キックボクシング
レポート

【イノベーション】弘・センチャイジムが大差で紀州のマルちゃん破り王座奪取、諒矢が3度ダウン奪うも体重超過で無効試合に、蹴りの藤原将裕がパンチの吉角綾真を破りフライ級王者に、ダウン奪われた松田虎之介が大逆襲でマグナムカンタとドロー

2025/12/07 18:12

▼セミファイナル(第9試合)INNOVATIONウェルター級(66.67kg)タイトルマッチ 3分5R
―涼矢(エボリューションムエタイジム/王者)
無効試合 3R 1分43秒
―祐己(拳伸ジム/挑戦者・同級8位)
※涼矢は王座はく奪。


 セミファイナルはINNOVATIONウェルター級(66.67kg)タイトルマッチ3分5R。王者・涼矢が同級8位・祐己を挑戦者に迎える。


 涼矢は、沖縄のヤンバル(北部の名護市)で生まれ育ち、少年期からフルコンタクト空手に勤しみ、高校時代に2度の全国大会トーナメント準優勝(決勝戦の相手はいずれもRISEライト級王者の中村寛)など好成績を収め、キックボクシング転向後は地元興行『レキオバトル』のエースとして活躍。


 INNOVATIONでは、2024年7月7日、メインイベントで韓国のHERO70kg級王者、チェ・ミンスに勝利し、同年9月1日、レキオバトル興行内で認定されたINNOVATIONウェルター級王座決定戦で、櫻井博に勝利して王者となるも、そこから現在まで戦線を離脱し、この初防衛戦が復帰戦となる。


 祐己は、これまで「yuuki」のリングネームで活躍してきた新鋭で、今回が王座初挑戦。所属する拳伸ジムの鮫島伸二会長が、今年、INNOVATIONの理事長に就任しただけに、是非とも同ジムに初のINNOVATIONチャンピオンベルトを持ち帰ろうと燃えていることだろう。


 大振りの右フックを振り回し、常にアップダウンを繰り返す激闘派の涼矢が久しぶりのリングでいかに力を発揮できるか注目だ。


 しかし、前日計量で涼矢は既定の体重をクリアすることが出来ず王座ははく奪。当日の再計量でパスしたため試合は実施されるが、祐己が勝った場合のみ王座に認定され、それ以外は無効試合という形で行われることに。


 1R、右ミドルを蹴る涼矢にサウスポーの祐己は左ミドル、左ロー。左三日月を突き刺す祐己。2発目の三日月で涼矢が大きく下がる。祐己の左ミドルにバランスを崩す涼矢。


 2R、早くも涼矢が勝負に出て左右フックの連打で前へ出る。祐己は左三日月、左ミドル。涼矢の左フックが決まる。ミドル、ローの蹴り合い。両者ともやや攻めあぐねた印象。


 3R、涼矢が左右フックのラッシュを仕掛け、右フックでダウンを奪う。立ち上がった祐己は打ち合いに行くが、左フックをもらって2度目のダウン。最後も両者打ち合いとなって涼矢が左ストレートを顔面に叩き込み、祐己が3度目のダウン。


 涼矢のTKOとなったが、体重超過のため無効試合となった。

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