DEEP☆KICK 782026年6月7日(日)大阪・テクスピア大阪
▼ダブルメインイベント2 DEEP☆KICK-63kgタイトルマッチ 3分3R〇吉岡龍輝(及川道場/王者)TKO 1R 1分39秒 ※3ノックダウン×原田闘鬼(心将塾/挑戦者)※吉岡が2度目の防衛に成功。
「今回はメインの仕事をしっかりとできたと思うけど、みなさんどうですか?」
2度目の王座防衛を果たした吉岡のマイクは力強かった。挑戦者の原田から1Rスリーノックダウンを奪うというワンサイドゲームを魅せたのだから無理もない。
1Rから王者と挑戦者の気持ちが真正面からぶつかり合うような一戦だった。吉岡はワンツーを打ち込みながらチャンスをうかがう。その刹那、強烈な魔の左から連打をフォローしてダウンを奪う。なんとか立ち上がってきた原田だったが、明らかにダメージは残っている。ここで吉岡は連打で追い打ちをかけ、2度目のダウンを奪う。それから左から右の連打を浴びせ「桃太郎に復讐を果たすため鬼ヶ島から乗り込んできた戦う鬼」を退治した。
冒頭のマイクアピール通り、DEEP☆KICKの王者の中でも吉岡は飛び抜けたポテンシャルを魅せたといえるだろう。「煽りVでも言ったけど、DEEP☆KICKのベルトの中でも僕が持っている-63kgのベルトのレベルが一番高い」。
吉岡は同日別の大会で激闘を繰り広げたジムメイトを慮った。「今日は名古屋のHOOST CUPで同門の近藤大晟も試合をして2Rにしっかり倒して勝ってくれました。今日はふたりで勝てて良かった」
前戦は今年3月、タイで開催の『ONE FridayFights 145』でのアーサー・クロップ戦だったので、吉岡にとって今回の防衛戦は復帰戦でもあった。「ONEには借りはあるので(アーサーに判定負け)、その借りを返したい。今日の試合を見てもらったらわかると思うけど、RISEでももっと上位ランカーに挑んでいきたい(現在吉岡はライト級7位)。全然僕のレベルは不足していないと思う」
及川道場のシャイニングドラゴンは、さらに上のステージでも昇り龍になることができるか。
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▼ダブルメインイベント1 DEEP☆KICK-57.5kgタイトルマッチ 3分3R×戦闘員1号(SHOCKER☆EXARES/王者)判定0-3 ※29-30×3◯堀井海飛(空手道柔拳/挑戦者)※堀井が-57.5kg第7代王者に。
勝負のキーポイントは″距離″だった。王者・戦闘員1号に堀井が挑戦したDEEP☆KICK-57.5㎏タイトルマッチは3-0の判定で堀井が悪の軍団を蹴散らかした。
DEEP☆KICKでの勝利は全てKOで決めている戦闘員1号だったが、初防衛戦となるこの日は1Rから手が出ない。途中、セコンドから「早よ、行け。捕まえろ」というゲキが飛んでいたほどだ。いったいなぜ戦闘員1号は挑戦者を捕獲できなかったのか。
「いや、もう距離をめっちゃ遠くにしていたからだと思います。逆に僕が中に入ったら、ポンポンチャンピオンのパンチが降ってきたと思う。でも僕が遠い距離に設定して、そこから削っていくという感じにしたので、やりにくかったんだと思います」(堀井)
案の定、堀井は1Rから遠い間合いを保ちながら、アウトとインを散りばめながらローをコツコツと打っていく。「やっぱりリーチもたっぱも全然違うので、(身長も低く、リーチも短い)僕のワンツーなんて当たるわけがない。それで蹴りをバチバチ出していき、相手に『あっ、これは余裕やな』と思わせ、まずポイントをとっていこうと思いました」
作戦はドンピシャリはまっていた。続く2R、戦闘員1号はようやくワンツーを繰り出していくが、堀井は組んだらヒザ! そしてプッシュしたらインローのダブルなど、決してスキを与えない。時間が経つにつれ、試合の流れは堀井のものになっていった。
3R、戦闘員1号は必死に距離を詰め反撃しようとするが、一度設定された距離はなかなか解除できない。結局、このラウンドも堀井が離れてはロー、近づくとヒザ蹴りでリズムを掴んでいた。判定はいわずもがな。王者は最後まで自分のペースを掴めなかった。
「ドンピシャリ? まあどうなんですかね。僕からしたら、(試合内容には)あまり満足していないので」
今後新王者は57.5㎏とともに、古巣の55㎏にもUターンして二刀流で闘っていくことを宣言した。「正直、55㎏にも未練はあるので。K-1グループの中にもやりたい人はいっぱいいるので。意中の人? やっぱり自分が負けている村田(健悟)君ですかね。負けているからこそ一番やりたい」
DEEP☆KICKの二刀流に注目だ。
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▼セミファイナル DEEP☆KICK-51kg王座決定トーナメント決勝 3分3R延長1R〇泰生(STRING FIGHT LAB)TKO 1R 2分38秒 ※セコンドからのタオル投入×林ジャッカル裕人(心将塾)※泰生が-51kg第6代王者に。
「どんなときも支えてくれたお母さんとお父さんのおかげで、これだけ強くなることができました。ホンマいつもありがとう」
DEEP☆KICK-51㎏王座決定トーナメント決勝は戦慄の結末が待ち受けていた。1R2分38秒、泰生が林をキャンバスに這わせたのだ。
泰生はまだ16歳。高校を辞め、現在は父親の塗装業を手伝いながら、キックボクシングに懸けている。その情熱はキャリア6戦目での戴冠へと導いた。
1R開始早々、泰生は力強い右ボディフックをクリーンヒットさせ、場内をどよめかせる。お返しにジャッカルが右ハイを打つと、ヒラリと避ける。その後も右ローで削りながら、強いプレスをかけ続け、左をクリーンヒット。この時点でジャッカルの鼻は真っ赤だった。そして相手を青コーナーに押し込むと、痛烈なパンチの連打で先制のダウンを奪う。
ダウンカウントが進む中、カウント8でファイティングポーズをとったジャッカルだが、明らかに効いている。とどめとばかりに泰生がヒザ蹴りを打ち込むと、ジャッカルは大の字になった。倒れた直後のサッカーボールキックは余計だったが、泰生の圧勝だった。
試合後のマイクでは「これが僕なので。これからもっと上のステージに行って強い人をいっぱい倒していくので、僕についてきてください」と力強くアピールした。
その後、個別に話を聞くと、新王者は「このベルトを獲ったら、階級を上げようと思っていた」と明かした。「僕は上の大会、RIZINとかに出たいので、すぐにでも僕の試合を組んでほしい。MMAでもいいので出たい」
母親がダイエットキックを始めた影響で保育園のときからキックを始めたというから泰生の格闘技キャリアは10年を超える。
「16年生きてきて、今日が一番いい日だった」
200名を超える大応援団からのゲキを背に、次戦ではもっといい日がやってくるか。
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▼第6試合 DEEP☆KICK-53kg契約 3分3R◯横山大翔(拳心會館)判定3-0 ※30-26×3×KING澪斗(ROYAL KINGS)
DEEP☆KICK-53㎏8位の横山とランキング入りを目指す澪斗の一騎討ちは現役ランカーの横山がノーランカーの澪斗にハッキリとした差を見せつける一戦となった。
1R、ガードを固めた横山はチャンスと見るや間合いを一気に詰め、右フック。コーナーに澪斗を詰めると、右のボディパンチや右スレートを追撃する。
その後はボディに集中砲火。組んでのヒザ蹴りや右ボディアッパーで澪斗のスタミナを削っていく。その後も横山の攻勢は続く。3Rになると、右ボディフックの連打でスタンディングダウンを奪う。防戦一方となった澪斗をコーナーに追い詰め、2度目のスタンディングダウンを奪う。
ジャッジは三者とも30-26で横山。次戦では上位ランカー喰いを狙う。
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▼第5試合 DEEP☆KICK-47kg契約 2分3R◯山﨑愛琉(TEAM TEPPEN)判定3-0 ※30-29×2、30-28×チャ・ミンジュ(韓国/大邱玄風ソルボンジム)
4度目の正直だ。過去DEEP☆KICKで3戦3敗と白星のない山﨑が待望の初白星を飾った。韓国からやってきたミンジュは過去にRISEやDEEP☆KICKでも闘っている。パンフの写真はメイクバッチリのロングヘアだったが、リングに上がった彼女はベリーショートで化粧っ気はなかった。
期するものはあったのだろう。山﨑のパンチは体重が乗っており、1Rから右フックをクリーンヒットさせ、試合の主導権を握る。ローキックや左のテンカオも効果的だ。セコンドから指示を送る那須川会長は前日のRISEでゲキを送り続けたせいなのか、声が枯れていた。
3R、必至にテンカオを中心に反撃を試みようとするミンジュだったが、試合の流れを変えるまでには至らない。結局、3-0で山﨑がプロ2勝目を飾った。
7月5日、山﨑はミツダマン(ナックルズGYM)とのDEEP☆KICK QUEEN -46kg王座決定トーナメント準決勝が決まっている。
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▼第4試合 DEEP☆KICK-56.5kg契約 3分3R〇山﨑天輔(VALIENTE)TKO 2R 2分52秒 スリーノックダウン×大成(TeamFreeStyle)
再起を期す山﨑とプロ2勝目を狙う大成の一騎討ち。ともにソップ型ながら、身長は山崎の方が7㎝も高い。山﨑はその身長差やリーチの差を活かし、ワンチャッチの首相撲からのヒザ蹴りで大成を崩しにかかる。
ヒザ蹴りを決められると、大成はニヤリと笑い、右フックで反撃にかかる。しかし2R、再びヒザ蹴りをボディに決められると効いてしまったのか下がってしまう。
このチャンスを山﨑が逃すはずがない。右のローやテンカオで追撃し、最後は右ヒザ蹴りで先制のダウンを奪う。立て続けに山﨑が右ローを連打すると、大成は2度目のダウン。山﨑がダメ押しともいえる右ヒザ蹴りをヒットさせると、大成はキャンパスに大の字になった。
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▼第3試合 DEEP☆KICK-63kg契約 3分3R×木村翔稀(ANCHOR GYM)判定0-2 29-30、29-29、28-30◯新井雄大(TARGET)
デビュー以来、2戦全勝(2KO)の木村が登場。東京を拠点に活動し、DEEP☆KICKには初参戦の新井を迎え撃った。リングに登場した木村の佇まいは″怪物君″鈴木博昭のそれに似ている。
1R、木村はワンツースリー、あるいは右の関節蹴りで試合の主導権を握ろうとする。しかし、″名門″保善高校サッカー出身で見るからに鍛えられた下半身を誇る新井はタフ。逆に左のカーフキックやインローでじっくりと木村の下半身を削りにかかる。接近戦を挑む木村から不可抗力のバッティングを2度受けたが、新井のプレスが弱まることはなかった。
その戦法が功を奏し、2R以降木村の攻撃は徐々に減っていく。対照的に新井の手数が試合を支配する展開に。3R終盤、木村は連打をまとめるものの、2R以降の劣勢は否めなかった。案の定、判定は2-0で新井に。キックボクサーらしからぬガッシリした下半身は魅力十分。DEEP☆KICK-63㎏戦線に面白い存在が現れた。
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▼第2試合 DEEP☆KICK-65kg契約 3分3R◯寺坂哲伸(TEAM TEPPEN)不戦勝×増田拓英(BK GYM)
第2試合は増田が前日計量で1.35kgオーバー。主催者と対戦相手の寺坂と協議の末、減点2、グローブハンディで試合は行われることになったが、その後増田が体調を崩し、試合は中止となった。前日計量をクリアした寺坂の不戦勝となる。
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▼第1試合 DEEP☆KICK-53kg契約 3分3R×太田 優(BLOW GYM)判定0-2 ※28-29、28-28、28-30◯松崎幸紀(誠剛館)
デビュー戦同士の一騎討ち。サウスポーの太田は蹴りが得意で、左のミドルや前蹴りで松崎を攻め込む。1R終盤には飛び蹴りをアゴに決め、松崎を窮地に追い込む。
しかし2Rになると、松崎はパンチのラッシュで試合の流れを逆転。左の一撃で先制のダウンを奪う。その直後、今度は太田が再び飛び蹴りを決め、松崎にダメージを与える。前蹴りで追撃すると、松崎の腰はフラフラしていた。しかしダウンポイントがモノをいってオープンスコアは二者が19-18、一者が20-18で松崎がリード。
続く3Rは飛び蹴りのダメージから復活した松崎が右ストレート。太田の度重なるバッティングで試合は2度も中断。終盤は太田がハイで追い込みをかけたが、逆転するまでには至らず。30-28、29-28、28-28と2-0のスコアで松崎が粘る太田を振り切った。勝者も敗者も高いポテンシャルを感じさせる一戦だった。
(文・布施鋼治/写真・石本文子)
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〈オープニングイベント〉NEXT☆LEVEL提供試合
▼OP第3試合 -55kg契約 1分30秒2R◯長谷川蓮(TEPPEN GYM 大阪)判定2-0 ※20-19×2、19-19×伊奈蒼司(心将塾)
▼OP第2試合 -62kg契約 1分30秒2R◯梁本 裕(VALIENTE)判定3-0 ※20-19×3×古澤裕樹(LoTgym)
▼OP第1試合 -28kg契約 1分30秒2R×児嶋朔玖(ESPERANZA)判定0-3 ※19-20×3◯柚山蓮愛 (魁塾)