那須川天心と葛西トレーナー
2026年4月11日(土)東京・両国国技館にて開催された『Prime Video Boxing 15』で、フアン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)を9R終了時、TKOに破った那須川天心(帝拳ジム)が、試合後インタビューに答えた。
那須川はこの勝利によりWBC世界バンタム級王座への次期挑戦権を獲得。5月2日に東京ドームで行われるWBC世界バンタム級タイトルマッチ、王者・井上拓真(大橋ジム)vs.世界4階級制覇・井岡一翔(志成ジム)の勝者に挑戦することになる。
前回の経験とか試合があったからこそ
「はい。皆さん応援ありがとうございました。無事に勝つことができて、今はホッとしております。勝てて。どんな感じだったっけ?っていうのが、自分の中であるんで、早く見返してみたいなと思います」
――浜田代表、今日の結果いかがでしょうか?
浜田「本人も随分追い詰められた状態で練習もしてきて、それでやったことが出たんじゃないかと思います。前回の試合がセンスの良さでやっていて、避ける、避ける、避ける。それでポイントが取れなかったと。今回は一言で言えば打ち合うと。これが今回出たんじゃないかと思いますね。ですから、打ち合う時にはもちろん喰う危険性はありますけど、それを承知の上で打ち合いに行けたことが勝因だったと思います」
――葛西トレーナー、今日の動きはいかがでしょう。
葛西「ボディで終わらせたんですけど、左ボディ。あのボディは私も練習中に何度か落とされそうになって、胴ミット巻いてるんですけど、その私も倒されそうになった成果が出たかなと思うし、まだまだもっといいもの持ってますから。まだまだもっと強くなると思います」
――途中でエストラーダ選手が距離を詰めてきて、4Rが分岐点になったかと思いますけど、4Rからそれ以降に向けてどのような戦いを?
「2者がドローで1者が僕だったんで、なんか嫌なトラウマを思い返しそうにはなったんですけど、そこからが本当勝負だなっていうところが自分の中で前回経験したとこだったんで、前回の経験とか試合があったからこそ、今回こうやって乗り越えられたなって感じております」
――崖っぷちとおっしゃっていた試合がこういう結果になって、そこを乗り越えた自分に対してはいかがでしょう。
「乗り越えはしましたけど、まだまだですよね、本当。やってきたことが全部出たかといったら全部は出てないし、まだまだやるべきこともあるし。やりながら試合中に成長できた感じがあったし。10Rぐらいやったと思うんですけど、本当にあっという間の時間だったんで、まだ強くなれるなっていうのが自分の中でやりながら分かった感じはしましたね」

――覚悟を決めてということで、追い込まれたという言い方だったんですが、それをどのような形で乗り越えてきましたか。
「ずっと不安もあったし、ずっと自分のことを信じられない時もあったし。でも日々を超えると大丈夫だってなったり、ずっと表裏一体なところに日常がありまして。だから大丈夫だっていう日もあれば、どうしようってなった日もあって。でもそれを素直に自分で受け止められるようになったっていうのが、自分の中の成長だなとも思うし。調子いい悪いとかじゃなくて、それすらもしっかりと自分で対応していこうって思えるようになったのが、先のことを考えるとかじゃなくて、本当に今、この瞬間をずっと生きてきたっていうのが勝因だったかなと思いました」
――挑戦者決定戦に勝ったことで、井上拓真選手と井岡選手の勝者との対戦が当然あると思います。どういう気持ちで5月の試合を見たいと思いますか?
「ひたすら拓真選手が勝つことを願って。てるてる坊主を作って毎日祈りたいなと思ってます」
――勝利が確定した瞬間、何とも言えない笑顔を浮かべてたんですけど、どんな感情でした?
「初めてな感じでしたね。勝ったっていうのもそうですし、7~8Rぐらいから完璧に自分のペースになってきたので、よし、ここからだっていう時に…セコンドはね、もっと行けって葛西さんにすごい言われてエストラーダより怖かったんですけど、そこの重圧に打ち勝ちながら。でもまだまだやれることもやりたいこともあるので、そこを今後はもっと強くしていきたいなと思うし、試合で勝った瞬間を聞いた時に、向き合っててもすごい効いてるパンチがめちゃくちゃあったので、だから出てこれないなっていうのも思ったんで。自分の中では結果的には納得はできてる試合だな。自分がちゃんと作っていった試合だなという。結果以上に成長できたなっていう試合でしたね」




