柳川「自分から作って主導権を握り続ける」
一方、5日の会見で柳川は、「カリベクが平田(直樹)選手と試合した直後のタイミングでオファーをもらったんですけど、試合期間も短い中、カリベクが受けてくれて、『試合いっぱいしたい、毎月できる』とか言ってたんで、“じゃあ、やっちゃおうかな”と思った」と、連戦を承諾したカリベクとの王座決定戦の経緯を語る。
13勝1敗の戦績を持つカリベクについては、「寝技も打撃もすごいできるオールラウンダーなんだなと思って。今までストライカーだと思ってたら、平田選手にあんな勝ち方してゲームコントロールしてたんで、すごいなと」と、井村、ISAOを下した打撃のみならず、組み技も寝技も高く評価した。
今回の試合に向けては、「特に強化したところはなくて、全体的にもっと自分のファイトスタイルと相手のファイトスタイルが噛み合うようなイメージ作りをしてきたので、自然とメンタル面とかも鍛えられたりしてるのかなという感じです」と、タフな試合を勝ち切る心と身体を作ってきたという。
さらに「最近、よく自然に行くので、マイナスイオンエネルギーを結構蓄えてるので、なんかキルギスも高い標高らしいんで、マイナスイオン対決みたいな感じでいいんじゃないかなと(笑)」と自然派同士の戦いになると笑顔を見せた。
前述の通り、カリベクの組み技は自分にはかからないと自信。「本当に全部やってやろうと、寝技でも組みでも打撃でも、あとは自分から試合を作ろうと思っています。最近、僕の試合は判定がちょくちょくあったりして自分でもちょっと面白くないなって思ってるんで、自分から作って、面白い試合して、主導権を握り続けるような感じにしようと思ってます」と、受けに回らず、自ら仕掛けることでペースを握りたいとした。
カリベク戦決定直後のXでは「死ぬ覚悟はできている」とつぶやいた。
「相手はすごくフィニッシュ力の高い選手で、“無事では帰れない”と自分でも思ってるんで、その死ぬ覚悟ももちろんできてるんですけど、そればっかり考えすぎちゃうと、空回りしたり固くなったりしちゃうんで、何より僕は、試合も試合前も楽しんでるんで、その気持ちを忘れないようにして戦えば、パフォーマンス的にも練習通りできると思いますし。まあ、なにせ強いんで、全然覚悟を持っていればいい試合ができるし面白い試合もできると思ってます」と、覚悟を持った上で、タフファイトを楽しんで戦いたいとした。
獰猛なサメのごとく、PANCRASEを食い尽くそうとするカリベクは、21日の試合でも新たな引き出しを開けてみせるか。それとも柳川が、キルギス五将の一角を崩すか。




