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【UFC】ガブリエル・ボンフィムがランディ・ブラウンにカーフ効かせてヒザ蹴りKO、フライ級・川原波輝の盟友モラレスがシュネル極める! メディチがサリホフを初回TKO、体重超過のボンフィム兄をTKOのパディーヤが4連勝、ダンカンがバックフィスト効かせて右ST KO! バルセロシュがシモン下し連勝、ホキットがMMA7戦無敗に

2025/11/09 09:11

▼フライ級 5分3R
〇ジョセフ・モラレス(米国)14勝2敗(UFC3勝2敗)
[1R 2分54秒 ギロチンチョーク]
×マット・シュネル(米国)17勝10敗1NC(UFC7勝8敗1NC)



シュネルは、伝説のフライ級王者が集ったTUF24で、Legacy FC王者として出場。2回戦でティム・エリオットに一本負けもエリオットは決勝で扇久保に判定勝ちで優勝。

 16年にUFCデビューし、18年6月には井上直樹に判定勝ちするなど4連勝。22年にス・ムダルジに一本勝ち後、マテウス・ニコラウ、スティーブ・エルセグ、コーディー・ダーデンに3連敗したことで引退を表明。半年後の25年4月に復帰し、ジミー・フリックに判定勝ちしている。35歳。

 対するモラレスはUFC2勝2敗。25年のTUFフライ級優勝者。2014年のプロデビューから8連勝で2017年にUFCと契約し、オクタゴンデビュー戦は1R チョークで勝利したものの、デイブソン・フィゲイレードに2R KO負け、エリック・シェエルトンにスプリット判定負けで連敗しリリースされた。

 コロナ禍で約3年のブランク明けで復帰し、チームアルファメール主催のA-1コンバットでアンソニー・ドゥを3R 三角絞めに極めてフライ級王座を獲得。TUF1回戦は1R チョークで一本勝ち。準決勝はスプリット判定で勝ち上がると、決勝では無敗のカザフスタンのアリビ・ イディリスに2R 得意の三角絞めを極めて一本勝ち。UFCとの再契約を決めている。元DEEPストロー級王者の川原波輝がスパーリングパートナー。31歳。

 1R、ともにオーソドックス構え。ジャブから右カーフのシュネル。モラレスは右に回って左フック。さらに左ハイ。詰めたモラレスをボディロックテイクダウンのシュネルに足をかついでスイープしたモラレスはサイドに。

 ヒジをこすり頭つきのキムラからクルスフィックスに移行。門脇チョーク狙いから、右腕を外して上体を起こしてきたシュネルに右腕を首に巻いたモラレスはアームインギロチンチョークを極めた。チームアルファメールのモラレスは7年ぶりオクタゴンカムバックで見事に一本勝ち。

ジョセフ・モラレス「川原波輝と練習してきた。シュネルにトリックを用意している」

U-NEXTのコメント「(日本語で)私はジョセフ・モラレスです。実は俺のトレーニングパートナーの1人が日本出身で、少し日本語を教えてもらったんです。(川原波輝選手ですね)そう、ナミキは俺の友人でメインのトレーニングパートナーの一人だよ。彼と今回の試合も作り上げてきた。

  マット(シュネル)はすごくタフなファイターだ。打撃が危険で、テイクダウンディフェンスも悪くない。それにサブミッションも脅威にもなる。つまり、どこからでも危険な選手だと思う。彼のスタイルや戦い方はリスペクトしているよ。勝っても負けてもいつもエキサイティングな試合をする。必ずどちらかが血を流すか、フィニッシュが起こるんだ。

 マット・シュネルの強みは打撃だと思う。俺はグラップリングで優位に立てると思ってる。でも同時に、彼の弱点も打撃にあると思うんだ。俺はオールラウンドに戦って、テイクダウンで打撃を作り、打撃でテイクダウンを作る──そういうMMAを見せたい。ちょっとした“トリック”をいくつか用意してるよ。きっと彼は見たことないはずだ。オクタゴンでそれを見せるのが楽しみだね。

(UFCからThe Ultimate Fighterを経て、再びオクタゴンに戻ってきて)確実に俺を成長させたと思う。キャリアでも、コーチングでも、家族──父親としても夫としても──すべての面で努力するようになった。視野が広がったことで、よりハードワークできるようになったし、今の俺は以前より成熟して、より良いファイター、そして人間になったと思う。

(UFCフライ級について)フライ級が今すごく盛り上がってるのは嬉しいね。以前はUFCから消えかけた階級だったけど、今は全然違う。パントージャは素晴らしいチャンピオンで、フライ級をよく代表していると思う。トップ15には競争力のある選手が多いし、俺もその中で自分の存在を示せると思ってる。日本のフライ級選手もみんなグラップリングがすごく上手い印象だね。日本の選手のグラップリングは見ていて本当に面白い。俺と彼らが戦ったら、かなりエキサイティングな試合になると思う。俺の強みもグラップリングだから、攻防両方を見せられると思うし、そこに打撃も混ぜたい。だから日本のトップファイターたちと戦う日を楽しみにしてるよ。特に平良達郎と戦いたいね。今一番名前がある選手だと思うし、すごくバランスが取れている。パンチも強い。でも俺のスタイルとは噛み合うと思うんだ。

 今回の試合で見せたいのは、“俺はここにいる価値がある”ということ。自分が『The Ultimate Fighter』の勝者であり、その契約を勝ち取った理由を証明したい。エキサイティングな試合になると思う。俺は必ずフィニッシュを狙うし、立ってても寝てても関係ない。常にプレッシャーをかけて、マット・シュネルをオクタゴンの中で壊すつもりだ。日本のファンのみんなもぜひU-NEXTで俺の試合をぜひ見てほしい。日本のファンのみんなのリスペクトを得たいし、いつか日本のファイターと戦えることを楽しみにしてる」

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