撮影/安村発
KNOCK OUT.59
2025年11月15日(土)東京・後楽園ホール
※U-NEXT配信
▼メインイベント(第9試合)KNOCK OUT-RED -61.5kg契約 3分3R延長1R
×大沢文也(ザウルスプロモーション/KNOCK OUT-BLACKライト級王者)
判定0-2 ※28-30、29-29、28-29
〇ゲーオガンワーン・ソー.アムヌワイデッー(タイ/元ルンピニースタジアム認定スーパーフェザー級王者)

大沢は小学生の時から始めたボクシングで優れたテクニックを持つベテラン選手。2018年12月の「K-1ライト級世界最強決定トーナメント」で準優勝。2022年4月に瓦田脩二を破り、第7代Krushライト級王座に就くも2023年6月の初防衛戦で里見柚己との再戦に敗れ、王座を失った。2024年12月、KNOCK OUT初参戦を果たすとUNLIMITEDルールでバズーカ巧樹に判定勝ち。2025年5月、大谷翔司との再戦を判定3-0で制して第4代KNOCK OUT-BLACKライト級王座に就いた。6月には再びUNLIMITEDに挑み、祖根寿麻から判定勝ちしている。戦績は33勝(3KO)21敗3分1無効試合。

ゲーオガンワーンは元ルンピニースタジアム認定スーパーフェザー級王者(2015年)、元タイ国プロムエタイ協会同級王者(2015年)、True-4U同級王者(2016年)、CP Fresh Martチャンピオントーナメント優勝(2013年)などの実績を持ち、戦績は78勝30敗2分。スーパーレックとは2015年・2016年に3度対戦し、2勝1敗と勝ち越している。2024年6月の『MuayThai Super Fight』に初来日して大和哲也に判定勝ち、2025年8月のKNOCK OUT初参戦では軍司泰斗を1RでKOしたサウスポーのフィームー(テクニシャン)。

1R、前後にステップを踏む大沢にサウスポーから左ミドルを蹴るゲーオガンワーン。大沢はスイッチも使う。大沢がジャブから右ロー、ゲーオガンワーンは右ストレートから首相撲、ヒザ蹴りを一発。ブレイクになると大沢は左フックを打つが、ゲーオガンワーンは首相撲。大沢は宣言通り組み付いてブレイクを待つ。

組み付いてくるゲーオガンワーンに右フックを見舞う大沢、ゲーオガンワーンは組み付いてヒザ、ブレイク。ゲーオガンワーンは踏み込んで長い距離での左ミドルを当てに行く。両者とも手数は少な目の1Rだった。

2R、大沢が踏み込んでのワンツーを放ち、ゲーオガンワーンはヒザで迎え撃っての左ストレート。またもワンツーで飛び込んだ大沢だが、首相撲に捕まってヒザをもらう。右に左にとスイッチして右ストレートで飛び込む大沢。大沢の右ボディストレートにはゲーオガンワーンが左ミドルを返す。

ゲーオガンワーンが左ミドル、そしてヒザ。左ローを2発蹴ったゲーオガンワーンに大沢は飛び込んでの左右フックもやはり首相撲に捕まってしまう。ラウンドが終了すると、ゲーオガンワーンは雄叫びをあげた。

3R、ゲーオガンワーンは左ミドルを蹴ると前に出ていく。そこへ大沢が左ボディ。接近するゲーオガンワーンに左右ボディを打ち込み、ヒジも打つ。ゲーオガンワーンは左ミドル、前蹴り。飛び込みのパンチを多用する大沢だが、クリーンヒットがなかなか奪えない。大きな右フックで勝負をかける大沢に、ゲーオガンワーンは下がらず首相撲に持ち込む。

大沢の右フックがヒットもゲーオガンワーンは下がらず前へ出て組みに来る。大沢のワンツーはかわされ首相撲。最後に大沢が右ストレートを放つと、ゲーオガンワーンは前足を払ってコカす。

ゲーオガンワーンは「2回目の来日で勝利することが出来て嬉しいです。勝利をタイへ持って帰れることに感激しています。誰と戦っても大丈夫です。僕はKNOCK OUTで王者になることを目標にしています。今後も全力で試合に挑んでいきたいと思います。生まれて3カ月の息子がいるんですが、息子も日本に来れるように試合に勝って頑張っていきます」と勝利者インタビューに答えた。




