キックボクシング
レポート

【RISE】女子だけの大会『RISE GIRLS POWER』で寺山日葵、那須川梨々、村上悠佳らTEPPEN勢が勝利

2019/11/08 19:11

▼第2試合 ミニフライ級(-49kg)3分3R
○AKARI(TARGET/2018年全日本女子大会-52kg級優勝)
[判定3-0](30-29,30-28,30-28)
×宮﨑若菜(TRY HARD GYM/2019年全日本女子大会-52kg級優勝)

2018年全日本女子大会-52kg級優勝のAKARI(TARGET)は今大会のアンバサダーに就任した第2代RISE QUEEN・神村エリカの愛弟子であり、9月にプロデビュー戦で判定勝利したばかりの15歳。

一方の宮崎若菜はフルコンタクト空手出身。2019年全日本女子大会-52kg級優勝。HIROYAの弟子で10月にプロデビューしたばかりの19歳。平岡を相手に善戦した樋田智子から判定勝ちを収めている。

前日会見でAKARIは「明日は自分のやってきたこととお世話になった人のことを信じてリングに上がりたいと思います。応援よろしくお願いします」と挨拶し、宮崎若菜の印象を聞かれると「とても調子がよさそうですが、自分のやりたいことをやって、しっかり勝てるように頑張ります」と“自分勝手”な試合をしたいという。さらに「女子の試合でもこれだけ力強くてパワフルな試合ができることを、明日の試合で見せたいと思います」と意気込んだ。

対する宮崎若菜は「私の試合を見るのが今回が初めてという方も多いと思うので、しっかりインパクトを残して、今後も注目してもらえるように面白い試合をします。応援よろしくお願いします」と、観客に強い印象を与えたいとする。

AKARIの印象を聞かれると「手足が長くてやり辛そうな印象があるのですが、しっかり対策は練ってきているし、効かすことも倒すこともできると思っているので、明日は期待していてください」とAKARIのリーチの長さを警戒しながらも自信のコメント。「私の一番の持ち味はパワーだと思っています。そこに一番注目してもらいたいです」と、“男勝り”と称されるファイトスタイルを見て欲しいと話した。

1R、オーソドックス構えのAKARIは長い右ミドル。サウスポー構えの宮崎は前足に左右ロー。さらに中段の突き。左ジャブを突くAKARIは離れ際にも右ミドルを当てる。

2R、ミドルから近い距離の左右も突くAKARI。下段を狙う宮崎だが突き放すAKARIは右ミドル、右ヒザ! 宮崎のローに押し込んでのヒザはAKARI。宮崎は左ストレートを当てると左右の連打を腹に突く! ワンツーから右ミドルのAKARIに押し返す宮崎。

3R、詰める宮崎に突き放しヒザを打つAKARI。右ミドルから入るが宮崎も左の下段蹴りから左右ボディだが決定打は打てず。宮崎の詰めにクリンチのAKARIにイエローカード。詰める宮崎は左下段蹴りも。AKARIも残り30秒で右ミドルを連打。前蹴りも打つがそこに左ストレートを合わせる宮崎。蹴りのAKARIにパンチの宮崎がともに打ち合いゴング。

判定は3-0(30-29,30-28,30-28)で、自身の距離で戦い、有効打を当てたAKARIが勝利。9月の試合に続き、2連勝を飾った。

▼第1試合 アトム級(-46kg)3分3R
△松谷 綺(=まつたに・きら/VALLELY KICKBOXING TEAM/Bigbangアマチュア-45kg王者、NJKFアマチュア-46kg王者)
[判定1-1] ※29-29,28-30,30-29
△宮崎小雪(TRY HARD GYM/2019年KAMINARIMON全日本女子-47kg級優勝)

松谷はNJKFフライ級王者・松谷桐を兄に持つ16歳で、Bigbangアマチュア-45kg王者、NJKFアマチュア-46kg王者などに輝いている。右のヒザ蹴り、ミドルキックを得意とし、今年6月にプロデビューを果たして判定勝ちで1勝をあげた。「アマチュアの頃から注目していてキレがある」と伊藤隆RISE代表のお墨付きだ。

宮崎はHIROYA率いるTRY HARD GYM所属で、今大会に出場する宮崎若菜の妹で16歳。今年8月のKAMINARIMON全日本女子大会-47kg級で優勝を果たし、今大会がプロデビュー戦となる。

『RISE GIRLS POWER』の幕開けとなる記念すべきオープニングを飾る16歳同士の一戦。

前日計量で宮崎小雪は「減量もほとんどなくて凄く調子がいいので、明日の試合が楽しみです。第1試合なので、1試合目から会場を盛り上げて、デビュー戦を白星で飾れるよう頑張りたいと思います。蹴りの攻防がすごく楽しみです。技術面も気持ちの面でも負けていないので、そこも見てもらえれば」と、第1試合から盛り上げたいとした。

対する松谷は「お互い蹴り技が得意ということで、バチバチの蹴り合いの面白い試合ができると思う。勢いがあり蹴り技も多くて上手い選手なので、自分のペースを崩さずに焦らずに戦いたいと思います。私は蹴り技が得意で、ハイキックとかを狙っていきたいと思います」と、蹴り同士の試合を制したいと語った。

1R、宮崎姉妹の妹・小雪はサウスポー構えから右サイドキック、前蹴りと多彩な蹴り技。さらに距離を詰めてのバックフィストも打ち込む。オーソドックス構えの松谷兄妹の妹・綺は前蹴りで距離を作ると右ミドル、さらに右ストレートで飛び込む。

2R、松谷は右ミドルを起点に前に。小雪も左ミドル、右前蹴りで間合い取るが、松谷は左にステップしてのワンツーの右ストレートをヒット。小雪は前蹴りで応戦する。

3R、前に詰めての右ヒザは松谷。さらに右ローから詰めて右ストレートも。蹴りの距離に出来ない小雪。バッティングから再開で蹴りから入るが、距離を潰す松谷。小雪の左廻し蹴りはかわす松谷は右ストレートで前へ。

判定は1-1(29-29,28-30,30-29)三者三様のドローとなった。

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