自分もどこでも勝負できる
アメリカントップチーム入りして10年になる。UFC4連勝後、2015年にデメトリアス・ジョンソンとのタイトルマッチを経験後、足りないものを求め、単身フロリダに飛んだ。ATTで技術を習得し、世界の強豪たちと日常的に肌を合わせるなかで、あらためて自分を信じる「気持ち」も高まったという。
「みんななんか『強い相手』って言うんですけど、それって多分思い込みの世界だと自分は思っていて、やっぱり同じ体重で同じ人間だし、自分はもうあんまり変わんないと思うんです。だから気持ちの持ちようだなと思ってるんで。その気持ちをどうやって試合に持っていくかの話じゃないかなと思います。本当、日本の方ってみんななんか“あいつは強いんだ”とか洗脳されちゃってますよね、多分。自分を信じて自分を出せば絶対いいとこ行けるんですよ。“相手は強い”とチームがそう言うじゃないですか。その雰囲気が自分は嫌いで。いや、同じ体重にしてるのにどっちが強いとか関係ねえ。それはもう試合で見せることじゃないですか。そういうメンタルを若い子みんなに持ってほしいです」
UFC5勝1敗の強豪を前にしてもその思いは変わらない。本誌のインタビューでも堀口は、アルバジを等身大でとらえている。
「アルバジは、フィジカルもレスリングも強いけど、最近は打撃寄りだなって。組みの踏み込みのなかで打撃のタイミングがいいし、寝技になった時にコントロールも上手い。強いポジションとかは取らせないようにして──自分もどこでも勝負できると思っています」と、全局面で勝負に自信を持つ。
かつて堀口と戦ったデメトリアス・ジョンソンは、UFCに復帰した堀口について、「今、彼の強みは対戦相手に応じて戦術を適応できる点にあると思う」と、その進化を高く評価していた。
堀口恭司 @kyoji1012 9年ぶりのUFCで進化した強さを発揮👏
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そして、堀口のセコンドの名将マイク・ブラウンは前戦を「ウランベコフはダゲスタン出身のとても大きくて非常に優れたエリート選手で、しかもほぼ相手のホーム(中東)だった。ほとんどの選手にとって悪夢のようなマッチアップだったはずだが、恭司はタギルの心を折った。そうならざるを得なかったんだろう。タギルは疲れて恭司はそうじゃなかった。恭司は適正階級であるフライ級ではデメトリアスに負けた以外、一度も負けていない。この男がどれほど強いか、みんな分かっていないんだ」と語り、堀口が想像以上のパーフェクトゲームで難敵を相手に勝利したという。
そして、次戦も強豪が待っている。
ブラウンは「アルバジは強いレスラーで、タフな男だ。戦績もいいし、経験も豊富だ。非常に優れたファイターだ」と警戒しながらも「自信があるよ。世界中の誰が相手でも、恭司なら大丈夫だ。125ポンドを作れる相手なら、恭司の方が上だと信じている。恭司は世界最高だ。そこに疑いの余地はない」と、盟友に絶大な信頼を寄せる。
堀口が目指すのは、もちろん世界最高峰の頂点だ。
アルバジに勝利し、1位のパントージャとは王座戦でのみ、拳を合わせることを決めている。その間、フライ級では王者ジョシュア・ヴァン、2位でかつてRIZINで戦ったマネル・ケイプ、3位の平良達郎らがタイトルマッチにどうからむか注目されている。その勝者を堀口は待つことになるのか。
「どうですかね? もしかしたら本当にこのまま、どんどん、パンパン試合させてもらえてすぐチャンピオンになっちゃうっていう可能性も自分はあると思うんで、何があるか分からないんから常に準備だけはしておく。まずは次の試合をしっかりとまた決める試合をしていきたい」と油断はない。
そして、RIZINで実績を積み上げたベースを持つ日本に、UFCを持ち帰ること。
「日本人選手も増えてきたんで、本当に強い格闘家たちがいる舞台を日本で広めたいとは思います。
日本の皆さん、いつも応援ありがとうございます。今回、こうして2戦目すぐ組んでもらえて嬉しいんで、しっかりとまた決める試合をしていきたいです。今度の自分の試合は夜中じゃなくてお昼になるんで、皆さん見やすくなったと思うんで、是非応援のほどよろしくお願いします。しっかりとぶっ飛ばします!」──堀口恭司のUFC復帰2戦目は、日本時間2月8日(日)に行われる。
※動画で堀口はX上での話題について「いまへんな噂が流れてきたけど、そんなのやるわけないでしょ」と一笑に付している。




