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【RIZIN】朝倉海、堀口恭司が欠場も「僕は誰とでも戦う準備ができています」──どうなる大晦日のメイン

2019/11/14 23:11
【RIZIN】朝倉海、堀口恭司が欠場も「僕は誰とでも戦う準備ができています」──どうなる大晦日のメイン

(C)RIZIN FF

2019年12月29日(日)「BELLATOR JAPAN」、同12月31日(火)「RIZIN.20」(いずれもさいたまスーパーアリーナ) の追加対戦カード発表記者会見が11月14日(木)14時から都内ホテルにて行われた。

2019年8月に朝倉海(トライフォース赤坂)とノンタイトルで対戦し1RKO負けを喫し、大晦日に海とRIZIN世界バンタム級のベルトを懸けた再戦に臨む予定だった王者・堀口恭司(アメリカン・トップチーム)が、怪我(練習中に右膝前十字靭帯の断裂と半月板損傷で全治10カ月。11月7日に緊急手術)で欠場

その代替カードについて、RIZIN榊原信行CEOは、「このカードに変わるカードを用意するのはとても大変ですけど、全力でこのカードに勝るようなカードを組ませていただきたい、ご期待いただければと思います」と語った。

大晦日、堀口恭司戦に向けて調整を続けてきた海の相手は誰になるのか。

その具体案について榊原CEOは、「まだいまの時点では、こういう方向で決めたとか、この選手で行きたいとか落とし込めていないです。今大会の主役のひとりが朝倉海。海に堀口欠場を伝えたところ、完全に頭が真っ白な状態が見てとれた。落胆ぶりが大きかった。そのなかで、どういう選手と何をしたらこの大晦日に……」と語ったところで一瞬、絶句しながらも、「通常のシリーズとは違う、スペシャルなものを持ってくるしかないので、いま知恵を絞って、ここから1週間くらいで海選手とも相談をしたなかでマッチアップをしたいと思います」と語った。

また、「堀口選手からは今回の件を受けてベルトを返上したいとの申し入れがありました。それを受けるかどうか検討し、来週中にはどうするか発表したいと思います」と、今後のバンタム級王座の扱いについて語っている。

ベルト返上となれば王座決定戦。「全治10カ月」という堀口が王座を保持した場合は、暫定王座戦の可能性も出てくる大晦日。一度は堀口に勝利している朝倉海の相手は誰になるのか。

ほかバンタム級では、2019年7月の『RIZIN.17』で、石渡伸太郎(CAVE)が佐々木憂流迦(Serra Longo Fight Team)に2R、ノースサウスチョークで一本勝ち。同日に扇久保博正(パラエストラ松戸)が元谷友貴(フリー)にスプリット判定勝ちしている。

試合後、扇久保からの対戦要求に「ひとつだけ。僕と扇久保選手、見分けつきますか? 2人がやって手を挙げられている方が僕です」と応えていた石渡。大晦日には、両者の対戦が既定路線となり、王者への挑戦権を賭けて戦うために、扇久保も石渡も準備を進めていた。

そして、10月12日『RIZIN.19』で、朝倉海が佐々木憂流迦を1R TKO。“バンタム級四天王”の1人を下している。

また、海外勢では、2018年5月に朝倉海に判定2-1のスプリットで敗れたマネル・ケイプ(アンゴラ)が、SNSで「12月31日、実現させましょう」と再戦を呼び掛け、会見後には「実現させる」「彼に逃げさせないでください。今は私の番です」と対戦をアピール。そして、現DEEPバンタム級王者のビクター・ヘンリー(米国)は8月『RIZIN.18』でトレント・ガーダムを後ろ三角絞めに極めた後、「相手が誰であろうと自分の力を証明し続けるだけ」と、上位陣との対戦を視野に入れていた。ヘンリーは元谷友貴、大塚隆史に勝利し、石渡伸太郎には敗れている。

「大晦日はRIZIN!」と記して「【公式】フジテレビ RIZIN」ツイッターを2019年3月から開設しているフジテレビでは、今回の会見の模様もアップ。年末に向けてカード編成に注目している。お茶の間のファンの目を向かせたい地上波が控えるなかで、RIZINとしては、「通常のシリーズとは違う、スペシャルなものを持ってくるしかない」(榊原CEO)という難題に向き合うことになる。

MMAファイターによる立ち技ルールの試合、キックボクサーにによるMMAの試合、ボクシング挑戦……これまでもRIZINは多種多様な試合を組んできた。もし海が立ち技に挑戦するなら対戦相手は誰になるのか、グローブや体重設定はどうなるのか。ONE Championshipではすでにトップファイターによるオープンフィンガーグローブでのムエタイマッチなどを行っている。しかし、両ルールを行き来する選手はスタンプ・フェアテックスら数選手に限られる。そして、“飛び道具”はMMAの本戦があってこそ生きるもの。

「RIZIN世界バンタム級タイトルマッチ」にして再戦というメインイベントが消滅したいま、それぞれの試合に向けて準備を重ねているファイターたちが、グッドコンディションでベストパフォーマンスを発揮することはできるか。試合まで1カ月半。

堀口欠場を受け、海はSNSで、「堀口選手が欠場することになり残念でなりません。ただ、本当に残念で悔しい思いをしているのは堀口選手だと思います。1日も早い回復を祈っています。現時点で大晦日の相手は未定ですが、僕は誰とでも戦う準備ができています。格闘技の素晴らしさが伝わる試合を、誰が相手でも必ずします!」と、熱い思いを記している。

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