2020年2月16日(日)東京新木場・スタジオコーストで開催される「PANCRASE 312」の追加カードが発表された。
ウェルター級で、第9代同級王者の村山暁洋(GUTSMAN/6位)が、近藤有己(パンクラスイズム横浜)と対戦する。
▼ウェルター級 5分3R村山暁洋(GUTSMAN/6位/第9代同級王者)20勝9敗9分近藤有己(パンクラスイズム横浜/第5代&第8代K.O.P.)60勝35敗9分
高校・大学と柔道を経験し、高専柔道も学んだ村山は、2011年6月に佐藤洋一郎に判定勝ちし、修斗環太平洋ミドル級(-76kg)王座獲得。パンクラスでは、2016年3月に鈴木槙吾に4R TKO勝ちしウェルター級王座獲得も、2016年10月に三浦広光に判定負けで王座陥落した。2017年には現UFCの佐藤天にも敗れたが、2018年5月に奈良貴明に1R TKO勝利。その後、12月に現王者の手塚裕之に判定負け。2019年6月にJ.J.アンブローズにも判定で敗れ、現在2連敗中だ。再び上位戦線に上がるためには落とせない1戦となる。
対する近藤は、1975年生まれの44歳。1996年の伊藤崇文戦でプロデビューを果たし、総合格闘技60勝35敗9分。これまでにミドル級とライトヘビー級と無差別級でパンクラスのベルトを巻き、2019年5月の前戦では郷野聡寛に判定勝ちを収めた。10月には「ヒカルド・デラヒーバ杯 2019」アダルト白帯ミドル級に出場し、3位入賞するなど柔術にも力を入れている。2020年にはデビュー23年目となる近藤はランカー相手に再度浮上できるか。
▼バンタム級 5分3R福島秀和(BL0WS/5位/15勝8敗)ユ・スヨン(ボン柔術/韓国/6位/6勝1敗)
バンタム級では、2019年11月大会で大橋悠一をわずか13秒でKOし、ランキング入りを果たしたユ・スヨン(ボン柔術/韓国/6位)が参戦。福島秀和(BL0WS/5位)と対戦する。
スヨンは、TFC首脳陣の「負け無しでPANCRASEのベルトに挑戦できる」との言葉通り、11月の初来日で秒殺。6連勝5フィニィシュの記録を更新をしている。今回の相手はオールラウンダーの福島なだけに、そのMMA・IQが確かめられる一戦になるだろう。
対する福島は、2018年7月に山本哲也に判定勝利し、同年12月には林大陽に一本勝ちするなど2連勝を飾ったが、2019年5月の春日井たけし戦で判定負け。2連勝しては黒星というトップ選手に跳ね返されるキャリアが続いている。国際戦は2015年10月にビクター・ヘンリーに1Rギロチンチョークで敗れて以来、4年振り。上り調子のスヨンを相手にその実力を見せつけることができるか。
▼フライ級 5分3R荻窪祐輔(K-PLACE/7位)11勝8敗1NC/2014年NBTスーパーフライ級優勝猿飛流(リバーサルジム川口REDIPS/12位)8勝3敗/2019年NBTフライ級優勝&MVP
フライ級では、ランキング7位の荻窪祐輔(K-PLACE)と12位の猿飛流(リバーサルジム川口REDIPS)が対戦。
荻窪は前戦で南アフリカのレスリングナショナル・チャンピオンのボカン・マスンヤネに投げを連発され判定負け。当初は、12月大会で同じ南アフリカの柔道出身ファイターであるルサンド・ビコとの対戦が決定していたが、家庭の事情で12月の試合を辞退(ビコは秋葉太樹と対戦)。2月大会参戦となった。2017年から白星と黒星を交互に繰り返している荻窪にとって連敗は避けたいところだ。
対する猿飛流はMMA8勝3敗で現在4連勝中。渡辺竜也、岡野竜己、三澤陽平に判定勝利後、2019年9月には3連勝中だった赤崎清志朗にリアネイキドチョークで一本勝ちし、フィニッシュ力もつけてきた。ランク上位の荻窪を下し、一気に上位戦線を狙う。
▼ストロー級 5分3R宮澤雄大(K-PLACE/6位)3勝2敗/2017年NBTストロー級優勝高島俊哉(リバーサルジム新宿Me,We/8位)5勝3敗1NC
2020年にはアダム・アントリンの独走に追いつきたいストロー級ランキング内第3グループ、スパートをかけて抜け出すのは宮澤雄大か高島俊哉か。
宮澤は前山哲兵、リトル、佑勢乃花を相手に3連勝中。いずれも判定で厳しい試合を競り勝っている。高島はリトルに判定勝ちも前山哲兵、野田遼介には一本負け。2019年6月の早坂優瑠戦は判定勝ちで再起を遂げており、ストロー級の鍔迫り合いのなかで抜け出したい。
【既報】
▼フェザー級 5分3R堀江圭功(ALLIANCE/8位)8勝2敗内村洋次郎(イングラム/10位)17勝12敗3分
※堀江は、念願のUFCと契約したが1試合でリリース。甘い場所では無かったが諦めはしない。ブレずに再挑戦の第一歩はUFC Fight Passでも放送されるPANCRASEを選択した。対する内村もハードパンチャー。激しい打撃戦となるか。