APEXでの5分5Rはどちらに有利に?
初対戦時はともにバンタム級。今回は適正階級のフライ級で、ケイプは試合当日により大きく、堀口はよりスピーディーに戦っている。
そして、APEXでの一回り小さなオクタゴンは、どちらに有利に働くか。また、前回堀口が「滑って作戦を変えた」とステップを制限したAPEXのマットのコンディションは、今回どうなるか。
ともに打撃を主な武器とした前回から、この8年間で堀口もケイプもより組み技に進化を見せており、堀口は打撃と組みのトランジション、そして打撃のみならず寝技でも削っての判定勝ち、直近7連勝のうち3つの一本勝ちをマークするなど決定力も高い。
また、ケイプはよりテイクダウンディフェンスに磨きをかけ、UFCでのテイクダウンディフェンスは81%。さらに打撃ではUFCでの打撃精度は56%で1分間の有効打数は5.04。これは堀口のUFC打撃精度47%、1分間の有効打数3.77を上回る。一方で有効打ディフェンスはケイプの57%に対し、堀口は64%と防御力が高く、被弾数が少ないことが分かるが、ズールー戦、アルバジ戦のフラッシュダウンのような打撃のダメージは気になるところ。
UFC7勝中5つのKO・TKO勝ちを誇るケイプが打撃の決定力を高めているのは明らかだが、その破壊力ある打撃をいかに堀口は、自身のステップで当てられずに当てるかが。ケイプは右利きだが、オーソとサウスポー構えをスイッチして戦っており、堀口の得意なカーフキックを警戒してくるだろう。また、小さめのオクタゴンは詰めやすく、ケイプがロイヴァルをスイッチステップでKOしたのもAPEX。一方で堀口が、相手にケージを背にさせての打撃や組みにも活用できるはず。
そして、メインイベントの5分5R。堀口は22年4月のBellatorでのパッチー・ミックス戦以来の5R戦で、そのペース配分は経験済み。ケイプにとっては前戦が5Rマッチだったが、1Rでロイヴァルを仕留めているため、2015年4月のフランスでのKnock Out Championshipでの4R一本勝ち(腕十字)以降、3R以上は戦っていないことになる。しかし、ケイプは『MMA Junkie』のインタビューで「堀口は1R目は強い。エネルギーがあって、逃げ回る。3R目に堀口は失速する。それが僕のゲームで、僕は5Rが好きなんだ。他の多くのファイターと違い、僕は失速しない。どんどんペースを上げていく」と自信を見せている。とはいえ、勝負どころを逃さない両者は、5R戦でも序盤からチャンスがあれば仕掛ける展開がどう作用するか。
遠間からの空手の飛び込み、近い距離でのボクシングの堀口はケージを大きく使いたいが、ケイプは中間距離から近い距離での連打、追い足もあり、前に出ているときのテイクダウンディフェンスも強い。堀口は上下の蹴り、アングル、突きと同じタイミングのテイクダウンも含め、ケイプよりも高いMMA力で、8年半ごしの再戦を返り討ちにしたいところ。





