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【UFC】ジョー・パイファー、UFCシアトル大会前に起きたことを告白「嫌悪感を覚えた俺は──」「『Be Joe Pyfer』の俺は死に、新たな意味を持つ」

2026/04/01 17:04

パイファー「長い間、俺はあまりに怒り、傷つき、トラウマを抱えていたせいで、魂の一部や幸せを奪っていくような対症療法に溺れていた」

『The Ariel Helwani Show』

──ジョー、試合後の手の状態はどう?

「ああ、折れているかどうかはまだ分からない。明日病院に行ってエックス線検査を受ける予定だ。間違いなく痛みはある。だから、大したことなければいいんだが」

──今日は信仰について聞きたいんだ。2カ月前にこの試合が決まった時に話した時は、こういう話は一切出なかったよね。これは比較的最近のことだと思うけど、転換点というか、いつそれが起きたんだ?

「2月7日だ。俺にとっては非常に暗い日だった。だが、同時に人生で最も実りあることが起きた日でもあった。それを理解するのには少し時間がかかったがね。メンタルヘルスの問題で苦しんでいて、自分の人生を終わらせることなどを考えていた。自分が犯した過ちのせいでね。正直に言うのは恥ずかしいが、実際に起きたことの一部なんだ。

 夢の中に神が現れたような感覚だった。自分の魂が抜けて外から自分自身を見るような体験をして、自分という人間に吐き気がした。そして、自分が本当はどうありたいのか、どんな人間になりたかったのかが見えたんだ。俺の魂はまだ純粋で、愛はまだ本物だった。

 それから、6年以上付き合っている今の彼女が、俺の2人の子供の母親として見えた。子供を持つことにはずっと迷いがあったんだが、子供たちの顔は見えなくても彼女の顔は見えた。非常に強力な瞬間だった。それから俺は溺れていて、イエスの手が見えた。その手を取って、目が覚めたんだ。それから人生がまるごと変わったように感じている。過去に自分が言ったことや感じたことが、どうしてあんな風だったのか自分でも説明できないくらいだ。まるで、かつての自分は死んだみたいだよ」

──2月7日がその夢を見た日なのか?

「いや、2月7日は俺がクズな人間であることの限界に達した日で、その約2日後にその夢を見たんだ」

──君がそう言うなら聞くが、2月7日に何が起きたのか教えてくれるかい?

「それは勘弁してくれ」

──分かった、もちろんだ。

「できるだけ多くの情報を伝えたいとは思っているが、自分自身への敬意も含めて、話すべきではないこともある。ただ、メンタルヘルスの問題を抱えていて、それを乗り越える必要があったということ、そしてその2日後に夢を見て、そこから本当の旅が始まったということだけ知っておいてくれ」

──記者会見でも少し触れていたが、ロケット科学者じゃなくても君が何を話しているかは推測できる。人間関係の問題、女性の問題だね。

「ああ、全般的な問題の一つとして、自分でも納得いっていなかったんだ。その日に起きたことだけじゃなく、女性との問題や、承認欲求、自信の無さ、そういったものすべてだ。正直に言って、女性を通じて現実逃避をするという悪い習慣が染み付いていた。それは俺を愛してくれる多くの人々、彼女だけでなく周囲の全員を傷つけるものだった。彼らは俺を高い基準で見てくれていたのに、俺は“これは俺の人生だ、ジョー・パイファーなんだから誰にも指図されない。生き残るために、幸せになるために、自分にとって最善のことをするんだ”と全員を切り捨てていた。だが結局、心は満たされなかった。

 魂の中に悪魔がいて、それを浄化して追い払う必要があった。それができて、より良い男として戻ってこれた。イスラエルが与えてくれたチャンスでのこの勝利も、神が俺の人生に置いてくれたものだと思っている。神は、俺が経験したすべてのこと──良いことも、悪いことも、腕を骨折したことも、関係を失いかけたことも、すべてを経験することを望んでいたんだ。それが一つの美しい瞬間に結びつき、どんな人間も手遅れではないということを示せた。イエスと神に頼ればね」

──DC(ダニエル・コーミエーとの試合後のインタビューで、数週間前に命を絶つことを考えていたと言ったね。2月7日と言ったが、そこから数週間前までの間に他にも何か起きたのか?

「2月7日から2月16日くらいまでは、本当に、本当に暗い2週間だった。

──その間、すべてに向き合ってどう進むべきか考えていたんだね。彼女とは、今は元に戻ったのかい?

「ああ、俺たちの心は……時間をかけて正しい方法で、神を関係の中心に置いて修復しているところだ。彼女も他の誰も求めていないし、俺も他の誰も求めていない。彼女は俺の変化が本物かどうかを見極める必要があったんだと思う。試合前に会った時、俺たちはすでに良い状態だったが、彼女は俺がどれほど彼女を愛しているかを知る必要があった。俺はそれまで本当に愛を示してこなかった。俺はずっと愛を受け取るのが苦手な人間だったが、彼女は無条件に俺を愛してくれた。決して俺を恨まず、復讐もせず、見捨てなかった。あの女性こそが、今の俺がある理由だ。

 心からそう信じている。神が彼女を理由があって俺の人生に置いてくれたと思っている。俺を今の男としての姿に変えるためにね。以前の俺は男じゃなかった、世界の邪悪に屈した男だった。長い間、俺はあまりに怒り、傷つき、トラウマを抱えていたせいで、魂の一部や幸せを奪っていくような対症療法に溺れていた。格闘技もそれ(幸せ)じゃなかった。格闘技をすべてだと思い込もうとしたが、それでも幸せにはなれなかった。彼女がしてくれた最高のことの一つは、俺を自由にしてくれたことだ。俺が神との関係に取り組めるようにね。俺が戻ってきてより良い男になれる唯一の方法は、悔い改め、許し、すべてをイエスの足元に委ねることだった。俺はそれに取り組んだ。毎朝起きてトレーニングに行くのが辛かった時期もあったし、キャンプも最高とは言えなかったが、神が望んでくれた。俺は起き上がり、突き進み、ここにたどり着いた。キャリア最大の勝利を挙げ、トップ5に入ったんだ」

──答えるのが難しい質問だとは思うけど、実際にその考えを実行に移すまで、どれほど近かったんだ?

「非常に近かった。数秒の差だ」

──どうして踏みとどまれたんだ? 何が止めたんだ?

「頭の中で呼びかけを感じたんだ。“それはお前が本当にやりたいことじゃない”と。俺はまた逃げようとしていたんだ。いつものように、痛みから逃げて何かの中に埋め込もうとしていた。だが今回は、ようやくそれに向き合った。“神様、助けてください、あなたのもとへ連れて行ってください、あなたを信じます”と叫んだんだ。おそらく人生で最も困難なことだった。やめるのは簡単だからな。信仰を世界に宣言することには多くの困難が伴うことも分かっているが、それでいい。今の自分の人生で何が重要か、何をすべきかは明確に理解している。進むべき道がはっきりと見えているんだ。だから、数秒の差だったが、あの祈りが俺を救った」

──誰か友人に電話したり、助けを求めたりはしなかったのか?

「もちろん、助けてくれたり導いてくれたり支えてくれた人々はいる。だが、あれは完全に神のおかげだった」

──君は有名人だが、彼女はそうではないはずだ。君は今、魂をさらけ出してすべてを語っているが、彼女はそれをどう思っている?

「彼女がこれを良しとしているのは、俺の変化が本物だと知っているからだ。俺は一生彼女と一緒にいたいし、彼女もそう思ってくれている。俺たちは離れない、一緒に取り組んでいく。復縁したと言っていいだろう。ただ、以前のように一緒に住んでいるわけではないし、それは最善のことだと思っている。結婚して、それから一緒に住むという、あるべき正しい手順を踏みたいんだ。ゼロからのスタートだ。俺は別人になったように感じるし、彼女もそれを感じている。あまり親しくない人でさえ、俺の顔つきが変わったとか、何かが違うと言ってくれる。自分自身を誇りに思うよ」

──信仰心が強くなり、今の君の感じ方と、人を傷つける「格闘」との間で内面的な葛藤はないのか?

「ないね。多くの人が『信仰を持つと相手を傷つけるエッジがなくなる』と言うが、俺にとっては違う。俺はファイターとして生まれたんだ。人間は本質的に悪いものだと俺は思っている。だから神が必要で、祈りが必要なんだ。人間の自然な傾向は、奪うこと、裁くことだ。謙虚さを保ち、復讐は俺の仕事ではないと理解することが重要だ。この人生は信仰の試練であり、死後には続きがある。俺もまた失敗し、罪を犯し、間違えるだろう。だが、二度としないと決めたこともある。神や、俺を愛してくれる人々をどれほど悲しませるか理解したからだ。

 ケージの中に入るのは俺にとって簡単なことだ。試合を見れば分かったはずだ。冷静さ、成熟さ、敬意、優しさ、愛、そして勝利への執拗な追求を見せられたと思う。俺は今、神に栄光を捧げるため、そして愛する女性のために戦っている。何年も前、UFCに入る前から、彼女に『俺たちの人生を変えてみせる』と言った。この勝利が人生を変える。俺は今の自分の言葉に100%の責任を持つ男だ。だから、今は試合のことや次が誰かについては話したくない。神が与えてくれたこの勝利を味わいたい。人生で再構築すべきことがたくさんあるし、怪我もあるから、数カ月かけて人生をより良い場所に持っていきたいんだ」

──これらすべてのことを抱えながら、試合を欠場することは考えなかったのか?

「いや。怪我もあったしトレーニングキャンプも最高ではなかったが、死ぬほどトレーニングした。どう感じようが、何に悩まされようが、やり遂げなければならないと分かっていた。これは神が俺に“お前はどんな男だ?”と示すために与えてくれた機会だった。俺はそれを優雅にパスした。だからイジー(アデサニヤ)に対してもあんなに敬意を払えたんだ。以前の俺なら不遜な態度を取っていたかもしれないが、彼は生ける伝説だ。史上最高のミドル級で、俺に対してもずっと親切だった。彼とケージを共有し、特別な瞬間にできたことを誇りに思う。その夜はたまたま俺の方が上回っただけだ。彼が築き上げたレガシーは誰にも奪えない」

──試合後のインタビューで自殺を考えていたと話した時、会場は静まり返った。それは非常に重い告白だ。彼女はそのことを前から知っていたのか?それともあの場で初めて聞いたのか?

「昨日帰ってきたばかりで、彼女と再会したんだ。美しかったよ。……いや、彼女は知らなかった。あんな状態の時に誇らしく話せることじゃないし、彼女にこれ以上の負担をかけたくなかった。友人にもコーチにも言わなかった。誇れることではないが、あの瞬間、共有すべきだと感じたんだ。信仰の旅がなければ、俺はあそこにいなかったからだ。公の場で話すのは難しいが、二度とあんなことはしないと心から確信しているから、今は話せる。俺も人間なんだ。空気を感じ、血を流し、みんなと同じように疑いや吐き気、幸せや悲しみ、絶望を感じる。自殺を考えるのは非常に身勝手なことだ。たとえ一人でも大切に思ってくれる人がいるなら、やる価値はない。神の子供として、誰もが幸せになるチャンスがある。神と正しく向き合い、命じられたように生きれば、報われる。俺はその生きた証拠だ。普段ならアデサニヤに勝てなかったかもしれないが、勝ったんだ」

──試合後、彼女と会った時、彼女はどう反応した?

「まずは『愛している』と伝えて、泣きながら抱き合った。最近は、お互いを見つめては涙があふれてくる、そんな感じだ。愛が修復された。6年経った今、かつてないほど強く愛し合っていると感じる。クレイジーだよ。変化が起きたのは2月7日からで、2月16日か17日あたりから“完全に別人にならなければならない”という強い衝動に駆られたんだ。夢を見た後も少し抵抗したが、最後には降参して“あなたの計画が何であれ、それに向き合います”と言った。彼女は、俺がなぜ言わなかったのかと泣いたが、彼女自身が癒やそうとしている時にそれを押し付けるべきではないと思ったんだ」

──今の人生はどう違う? 具体的にどう変わったんだ?

「結婚の重要性を理解したこと。迷っていた子供を持つことの目的を理解したこと。格闘技がレガシーではない、子供こそが真のレガシーだ。アシュリン(彼女)をどう愛するか、イエスが教会を扱ったように彼女を扱うこと。すべてが変わったよ。過敏に怒ることもなくなった。強い男とは忍耐強く、怒るのが遅い男のことだ。もちろん、誰かが彼女を侮辱したり傷つけようとしたりすれば、出会わなければよかったと思うような俺の側面を見ることになるだろうが、そうならないように祈っている。今の俺が暴力を振るう唯一の例外は、自分や彼女が危険にさらされた時だけだ。それ以外は、平和で、優雅で、全員に対して敬意を払って生きたい。そして、できるだけ多くの人をイエスのもとへ導きたい。この世界には俺と同じように苦しんでいる人がたくさんいるからだ」

──彼女は土曜日の試合を見た?

「もちろんだ。彼女は涙の海にいたよ。……俺が使った入場曲もそうなんだ。EBENの『Hurts』という曲だ。2月7日にすべてが起きた後、彼女に手紙を書いていた。パソコンの前で泣きながら書いていた時にこの曲が流れてきた。幸せな曲じゃない、悲しく感情的な曲だ。自分が約束したのに変われず、愛が薄れていくことを歌っている。だからあの曲で入場したんだ。彼女に『俺は自分がしたことを分かっている、でも俺は君を選ぶ』と伝えたかった。彼女はどんな時も俺を選び、祈ってくれた。俺たちはそれを乗り越えたんだ」

──試合後、イジーと交わした言葉について教えてくれるかい?

「彼に伝えたんだ。『今夜起きたことなんて気にするな。あんたが成し遂げてきたことは誰にも奪えないし、俺の中ではあんたが史上最高だ。このチャンスをくれて感謝している、あんたが俺の人生を変えてくれたんだ』とね。彼は『俺たちにはお前が必要だ、これからはお前の時代だ。掴み取れ』と言ってくれた。俺は彼と練習して彼の頭脳から学びたいとも伝えたよ。彼には良いエネルギーを放つオーラがある。

 みんな彼に対して厳しすぎると思う。コメントを見ると本当に腹が立つよ。一つの勝利の裏には誰かの苦しみがある。俺は勝って嬉しいが、イジーがこれほど叩かれているのを見るのは辛い。俺は29歳で、階級屈指のハードヒッターだ。彼は俺相手にとてもよく戦った。彼はハングリーに見えたし、あそこにいたいという意志が感じられた。あんなレベルで戦っていれば、誰だって勝つし、誰だって負ける。だから俺は浮かれていない。信仰が俺をここに留めているのもあるが、一方でイジーが『名前のない奴に負けた』なんて言われて攻撃されているのを見るのは……俺が成し遂げたことへの敬意さえ払われていないようだし、彼が攻撃され続けているのは悲しいことだ。彼は史上最高の一人だし、今も最高レベルで競い合っている。俺の前に彼が負けたのはトップ5の奴らだけだ。だから、彼に少し寛容になってあげてほしい。彼は格闘技以外にもやりたいことがあるんだ。本当に腹が立つし、悲しいよ。ファンには憎しみよりも愛を示してほしい」

──同感だ。彼はまだトップレベルのファイターだ。最後になるが、ダナ・ホワイトが君のインタビューを聞いて驚いていたようだが、その後話したかい?

「ダナもハンター・キャンベルも裏に来てくれた。多くは語らなかったが、ダナの顔に感情が表れているのが見えた。俺が勝ったことを心から喜んでくれていると感じた。ハンターもね。俺が勝てるとは思っていなかった人も多かっただろうし、ましてやあの勝ち方は予想外だっただろう。二人はとても良い言葉をかけてくれた。内容はお互いだけの秘密にするが、とても誠実なものだった。計量の時もダナは感謝を伝えたら誠実な言葉を返してくれた。俺は、ダナ・ホワイトは一人の人間として俺のことを気にかけてくれていると思っているよ」

──彼と最初に出会った時からそうだったね。ジョー、本当に嬉しいよ。ありがとう。怪我が早く治ること、そして彼女との関係や人生が最良の方向に向かうことを願っている。公の場で話すことは簡単ではないが、君の意志に感謝する。

「ありがとう、アリエル。プラットフォームを貸してくれて感謝する。最後に一つだけ。友人の投稿をリシェアしたんだが、それは俺が警察官でイジーを捕まえているような画像だった。あれはシェアすべきじゃなかった。イライラしていたわけじゃないが、軽率だった。リスペクトに欠けるものだったかもしれないし、あの『ボディカメラ・オフ』といったネタは世界中で深刻な問題を引き起こしているからね。撤回してイジーと世界に謝罪したい。そんなつもりじゃなかったんだ」

──分かった。ハッピー・イースター。君と家族にとって素晴らしい休日になりますように。

「ありがとう、話せてよかったよ」

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