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レポート

【K-1】武尊と皇治が語ったこと=12.8「K-1 WORLD GP 2018 JAPAN~K-1ライト級世界最強決定トーナメント」

2018/12/21 22:12
【K-1】武尊と皇治が語ったこと=12.8「K-1 WORLD GP 2018 JAPAN~K-1ライト級世界最強決定トーナメント」

2018年12月8日、エディオンアリーナ大阪(大阪府立第1競技場)にて、「K-1 WORLD GP 2018 JAPAN~K-1ライト級世界最強決定トーナメント~」が開催された。

当日券を求め、前夜から当日券売り場に並ぶファンも現れるなか、8,000人超満員札止めとなった同大会は、メインで地元の皇治(TEAM ONE)が王者・武尊(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)に挑戦するタイトルマッチが組まれ、武尊が2度のダウンを奪い判定で王座初防衛、試合後にドリームカードを望むファンの声に「必ず実現させようと思っています」と応えた。

また、ライト級世界最強決定トーナメントでは、本命視されたゴンナパー・ウィラサクレック(タイ)を1回戦でKOした篠原悠人(DURGA)、さらにニコラス・ギャフィー(スペイン)を林健太(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)が、インディゴ・ボイド(豪州)を恭士郎(士魂村上塾)が、リュウ・ウェイ(中国)を大沢文也(TANG TANG FIGHT CLUB)が、それぞれ降し、日本人4選手が準決勝に進出。

篠原を1R KOした林と、恭士郎を2R KOした大沢文也が決勝で激突。互いにダウンを奪い合うハイレベルなボクシングの展開から、林が計4度のダウン奪いTKO勝ち、トーナメントを制覇した。

また、スーパーファイトでは、野杁正明(K-1 GYM EBISU FREE HAWK)が松岡力(K-1ジム五反田チームキングス)を1R、右フックでKO。圧勝を遂げたリング上で、「ウェルター級はチャンピオンの久保優太選手、ジョーダン・ピケオー選手、城戸康裕選手がいて凄い盛り上がっていますが、3月(10日・さいたまスーパーアリーナ)、チャンピオンより強いと思っているピケオーを倒せるのは僕しかいない」と、対日本人相手に無敗の快進撃を続けているピケオーとの対戦をアピールした。

同じくスーパーファイトで、武居由樹(POWER OF DREAM)が元ラジャダムナンスタジアム認定ミニフライ級王者のサウスポー、ヨーブアデーン・フェアテックスの左ミドルに苦しみながらもコンパクトな打撃で判定勝ち。

安保瑠輝也は山崎秀晃とダウンを奪い合う激闘の末、左ハイキックでTKO勝ち、恐るべき進化を示している。

メインで対戦した武尊と皇治のリング上、試合直後の率直な言葉、一夜明け会見での発言は以下の通り。


▼第14試合 K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級タイトルマッチ 3分3R延長1R
○武尊(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/王者)
[判定3-0] ※30-25×3
×皇治(TEAM ONE/挑戦者)
※武尊が初防衛に成功。

1R序盤からヒザ蹴り、ボディ打ちから顔面と上下に散らしていく武尊に対し、地元の大声援に後押しされる皇治も手数多く、ボディのへ連打から右フックと繋ぐが、武尊は右ヒザのフェイントから右フックで最初のダウンを奪う。

2、3R、中間距離になると皇治は真っすぐの打撃を起点に右ストレートをヒット。さらに狙っていたハイキックを繰り出すが、後半からさらに距離を詰めて近距離での打ち合いに巧みに持ち込む武尊は、左右フックでスタンディングダウンを奪うと、それでも倒れない皇治と足を止めて打ち合い。大歓声の中、両者はゴングを聞いた。

判定は30-25×3の大差で武尊が勝利。コール後、両者は互いを認め合うように笑顔と言葉をかわし、抱き合った。

◆武尊(リング上)
「実現させるだけじゃなくて、勝つ気でいます」

「新生K-1初の大阪大会に満員のご来場いただき、ありがとございました。いつもの東京の会場と違って、大阪の熱は違いましたけど、大阪のファンの皆さんのことが好きになりました。皇治選手の応援が大きかったけど、僕のパワーにもなりました。試合前、いろいろ言い合いましたけど、皇治選手の実力があるのもわかっていたし、三階級を取ったトーナメントと同じ追い込みの時間を過ごして挑みました。完璧に仕上げた僕と戦って、ここまで粘られたのは初めてです。皇治選手の気持ちを感じて、やる前よりもリスペクトが上がりました(場内から拍手が沸く)。

皇治選手の僕に勝ちたいだけじゃなく、K-1を盛り上げたい、格闘技界を盛り上げたい気持ちを、殴り合って感じたので、僕がそれを実行しないといけない立場だと思っているし、ずっと言い続けてきたんで……やっぱり団体の壁とか色々あるんですけど……(場内から那須川天心の名前が挙がり)正直、(戦ってほしい相手がいることは)わかってますよ。正直、実現するのは滅茶苦茶難しいことなんですよ。わかってますよ。全く実現できない状況でそのことを発言したら、ファンの人たちのことを裏切ることになってしまうんで、僕は中途半端なことは口にしたくないんですよ。格闘技界を背負う、変えるとずっと言っているんで、時期はわからないですけど、僕は必ず実現させようと思っているんで(場内から再び拍手)。そして実現させるだけじゃなくて、僕は勝つ気でいます。そして、ずっと僕が言っている、『K-1最高』『K-1最強』を僕が証明するんで。これからも皆さん、来年も再来年もK-1についてきてください。絶対に損はさせません。これからも応援お願いします。K-1最高!」

◆武尊(魔裟斗氏らとの会見)
「いままでで一番のプレッシャーで眠れなかった」

魔裟斗 皇治コールはどう感じた?

武尊 心折れてきそうで焦りました(苦笑)。ダウン取ったのに自分が攻めても声援が無くて。

魔裟斗 プレッシャーも大きかったと思うけど眠れた?

武尊 勝つのが当たり前のなかで挑発されて、勝つしかなくて。1敗ですべてを持っていかれると思うと、眠れなかったです。いままでで一番のプレッシャーで、ベルト以上に居場所が無くなるというプレッシャーが大きかったです。

対戦、やりたいと言われている選手のことは僕もずっとやりたいと思っているし、中途半端には言えずに、言いたいけど、ファンを裏切ることになるから……魔裟斗さんにも個人的に(アドバイスを)言われていて、一番最後の大会で言わせてもらいました。

魔裟斗 武尊が言うことによって、実現性が高まると思うよ。

■武尊、一問一答(試合後会見)
「言い訳出来ない状態でやりたい」

──試合を終えた感想を。

「初の大阪大会で熱も感じたし、開催出来て良かったです」

──ホームの皇治選手への大コールは気になりましたか?

「試合が始まる前は気にしていなかったんですけど、試合が始まって向こうの攻撃が当たると歓声が沸いて、それに気持ちを揺さぶられるというか、焦っちゃいました。いい経験になりましたね」

──実際に皇治選手と戦って試合後にどう感じましたか?

「試合前は、いろいろと彼なりの盛り上げ方をやって、許せないこともあったんですけど、試合をして皇治選手のK-1への想いを感じました。本当に大阪を背負って試合をやって、あんだけ打ち合ってくれる選手は最近、いなかったし、最後まで立ち続けて気持ちも折れなくて、ちょっとだけリスペクトの気持ちが生まれましたね」

──試合後、リング上で肩を抱き合って皇治選手に『またやろう』と言ったそうですが?

「試合をすることもそうだし、これからK-1を一緒に盛り上げましょうという話をしました。またやる可能性もあるし。、違った形で盛り上げる可能性もあるだろうし。皇治選手は色んなものを背負って、リスクも背負って、僕もそうやってやってきて。あれだけ発言するのはリスクもあるし、それでぶつかってきたんで。そこまで背負ってやれる選手は少ないし、試合もあれだけ僕と打ち合ってくれて楽しかったし、久々に格闘技を仕事じゃなくて好きなこととしてやれたかなって気持ちになったので、またやりたいなと思いました」

──試合後、魔裟斗さんと共に、実現させたい試合についてコメントしていましたが、年齢なども考えていつまでに、という気持ちも?

「僕はすぐにでもやりたいし、ずっと周りから言われ続けて……みんな見たいって言うんですけど、僕が誰よりも一番やりたいと思ってるんで。ただそれを中途半端な気持ちで口に出したくなかったし、。すごくいろいろ難しい問題もたくさんあって、中途半端に発言したらファンを裏切ることになると思っていました、だけど、ずっと僕もそれが実現できるように動いていて、いろんな人に直談判したり……でもそれを(周囲から実現しないと)言われ続けるストレスもあって。どれだけ強い選手と(試合)しても認めてもらえない。それに僕だけじゃなくてK-1が悪く言われることが何よりも悔しくて。それをどうにかしようと……。

僕がK-1を背負う、格闘技を背負うといって有言実行するために、いろいろと動いてはいるけど、それがまだ実現できていないと、見ている人は、武尊がやる気がないとかいろいろ言われるんで、有言実行してやっと、だと思うんで。それも含めて今回は僕の意志で言わせてもらいました」

──勝ったら言おうと思っていた?

「今年最後の試合ということもあるし、タイミング的にも。いろんな人に直談判したりしたんですけど、正直、本当に難しいことがたくさんあって。去年くらいからやっていてもなかなか糸口が見えないというか。でもそのなかで僕は目の前の試合にも集中しないといけないし、何よりK-1を悪く言われるのは許せないし、自分がその原因になっていることが許せなくて。でも糸口が(全く)見えてない状態ではないんで、あとはそれに向けてアクションを起こす時期かなと思っていたので、試合前から言おうと思っていて発言しました」

──身体が大きくなっていることも考えていまのタイミングで戦っておきたい?

「階級を上げても身体自体は大きくなってないんで、減量はほぼないんです。なのでやるとなったら全部相手に合わせてやります。するんだったら言い訳出来ない状態でやりたいんで。でもキャリア的にも年齢的にもピークでできるのはここ1、2年かなと」

──大会後は、周囲から制されても四方のファンとの握手を続けていました。

「大阪で初めてK-1を観た人もいると思うし、今日来てくださったお客さんのなかにも小さな子供たちもいて。僕も小さい頃に(地元の)鳥取県でK-1もなかった頃、プロレス大会を観に行って、プロレスラーの人たちが試合後に小さな子供たちに握手したりサインを書いてくれて、ああいうのはすごく残るし、みんなそれに憧れると思います。そこから盛り上がってくることもあるし、実際に試合を見た人にちょっとでも心に刻んでもらえたらいいなと思って、なるべく時間が許す限り、みんなと直接触れ合いたいなと思ってやりました」

──ファンにメッセージを。

「今日はほんとうにありがとうございました。僕は格闘技界、K-1全部背負って毎日やっているし、対戦相手だけじゃなくて、いろんなものと戦って、背負ってやっているんで、格闘技が以前のブームのとき以上に、盛り上がるような時代にしていきたいと思います。それをするには僕一人の力じゃ無理だし、見てくださる人とか、一緒に戦う選手とか、これからみんなでもっと盛り上げていくんで、よろしくお願いします」

◆武尊(一夜明け会見)
「僕の意思表示、実現させるための発言です」

「(皇治が武尊会見までの場をつなぎ)すみません、皇治選手にちょっと助けてもらったんですけど、ネックレスがつかなくて(笑)。ちょっと借りができてしまいました」

──大会を振り返って。

「昨日の試合は初大阪大会でメインで、皇治選手がずっと大会を盛り上げることをやってきて、お互い、ほんとうに背負うものとリスクを最大限に高めた状態でメインのリングで戦ったんで、その分、お互いの気持ちがぶつかり合う試合が出来たし、試合が終わって会話はしてないですけど、何か本当に仲の良い友達と話した後みたいな気分になりました。すごい久しぶりに試合が楽しかったです」

──最初のダウンを奪ったパンチの手応えは?

「当たり方は良かったですけど、そんなに思いっきり振ったパンチじゃなかったんで、僕はそんなには(手応えはなかった)。皇治選手もフラッシュ(ダウン)ぽいって感じで、がっつりっていう感じじゃなかったです」

──その後も倒れない皇治選手に対して思うことは?

「そこで皇治選手の今回に賭ける気持ちだったり、格闘技やK-1に対する愛だったり、簡単にこのメインを下馬評通りの試合で終わらせないっていう気持ちの強さをめちゃくちゃ感じて。試合をしていて、最初は恨みじゃないですけど、憎しみとかをぶつけ合って戦ってたと思うんですけど、途中から本当に、ただ互いに格闘技が、殴り合うことが好きで殴り合ってたなって感じでした。だからこそ最後まで3分3R殴り合え続けたのはすごく嬉しかったですね」

──久しぶりに試合中に笑顔を見せていましたが?

「小っちゃい頃にK-1を見て(格闘技を)始めた頃は格闘技が好きで練習に行くのも楽しくて。それをずっと続けてきて、プロデビューして、やっと人前で思いっきり殴り合えると思って、リングに上がるのがすごく楽しかったんです。だからデビューしたばかりの時は毎試合ずっと笑ってたんじゃないかなってぐらい、ニヤニヤしながら戦ってたんですけど、最近の試合は好きで始めて、好きなことを職業にしてるのに、それを好きって思えなくなってる自分がいて、その自分の葛藤と戦ってる部分があったんで。それは色々背負うものが出来たこともあるし、自分の立場もあるし……いろんなことでそういう状態になってたんですけど、今回の試合もリングに上がるまでそういう気持ちで、自分のメンタルの部分とずっと戦っていました。格闘技を好きで始めたってことを忘れかけてたところがあったんですけど、皇治選手と戦って、気持ちのぶつかり合いとか、格闘技に対する愛とか、お互いの“K-1愛”じゃないですけど、それをぶつけ合えたことによって『やっぱり格闘技好きでやってるんだな。殴り合うの楽しいな』みたいな気持ちになって、なんか初心を思い出しました。だから昨日はめっちゃ笑ってたんだと思います」

──宮田プロデューサーは「初めから最後のマイクまで素晴らしかった」とコメントしていましたが、リング上で最後のマイクでコメントしていた、期待の対戦についてあらためて気持ちをお聞かせください。

「昨日もマイクで言ったんですけど、今回の試合が終わったら、僕の中では話すことを決めていて。ずっと見たいという声も聞いてたし、もちろんSNSとかで毎日のように耳に入ってきて、メッセージもくるし、そういう中で現状は難しいところがたくさんあって、それを何の根拠も責任もなしに言葉だけで『やってやるよ』っていうのは簡単なんですけど、それを言うことが僕の中でファンへの裏切りだと思っていたので、ちゃんと去年からいろんな人に相談したり、いろんな人に直談判したりして、それを実現するための話とかもいろいろ進めていて。でもやっぱり難しいこともたくさんあって……僕が試合を現役でやってられるのも、あと1~2年ぐらいがピークだと思うんで。糸口みたいなものが全くなかったわけじゃなかったんで、タイミング的に今年か来年ぐらいでやれたらいいなっていうのがずっとあって。僕の意見というか、気持ちとしては必ず実現させるって気持ちでずっと動いてたんで、それをやっぱりファンの人たちにもちゃんと伝えようかなって気持ちで昨日は発言させてもらいました」

──会見では今年でもいけるというような話をしていましたが、何kgでやるのがいいですか。

「もう何kgでもやりますよ」

──最初の55kgでもいけそうですか?

「55kgですか(苦笑)。まあ、向こうがそこがベストだと言ったら、僕は落としますよ」

──今までは向こうがボールを投げていて、今回は武尊選手がボールを投げる形です。今回の発言に対して反応してほしい?

「そうですね。今までの発言ってキャッチボールをするというより、お互いを攻撃しあうようなことしかしてなかったと思うんで。それだとやっぱり格闘技界は絶対に変わらないですよ。なので、僕は今回は向こうを攻撃したわけではなくて、僕の意思表示をしたっていうだけで。僕は今までそれを実現させるためにいろいろ考えて動いてきたけど、それは実際にちゃんとファンの人たちには伝わってなかったと思うんで、僕の意思表示ですね。『逃げんなよ』とかそういうことじゃなくて、向こうはけっこうそういうことを言ってきたりもしてて、うーん、やっぱりそれだと余計に溝が深まるのも分かるし。でもやっぱりその気持ちも大事だし……だから僕は盛り上げるための発言じゃなくて、実現させるための発言をしようという意味で、意思表示をしました」

──今年はもう時間がないので、勝負は来年になりそうですか。

「前々から考えていたのは、今年か来年かなとピークでできるのはと考えていました。今年はちょっと年内は厳しいと思うので、来年に実現したいという気持ちです」

──写真集が先行発売されたが?

「格闘家が写真集出すってちょっとヤバイじゃないですか(笑)。でもそこも切り拓いて行きたいんで、売れ残ったら嫌なんで本当にお願いします(笑)。(写真集の仕上がりは?)本当にいろいろやったんですけど、自分で完成したやつを見たんですけど、全身に鳥肌立ちましたね(苦笑)。そんな写真です。衣装は全部自前で、私服で撮りました。食事シーンも撮りましたね。(オススメカットは?)オススメカット!? そうですね……脱いでますね(笑)。すべて脱いでます。履いてないですね(笑)。でもほかの人よりはハードル低いと思うんですよ。いつもパンツ一丁で戦ってるんで。なので脱いでます(笑)」

武尊 ファースト写真集 『 武尊 』

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◆皇治「大阪のちびっこたちに道を作れた」

「(試合の感想は)1Rに殴られたからあまり負けたことも覚えていないです(笑)。(因縁の武尊と対戦し)武尊君がいたから盛り上がったし、感謝していますよ。(試合後に話したことは)彼女紹介して、と(笑)。ほんとうに盛り上がったのは武尊君あってのことだから、チンピラちゃうから、試合後はありがとうと伝えただけです。(武尊がまたやろうと言ったそうだが)もうええわと言いました(笑)。負けてごちゃごちゃいうつもりはないし、どういう道が男を貫くことなのか、これから考えます。(最後まで倒れなかったのは)戦争ですから、やるかやられるか。本能ですよね。(大阪のファンに)支えられて勝てずに悔しいですよね。(試合展開は)言ったことがやれなかった、貫けなかったことが心残りです。(元同門の林選手や大阪勢の活躍について)みんな頑張ってくれて結果も出してくれて、地方の子らが頑張れると思います。こうして大会も開けて大阪のちびっこたちに道を作れたかなと。そこで若手の健太、瑠輝也選手たちが活躍することは誇らしいです。ほんとうにファンの応援に感謝しています。ありがとうございました」

◆皇治(一夜明け会見)
「大阪大会を毎年、毎回やってもいいと思うし、どんどん若い子たちが出ていける舞台を作っていってほしい」


──試合後の反響は?

「アンチの嵐で日本におられへんかと思ったけど素直に嬉しいです」

──セコンド勢とどんな話をした?

「勝つためにやってたから、大宮司さんにここまで強くしてもらったし、土居トレーナーに身体も強くしてもらって、俺らは勝つことしか考えてなかったから、全然満足していないし、『先のことを考えていこう』という感じでした」

──この1年を振り返って。

「働いたでしょう(笑)。疲れました(苦笑)。格闘技を盛り上げたいと言っていて、試合前にはごたごたあったけど、武尊君も武尊君の言葉でやってくれたし、ほんまは俺が勝って言えたらよかったけど、まあ、ちょっとは(格闘技界に)貢献できたかなと思っているし、いまも格闘技界が盛り上がってくれたらなと強く思っています」

──次の試合は?

「いまは考えていないけど、結構仕事した気でいて、まあ次、盛り上げることは何やろうとも考えていますけど、もうちょい盛り上げるために何をするか考えます」

──今後の大阪大会について。

「『持って帰ってきた』と言って、正直、俺の力がすごく大きかったと思うけど、でもほかの試合内容見たら、若い子たちがほんまに頑張っていて誇らしかったし、大阪に強いやつがいるということをみんなで証明できたと思うし、大阪大会を毎年、毎回やってもいいと思うし、どんどん若い子たちが出ていける舞台を作っていってほしいと思うし、昨日、武尊君も発言したけど、大人は大人の事情でいろいろ動いてくれていると思うけど、何言ったって選手は自分で動かないと始まらないから、人に任せていてもしょうがないし、いろんなやつがいろんな意見を言って、いろんなアンチも出てくるけど、そんなのにビビってたら何もできないから、いろんな選手は自覚を持って格闘技を盛り上げるために頑張ってほしいなとすごく思っています。いま、いいこと言いましたね、俺(笑)」

皇治「(※武尊が準備中で皇治が再び会見に登場)タケポン、頭ねじねじしてたから、もうちょっと待ってくれ、ということで(笑)。せやけど、武尊君、あんなに人を殴ったらいかん。(最後まで倒れなかったが?)もう俺ね、酔拳みたいになってたからね(苦笑)。久しぶりに効いたスよ。でもやっぱり男はね、何で負けても気持ちで負けたらあかんから。そこだけだったですよね。でも、武尊君、俺のアゴ折る言うてたのに、殴りすぎて調子悪いらしいですよ。早う、俺のアゴ折ってくれる人おらんかなって……武尊君、まだかな(笑)」

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