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【ONE】フライ級王者・若松佑弥が、ストロー級王者パシオと対決「真剣で斬り合うような戦いを見せたい」

2025/11/11 21:11
【ONE】フライ級王者・若松佑弥が、ストロー級王者パシオと対決「真剣で斬り合うような戦いを見せたい」

(C)ONE Championship

 2025年11月16日(日)東京・有明アリーナで開催される『ONE 173』で、ONEストロー級王者のジョシュア・パシオ(Lions Nation MMA)と「王者対決」に臨む、フライ級王者の若松佑弥(日本/TRIBE TOKYO MMA)が、同大会を独占PPVライブ配信するU-NEXTの格闘技公式YouTubeチャンネルの『Fighter's History』に登場。戦いの軌跡を振り返り、今回のパシオ戦の意気込みを語った。

 25年3月の日本大会で元世界王者アドリアーノ・モラエスとの再戦に臨んだ若松は、「試合前は怖かった」と告白する。「自信はあるけど過信はしてない。やっぱり怖い部分もあって、でもなんか“前に出続けよう”と思って、“より一歩その怖いところで勝負する”っていう」気持ちで3年前に一本負けしたモラエスと対峙したという。

 試合は、開始直後から若松がプレッシャーをかけ続ける展開に。

「自分が組んで極めれるわけでもないし、勝てるって言ったらもう本当、殺傷能力でもう相手を打ちますしかないなって思っていた」と、モラエスとは組んでも深く差しすぎず、かといって組み負けもせず、スタンド勝負。

 最後は、詰めて近い距離にした若松が左ボディを当てて右アッパーを突くなど、躊躇なく無酸素ラッシュを仕掛けてモラエスをダウンさせて、パウンド連打。1R 3分39秒、TKOで悲願の王座を獲得した

「自分がKOとかして勝ったのをずっとイメージしてたんで、全部が正夢になったみたいな感覚でもう本当人生最高の瞬間でした」と、そのときを振り返る。

 しかし、「最後は自分との戦い」という王者に慢心はない。11月に当初はサンジャル・ザキロフが対戦候補に上がり、そこから一転、ONEストロー級王者のジョシュア・パシオが階級を上げて二階級制覇を目指し、若松に挑戦することになった。

「オファーが来た時は正直びっくりはしたけど、パシオ選手は前回もジャレット・ブルックス選手を2ラウンドでKOしてるんで、本当に強いストライカーだっていう印象です」と、ボカン・マスンヤネやグスタボ・バラートに一本勝ちしているブルックスを前戦で2R TKOに下しているパシオの打撃力を警戒した。

 見せたいのは触れれば斬れる、緊張感ある攻防だ。

「真剣を持ち合って本当に斬り合うような、ミスしたら命とりになるような、ヒリヒリした戦いを自分は見せたいなと思っていますね」と、ひとときのミスも許されない、逃さない「斬り合い」を望む。

 同級にはONEでアバスベク・ホルミルザエフサンジャル・ザキロフらも頭角を現してきている。そして「フライ級」の世界では、UFCに絶対王者として君臨するアレッシャンドリ・パントージャというもうひとつの頂に立つ男がいる。若松が目指すのは、この階級で誰もが認める「世界一」の存在になることだ。

「僕がONEのフライ級のチャンピオンとして防衛を重ねて、他の団体とかも含めて“一番強い、最強は若松佑弥だよね”っていう風になるのが僕の夢です」──初防衛戦の若松の「最強ロード」はここから始まる。

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