構意識して練習してる」という。それが、ユニファイドとは異なるRIZINルールで創造するのが、佐藤将光のMMAの醍醐味でもある。 「相手もまだ警戒できていなっていうか、一般的なMMAのセオリーと違うことができるところだから、そこが面白さでもあり、可能性がすごいあるところ。  パッチー戦でももちろんそういう場面が来れば狙いますけど、意図的にそこを作れるかどうかっていうのはまた別の話なんで。スウィーニー戦では4点ヒザの話でしたけど、違うところでも“これ、ワンチャン行ける場面来るかもな”みたいなのは用意してる」  対するミックスの強みは、バックからの絞め、ギロチンでのフィニッシュだ。 「そこに目が行きがちだけど、打撃もちゃんとできる。たとえばサバテロはテイクダウンのための打撃をするけど、パッチーはちゃんと打撃ができるっていう印象。テイクダウンから極めの怖さがあるから打撃も余計当たるっていう、ラフェオン・ストッツ戦(ミックスが1R KO勝ち)みたいなことは起きる」と、バンタムでのミックスの強さの幅を過小評価はしていない。  と同時に、もし組んでもやりあえる気持ちもあるのでは? と問われると、「うん。そこは肌合わせてみないと分からないけど……ちょっと楽しみなところですよね。どこまで組んでいけるのか」と、目を輝かせた。 (C)Bellator  バンタム級では、元谷友貴をはじめ、アルバート・モラレス、ジェームズ・ギャラガー、マゴメド・マゴメドフ、ラフェオン・ストッツ、セルジオ・ペティスら、錚々たる面子をフィニッシュしてきたミックス。2022年のワールドGPでは、堀口恭司をドミネートして判定勝ちもしている。 「やっぱりバックテイクがすごい上手い。堀口戦では、壁で座ってる状態で立ち際にバックに乗ってほとんどバックコントロールしてたなって。もちろん、その前にテイクダウン取れてるのも。堀口選手ってそんなにテイクダウンを取られないですよ。その相手からあんなにバンバン取ってるから、まあ強いんだろうなとは思います」と、最高のミックスを想定する。 今回の『RIZIN.54』はケージではなくリングだ。その違いを佐藤は「不確定要素」の差と評した。 「テイクダウンで手が回る(ロープの間でクラッチできる)っていうのは向こう(ミックス)はいいかもしれないですね。逆に変に引っかかるとか、外に出ちゃうとか、そういうことには慣れてないんじゃないかな。やっぱリングの方が不確定要素が大きい。ストップ・ドント・ムーブをかけるのか・続行させるのかもレフェリー次第でさじ加減がある。かなり難しいラインっていうか、不確定要素がかなり高いから、ケージの方が外からの介入は少ないかなって思います」  不確定要素が多いなかで、周囲に“いっぱいアドバイスくれる参考書”はいる。しかし、最後に組み合わせるのは自身だ。 「以前、セコンドにいたコクエイから『お前、本当言うこと聞かねえな』って(笑)。まあ、でも自分で後悔したい。自分で失敗したいタイプなんで“ちょっとやらせて”って。自分で結果に責任持ちたいっていうのがありますね」  自身の選択の連続で相手を上回るのが格闘技だ。それを可能にする心技体を作らなければならない。そこでいいパフォーマンスを出して、頂きにアタックする。  フライ級とともに、バンタム級戦線も一気に層の厚みを増している。 「サバテロ、井上(直樹)君、新規外国人選手も入ってきて、太田忍選手と戦ったイリスベク・ティレノフ、アジズベク・テミロフ(※後藤丈治と対戦)とか、ジョン・スウィーニー、キム・スーチョルももっと見てみたいし、なんか、面白くはなってきましたよね。 やっぱりRIZINでやらせてもらってて、RIZINナメんなっていうのはサバテロの時もあったんですけれど、外から入ってきた人にさっと持っていかれちゃうみたいなのは嫌だから。そういう気持ちもある。やっぱりサバテロにもやり返したいし、RIZINに急に来てポンポンうまくいっちゃって、チャンピオンとしてなんかのさばってる感じが(苦笑)。やっぱりそっから引きずり下ろしたいっていう気持ちはあります。  僕もタイトルマッチに行けるように、レベル的にはそんなに差はないと思っているので。簡単には行かせないし、自分自身もそこは一個、やってる限りは目指していきたいと思ってるので。自分がタイトルマッチに行けるように頑張ります。でもそれよりも、今回はミックスと戦うことに集中しています」  そのミックスとどんな試合をするか。 「やっぱり“仕留めに行く”試合は見せたいかな。ちゃんと勝負するところは見せたい。その結果がどうなるかは分からないけど、しっかりこの日に向けて“勝負する”準備してくるんで、試合しっかり見届けてください」。
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