2019年11月17日(日)岡山・岡山市総合文化体育館メインアリーナ『JAPAN KICKBOXING INNOVATION 認定 第6回岡山ジム主催興行』に出場する、WPMF世界スーパーライト級暫定王者・山口裕人(山口道場/JAPAN KICKBOXING INNOVATION)のインタビューが主催者を通じて届いた。
今回エントリーした「岡山ZAIMAX MUAYTHAI 65kg賞金トーナメント」は、8選手によるワンデートーナメントで準々決勝戦から決勝戦までの3試合すべてがヒジ打ちあり、首相撲無制限、延長1R(マスト判定)のZAIMAX MUAYTHAIトーナメントルールを採用。ファイトマネーとは別に優勝賞金50万円、準優勝10万円、KO賞3万円が贈呈される。
山口は関西キックボクシング界を代表する激闘派ハードパンチャーで、大阪でプロデビューから8連勝。中央進出後は木村ミノル、東本央貴などに勝利。WPMF世界スーパーライト級暫定王座、WBCムエタイ日本同級王座、INNOVATION同級王座、DEEP☆KICK 63kg級&65kg級王座など数々のタイトルを獲得した。昨年12月16日、第5回岡山ジム主催興行ではWPMF世界戦を戦いワンマリオ・ゲーオサムリットに勝利し世界王座を獲得している。
■賞金もろうて年末年始遊ぶことしか考えてない
――トーナメントまでもう間もなくとなりました。体調はいかがですか?
「練習はようやったし、あとはチャチャっと体重調整だけのベストです」
――1回戦からヒジ打ちありのワンデートーナメントは、国内にもあまり類を見ないハードな企画です。
「過酷過ぎでしょ!(笑)ワンデートーナメントは、結構経験ありますけど、このルールであのメンバーはヤバいっすわ」
――どう勝ち抜きましょう?
「1回戦、1Rからガンガン行って、決勝までKO、KO、KOでいくしかないでしょ」
4月のKNOCK OUTでは水落(左)と激闘派対決――初戦の相手は、NOBU BRAVELY選手です。
「試合動画をチェックしましたけど、ほぼムエタイって感じですかね? パンチで打ち合ってくれるかな? ヒジでくるんだろうなぁ」
――ハードパンチャーでファイターの山口選手が相手となると、カウンターのヒジ打ち狙いは定石でしょう。
「もう64針も縫われてますもん(笑)」
――64針……クレイジーピエロ対策はヒジ打ちにありといったところでしょうか?
「僕もアホやないんで、普段の練習からヒジありでスパーしたり、対策は怠ってなですから、もう何年も切られてません」
――出稽古によくシュートボクシングの海人選手が来られると聞きますが、日本有数のヒジ打ちの名手です。
「ですよー、海人より上手い奴なんて、よういませんわー(笑)」
――逆に山口選手のNOBU選手対策は?
「ちょこっと動画見たってホンマのとこようわかりませんから、首(相撲)やヒジで来られてもオモロないんで、KOでぶっ倒したります」
――準決勝戦の相手は、小川翔vsジン・シジュン、どちらが上がってくると想定されていますか?
「ショウ君(小川翔)でしょー! ジンってよう知りませんし。ショウ君はユウマ(実弟の山口侑馬)とやって負けてますし、まー上手いっすわ」
――小川選手と当たるとして対策は?
「行くしかないなー(笑)」
――決勝戦は、反対ブロックから誰が上がってくると予想されますか?
「タップロンvs水落の勝った方だろうけど、ヒジありでタップは嫌でしょー。強いのはわかってますけど、どっかで負けてきてほしいわぁ(笑)。決勝は、日本人対決がいいでしょ」
――優勝の後のプランは?
「今年はこれで店じまいなんで、賞金もろうて年末年始遊ぶことしか考えてないです(笑)」
RIZINでは白鳥大珠(右)と対戦 (C)RIZIN FF――派手なパンチの打ち合いばかりの印象が山口選手には強いですが、昨年の岡山興行でWPMF世界王者になったように実はムエタイルールが得意?
「ってわけやないですよ。ただ、自分がやりたい強い奴との試合がたまたまヒジあり多いってだけやけど、ルールは選んどりません。強い奴さえいれば、いつだってどこだって何ルールだっていったるだけで」
――もうベテランの域に入りながら、そんなギラギラした感じが変わらない山口選手はやはり魅力的です。
「そうそう、もうベテランなんです。けど、10年前、5年前、3年前の自分より今が強い。今が最強です! だから、僕が優勝するこのトーナメントは最高。こんな危ない面子と一晩で3回もヤレるんですから。優勝賞金のマル(桁)をもういっこ増やした方がいいくらいのもんだと思いますよ(笑)」
取材・文:JAPAN KICKBOXING INNOVATION広報部